浦里便り (浦里からの発信)その4


初冬はセピア色



裸木になった森や林、
浦野川のほとりの枯れススキの群れ
曲がりくねった道も遥か向こうまで見えて
辺りはセピア色・・・・・


浦里に秋が訪れると稲穂が実り、辺り一面が黄金色の世界になります。
今年もコシヒカリの品質、量共に上出来だったようです。
大型機械に刈り取られた後はワラ束のみが田ん ぼに置き去りにされるのも
秋ならではの風情になりつつあります

その頃には紫色のあけび、いが栗、真っ赤な柿の実、
そして沢 山の種類のきのこ、マツタケのごはんにお吸い物、
クリタケを太陽に干しいろんな具を入れて五目御飯、
しめじやその外のきのこでなべ物等、自然の恵みの嬉しい季節です。


   
信州リンゴの収穫の最盛期でもあり、
見事な出来栄えの「ふじ」という名前のリンゴが出荷されていきます。
そして、畑には越冬野菜が育っています。
じゃがいも、かぼちゃ、長ネギ等はすでに貯蔵され、
白菜、大根、野沢菜などはどれも主に漬物になり、春を迎えるまでの常備食となります。
そうそう、軒下に干し柿ののれんが下がるのもこの時期ですよね。
秋の風物詩と言ってもいいほどに、出荷をする家では長い大きなのれんになりますし、
自宅で楽しむ程度の軒には可愛らしい小さなのれんになります。
渋い柿の実が干すと美味しい甘さになるのが不思議でなりません。
干し柿が食べ頃になると冬到来です。


裏山の林の中です。秋の木漏れ日はいかが?

そんな小春日和のある日、裏山の林の中で枯れ葉の舞う音を聞きました。
足元は落ち葉で埋まり、その上にハラハラと舞い落ちる様はリズム感があり、
一年中精いっぱい生きてきた最後の仕上げのように
枯れ葉たちは宙に浮き、秋の光の中で輝き
高い青空に向かって微笑むように回転し・・・落ちた。
やがて来る春のために・・・・・・

1996.12.初冬

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