■内容
●クトゥルフ・ハンドブック
- 今、新たなる禁断の書が開かれる・・・・・・
- 異色の人気ホラーRPG“クトゥルフの呼び声”の
完璧フォローアップ本、ついに登場!
ゲームを楽しむための基礎教養とも言える
「クトゥルフ神話」の概論や20年代アメリカの風俗情報に始まり、
ゲームの実際を教えるリプレイ、プレイヤーやキーパーの心得、
シナリオの創り方、「クトゥルフ神話」関連資料リスト、
付録シナリオまでついている超豪華本!もはや、
これを読まずに“クトゥルフ”は語れない!
(以上、表紙袖より引用)
- クトゥルフ・ゲームカタログ (p.8)
- ホビージャパンから出版されていた日本語版、および海外製の日本未発売モジュール(88年8月当時)を、カラー写真つきで紹介。雰囲気のよいカバー・アートの数々と、要を得た宣伝文の惹句に想像力を刺激された方も多いはず。
- クトゥルフ・メタルフィギュア (p.12)
- グレナディア社およびホビープロダクツ社の『クトゥルフの呼び声』フィギュアを紹介。
- クトゥルフ関連資料 (p.14)
- クトゥルー神話関連書籍を紹介。
- 目次 (p.19)
- まえがき (p.21)
- 安田均氏による推奨文。
第一章 クトゥルフ神話ってなに (p.25)
- クトゥルフ神話の誕生 (p.26)
- 『クトゥルフの呼び声』の背景設定であるクトゥルフ神話作品について、ラヴクラフト・サークルの頃から現在までの概要を紹介。
- クトゥルフ神話の基本設定 (p.39)
- クトゥルフ神話の基本設定とともに、ケイオシアム社(サンディ・ピーターセン)に問い合わせたクトゥルフ神話に関係する名称の発音を紹介しています。
- 外なる神(Outer Gods) (p.45)
- クトゥルフ神話作品の、『異形の神々』や『大地の神々』といった神格について解説しています。
- 旧支配者(The Great Old Ones) (p.53)
- かつて地球上に存在した、そして今なおいずこかに存在するという、グレート・オールド・ワンと呼ばれる、恐るべき存在について解説しています。
- 異種族と怪物 (p.62)
- 独立種族や奉仕種族と呼ばれる存在について紹介しています。
- 魔道書 (p.82)
- 有名な魔道書についての紹介です。架空の書籍が主ですが、『金枝篇』や『西洋における魔女信仰』といった実在書籍も含まれています。
第二章 『クトゥルフの呼び声』の舞台 (p.91)
- 1920年代のアメリカ (p.92)
- 「ローリング・トゥエンティ」と呼ばれた1920年代アメリカの、社会環境や政治、市民生活、各種交通機関、ファッション、モラール、禁酒法とギャング、マスコミ報道、赤狩りや人種差別、流行した娯楽と株価大暴落について解説しています。
- クトゥルフ神話の世界地図 (p.118)
- 冒険の舞台となりうる、世界各国のクトゥルフ神話スポットを紹介。
- ドリームランドの観光ガイド (p.122)
- サプリメント、『Dreamlands』(最新版である『H.P.Lovecraft's Dreamlamds』が2009年に『クトゥルフ神話TRPG ラヴクラフトの幻夢境』として邦訳され、販売中)のダイジェストで、ドリームランドにおける冒険のスタイル、ドリームランド世界とその住人たちを紹介しています。
第三章 ゲームの実際 (p.129)
- リプレイ 「パリの人食い鬼」
- ゲームの雰囲気を読者に伝えるため、ゲーム・システムの簡単な紹介に始まり、オリジナルの「パリの人食い鬼」セッションを、キャラクター作成から冒険の実際までリプレイしています。
第四章 ゲームの指針 (p.159)
- ゲームの指針 (p.160)
- 前章の「パリの人食い鬼」リプレイを受けて、ゲームのバランス感覚について解説しています。次項以降でプレイヤーとキーパー各個の指針を提案。
- プレイヤー編 (p.164)
- キャラクター作成の指針、ゲームを楽しむためのプレイ・スタイルを解説しています。ここで紹介されている、「<聞き耳>はプレイヤーに振らせる」、「(プレイヤーは)知らない振りを楽しむ」といったセオリーは、ホラー・ロールプレイングの根幹であり、まさに金言。
- キーパー編 (p.180)
- プレイ進行の基本である「押し」と「引き」、雰囲気を盛り上げる手法、キーパーやプレイヤーのパーソナリティとゲーム進行について解説しています。
- シナリオの創り方 (p.189)
- プロットのアイデアのヒント、ムードのよい舞台から想像力を膨らませる方法を解説。実例として、第三章「パリの人食い鬼」のシナリオ作成の経緯を紹介しています。続いて、シナリオのアレンジ、ストーリー進行のための情報の与え方、ゲーム・バランスの指針を提案しています。
- 参考資料 (p.205)
- 日本語で読めるクトゥルフ神話作品、1920年代に関する資料、その他文献のリストです。
- 付録シナリオ 「黒いピラミッド」 (p.213)
- なかなか凝ったオリジナル・シナリオ。破滅的な陥穽が待ち受けているので、最後まで油断がなりません。
- あとがき (p.234)
- 作者の山本氏によるあとがきです。
■結論
マ~猫が『クトゥルフの呼び声』ゲームを手にするきっかけは、この本でした。
神話世界の紹介に始まり、ゲーム舞台の解説、システム解説およびリプレイ、プレイ技法、オリジナル・シナリオと、充実した内容です。
マ~猫が所有しているのは原書第二版に相当するボックス版に準拠した初版第四刷です。その後、システムの改定にあわせた改定新版が出て、やがてホビージャパン社の『クトゥルフの呼び声』ゲーム・シリーズと共に絶版となりましたが、アークライト/エンターブレインによって『クトゥルフの呼び声』ゲームが『クトゥルフ神話TRPG』としてリバイバルされた今なお、最高の入門書として輝きを失ってはいません。
ぜひとも再刊をお願いしたいところです。
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