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耳鼻科領域の頭痛

98/9/10創設

改定05/10/13

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頭痛の頻度

  • 頭痛発生率
    • 鼻疾患 33%
    • 耳疾患  8%
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頭痛・顔面痛を伴う耳鼻科領域の主な疾患

  • 鼻・副鼻腔疾患
    • 急性副鼻腔炎,慢性副鼻腔炎,鼻中隔弯曲,鼻中隔棘,中鼻甲介頭痛症候群
  • 耳疾患
    • 急性中耳炎、慢性中耳炎、乳様突起炎、Meniere病,再発性多発軟骨炎ほか
  • 咽喉頭疾患
  • 再発性多発性軟骨炎relapsing polychondritis
    • 高頻度に頭痛を伴う
    • 髄膜炎や神経症候のを併発
    • 眼充血と耳介・鼻軟骨の発赤・腫脹を示独特の顔貌
  • 急性咽喉頭炎,上咽頭腫瘍
  • 神経痛、ハント症候群
  • 出典:内科 1998;81:681
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副鼻腔炎の頭痛

(Mc Laurin)

  • F:前頭洞
  • AE:篩骨洞前部
  • PE:篩骨洞後部
  • S:蝶形骨洞
  • M:上顎洞
  • 急性副鼻腔炎では頭痛がもっとも重要な症状である。
  • 慢性副鼻腔炎は、信じられているほどには頭痛の原因とならない。
  • あまねく信じられているように慢性の非顕性の副鼻腔炎から「原因不明の頭痛」が起こることはむしろまれである。
  • 慢性副鼻腔炎が急性増悪するとかなりの頭痛はおこる。
  • 急性前頭洞炎は群発頭痛に似た激しい頭痛を起こす。
  • 眉間部の叩打試験が有効。
  • 副鼻腔炎の頭痛は目覚めたときから頭痛が強い。
  • 体を前傾すると頭痛は増強し、ハンマ―で殴られたようにズキンズキンと痛む。
  • 副鼻腔炎の部位と痛みの部分は一定しないが、いずれも前頭部に痛みが起こることが多い。
  • 該当する副鼻腔は図のような範囲に頭痛をおこす。
  • 自然孔付近がもっとも敏感
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  • ◆ハミングが副鼻腔炎を予防する?
    ハミング下では鼻腔内の一酸化窒素(NO)濃度がふつうの15倍に上昇した。
    「ハミングによる空気の振動で、副鼻腔と鼻腔の間のガス交換が促進された結果」である。
    これは「副鼻腔炎の予防有用」としている。
    出典はAmerican Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(AJRCCM)誌2002;7月15日号
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●蝶形骨洞の病変

  • 蝶形骨洞の副鼻腔炎はしばしば孤発し、強い頭痛を起こす。
  • MRでないとなかなか診断は困難である。
  • ときどき群発頭痛と紛らわしい頭痛を起こす。
  • 蝶形骨洞の嚢胞は頭痛、外眼筋麻痺、視力障害を起こす。
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咽頭病変部位と疼痛部位


●過長茎状突起症(Eagel症候群)

  • 頭痛頻度86.4%
  • 伊藤裕ほか 過長茎状突起症における頭痛の臨床的研究 臨床神経学 1986;26:1106-1109

中間神経痛

  • 外耳道深部に痛みを起こす
  • 外耳道後壁にトリガーゾーンあり
  • 涙・唾液の分泌、味覚障害と関連することがある
  • 帯状疱疹と関連
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真空頭痛

  • 副鼻腔の開口部がふさがった状態で腔内の空気が吸収され、陰圧となったために、覚醒時に頭痛が起こる。
  • 飛行機の上昇・下降時の頭痛と同じメカニズムである。
  • 飛行機頭痛
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中鼻甲介頭痛症候群
Middle Turbinate Headache Syndrome

