4WD、四輪駆動車については力強さ、安定性などを強調して販売されていますが、技術者から見ると大変不思議に感じます。
極悪路での駆動力は4WDが適しているという理屈も理解できますが、これも
乗用車レベル(一般的なFF:前輪駆動)で
4WDの必要性があるのは、坂道かつ凍結路で発進する際の一瞬のみです。
個人的には、この発進の一瞬の為には、後輪を電気モータで回すのが最適と考えています。
(時速10kmまで電気モータで後輪を駆動、もちろん後輪のスリップはセンサーで検出し、モータ駆動力をコンピュータ制御なんていかがでしょうか?)
逆に4WD機構の為に車体重量が60〜100kgも増加
することで、凍結路等で滑りやすくなってしまうという矛盾があります。
(発進の際の一瞬の駆動力
の為に通常走行時の安定性が低下...
)
また乗用車タイプ以外の大型クロカンタイプ(ランクル、サファリ、パジェロ、ジープ等)の大型
4WD-RV の場合は、もっと深刻な問題があります。
これらの車は大径で重量の重いの車輪を駆動するために車軸駆動関係のメカが乗用車の何倍も大きく重たいものになっています。この為、乗用車タイプに比較すると、走安性に関わるばね下重量が大変重くて、タイヤの
路面追従性が悪く、根本的にスリップしやすいという性格を持っています。
またリア車軸がトラックと同じように
大きく丈夫そうな姿をしていても、走安性では乗用車タイプに劣るということを隠して、
大きくて安全ですよという売り方は、イヤなものに感じます。
どこかのメーカーの様にクロカンタイプでも取り回しが良いし、雨でも
スリップしないし、丈夫だから奥様ドライバーでも
安心、お勧めというとんでも無く嘘を並べた広告には、怒りさえ感じました。
(どうりでクレーム問題を起こす訳だ!)
また4WDは四つの車輪で駆動するから力強いというものの各々の車輪に動力をいかに配分するかは大変難しく、古いタイプのジープの様にヘビーな4WDでも四輪中、
一輪でも空転すると駆動力がゼロになります。(とほほ...)
4WDだからいつでも2倍の駆動力という訳にはいきません。凶暴なサイボーグと化したスカイラインの4WDは基本がリア駆動でリアタイヤが大きくスリップした場合にフロントを駆動して安定性を保つという人間離れしたサイボーグ技術の固まりです。
(優れた技術というより、なんで車の運転に、こんなサイボークが必要であるかの目的を失った、技術倒れというべきか...)
いずれにしても、4WDの駆動力が絶対必要であり、買うべき理由がある方は、世の中に僅かしか居ないと感じています。4WDの
ブームを煽って、日本の道路に巨大4WD-RVを大量に走らせた自動車メーカーの責任は大きいと感じています。
なお、本当の極悪路を走破出来る車は、超軽量で凍結路でもスリップせず、もし下回りを岩にぶつけても壊れにくいスズキ
"ジムニー"、または多国籍軍にも採用される真のヘビー級耐久性を誇る
"サファリ"、または、ばね下重量を徹底的に軽減してあらゆる路面で卓越した走安性を誇るアメリカ軍用車
"ハマー"、もしくは林道用(4WD)4tonトラックでは無いかと感じています。(日本の道路、農道、ぬかるみ、積雪、凍結等の条件で考えると、実質は
"ジムニー"以外の選択は無いかも...)