最大の失敗作=ISDN


ISDNは、NTT 高速データ通信の要として開発し、10年に渡り多大な宣伝費と販売拡大を行ってきました。
開発当時のアナログ通信では、モデムを必要としその通信速度-
2400bpsに対して、64000 bps/1chという高速性を誇り、またデジタルならではの1回線(1本の電話線)で2つの通信が可能(実質的に2本の電話線)であるという利点で、個人商店向けのFAX専用番号用として絶大なシェアを持ちます。普通の方に対しては、インターネット接続中でも電話が使えるという売り込みで販売拡大してきました。

ところが、アナログ通信のモデムは、9600bps、その原理から限界値と呼ばれた14400bpsをラクラクと打ち破り、28800bps、38400bpsと発展し
56000bpsまで成長し、ISDNの64000bpsに肉薄しました。

限界に挑戦し
成長をつづけるモデム の勢いに対して、成長しないISDN の高速性がにじんで見えたと思ったら、なんとxDSL というアナログ通信のビッグバン的な方法がするすると実用化されて、一気に XDSLという高速通信ブロードバンド 時代が始まりました。

気が付くと
ISDNはブロードバンド以前の古い規格、 過去のものになりました。

大きな会社(電話事業統括している)の立派で完成度の高い規格
ISDNが、挑戦し続け、成長し続ける規格に思いっきり 敗北するという、世にも希な名勝負だったと思います。 (パソコンマニアの私もびっくり、こんな簡単にISDNが転覆するなんて...)

大きな資本力が大きなモノを開発し大きな市場を占有するという時代が終わっていると実感できる 名勝負 です。
逆の言い方をするとインターネットを初めとして、マスコミまでがユーザーの利益にに結びつく情報を流すように変わったのかもしれません。
(TV-CMを初めとする情報は基本的に企業の利益に結びつくものでユーザーの利益との関係は薄いものです。)

NTTの将来をかけて販売拡大を行ってきた ISDNは現在、NTTの最大の失敗作 とささやかれています。
個人的には失敗作というより、ユーザーの利益を最優先に考えたモノが勝者になるという競争原理を知らない大きな会社の姿勢が悪かったと思います。
(パソコン普及初期のころのビッグブルーIBMみたいなのか...)

追記:個人的には、大ヒット作と呼ばれている
i-Modeが数年後に NTTの最大の失敗作と呼ばれているような気がします。

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