  • 中鼻甲介が拡大して空気を含み,中鼻甲介と鼻中隔の粘膜同志が接触して疼痛をきたす。
  • 鼻鏡や単純X線あるいは水平断CTなど従来の手法では病変は検出できず,
  • 副鼻腔の冠状断CTと鼻腔内視鏡が診断に有効
  • Clerico(1995):
    鼻・副鼻腔徴候を伴わず,
    片頭痛,緊張型頭痛または群発頭痛として長期にわたり診療されてきた患者群について
    耳鼻科的に精査した結果,
    鼻・副鼻腔の形態異常を見出し,
    外科的療法によって頭痛の軽快をみた.
  • Anselmo-Lima WT et al. Middle Turbinate Headache Syndrome. Headache 1997;37:102-106
  • Clerico DM. Sinus headaches reconsidered: referred cephalgia of rhinologic origin masquerading as refractory primary headaches. Headache 1995;35:185-192
  • 巨大な中鼻甲介蜂巣と鼻中隔の接触による頭痛(文献4)
  • Concha Bullosa(中鼻甲介蜂巣)については、⇒http://www.ient.or.jp/nes/cb.html
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contact point headaches

  • 鼻腔内粘膜接触は頭痛の原因となる。
  • 接触の原因は変形、鼻茸、粘膜腫脹
  • 内視鏡下鼻内手術の結果(N=30)
  • 完全軽減43%、著明改善47%、10%は不変
  • 出典:Tosun F, Gerek M, Ozkaptan Y. Nasal surgery for contact point headaches. Headache 2000;40:231-6
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  • Abu-Bakra M, Jones NS: Prevalence of nasal mucosal contact points in patients with facial pain compared with patients without facial pain. J Laryngol Otol 2001, 115:629-632

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鼻にも片頭痛機序がある

  • ヒトの鼻腺や血管周囲にSP、CGRP陽性神経線維が豊富
  • 神経ペプタイドは鼻アレルギーに関与
  • 塩酸オロパタジン(アレロック™)はペプタイド遊離抑制作用を示す抗ヒスタミン剤
  • 鼻閉を著しく改善する
  • 出典:岡本美孝、鼻アレルギーと神経ペプタイド、PTM 11:10,2001
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副鼻腔性の頭痛と診断された患者の多くは片頭痛である

  • この研究において、「洞」頭痛(sinus headache)と診断された患者の88%は、片頭痛であった。
  • これらの患者の最も頻度の高い「副鼻腔炎」症状は、副鼻腔圧迫感(84%)、副鼻腔痛(82%)、鼻のうっ血(63%)であった。
  • 発熱または化膿性分泌物のない反復性の頭痛患者において、洞域症状の存在は、片頭痛過程の一部分である可能性がある。
  • 片頭痛の診断に、これらの患者の鑑別診断に含まれなければならない。
  • Schreiber CP, et al.
    Prevalence of migraine in patients with a history of self-reported or physician-diagnosed "sinus" headache.
    Arch Intern Med. 2004 Sep 13;164(16):1769-72.
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文献

  • 佃守. 耳鼻咽喉科疾患に伴う頭痛の診療. モダンフィジシャン 2000;20:763-5
  • ★総説 副鼻腔疾患と頭痛 Blumenthal HJ. Headaches and Sinus Disease. Headache 2001;41(9):883-888 /
  • Irlbacher K et al. Nasally triggered headache. Neurology 2002 58: 294.
    アンモニアで鼻を刺激すると群発頭痛様頭痛が
  • Haller's cell(眼窩下蜂巣)による頭痛(文献4)
  • Z. Katsarava, et al. Sensitization of trigeminal nociception specific for migraine but not pain of sinusitis. Neurology 2002 59: 1450-1453 三叉神経nociceptionの促進は、前頭洞炎のような末梢疼痛の結果であるより片頭痛に固有である。
  • 今月のトレンドビュー 頭痛の陰に「鼻咽腔炎」塩化亜鉛の塗付で劇的に改善する例も
    http://medwave.nikkeibp.co.jp/medipass/nikkeimedical/1006nmTV.pdf
     

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