■内容
カバー・アートは水戸一行氏「ハスターとの遭遇」。
ルルイエ・アドバタイザー・スペシャルとして、翻訳記事「クトゥルフの呼び声デザイナーノート」および「クトゥルフの呼び声におけるラヴクラフト」、更に特別企画として、一人用ロールプレイング・ゲーム「闇の中の怪物」を掲載。
RPG出版情報を紹介する「RPG最前線」(p.102)では、『ウェンディゴへの挑戦』、『ヨグ=ソトースの影』や『精神病院にて(療養所の悪魔)』、キーパーズ・スクリーンといったサプリメント翻訳を、「SANが0になるまで出し続ける」とのアナウンスのほか、海外事情としてTOMEやゲームズワークショップ、グレナディアの動向を伝えています。
●TACTICS別冊 RPGマガジン No.1
「ハスターとの遭遇」 (表紙)
表紙イラスト:水戸一行 表紙アートワーク:築城理江子
ルルイエ・アドバタイザー・スペシャル1 (p.35)
R'lyeh Advertiser SPECIAL No.1
Call of Cthulhu クトゥルフの呼び声
デザイナーズ・ノート/有坂純訳
"DIFFERENT WORLDS issue 19、Special CTHULHU Issue"からの翻訳記事で、メイン・デザイナーであったサンディ・ピーターセンおよびリン・ウィリスによる、『クトゥルフの呼び声』制作時の苦労話、内容の紹介、キャンペーン・ゲームのガイドラインなどを収録。
なお、翻訳元記事のキャプチャーPDFがwww.yog-sothoth.comで公開されています。月光の森に得体の知れぬ触手がのたくり、探索者が驚愕の叫びを上げる、というカバー・アートが素晴らしい。(下記写真参照)

ルルイエ・アドバタイザー・スペシャル2 (p.44)
R'lyeh Advertiser SPECIAL No.2
クトゥルフの呼び声におけるH・P・ラヴクラフト
エド・ゴーア/有坂純訳
"DIFFERENT WORLDS issue 28"からの翻訳記事で、ラヴクラフトの経歴を紹介すると共に、ラヴクラフトをゲーム中に賢人(セイジ,ボックス版「1920年代に関する資料集」p.14参照)として利用するためのキャラクター・データと、ラヴクラフト作品の「魔道書」スタイルのデータを収録。
特別企画 恐怖のRPG 闇の中の怪物 (p.47)
The Thing in the Darkness
「闇の中の怪物」 by:Matthew J. Costello 訳:中山てい子
表紙はグレナディア社のメタル・ミニチュアを利用したジオラマ写真。
Steve Jackson Games社のFantasy Gamer誌2号からの翻訳で、1924年夏のアーカムを舞台に、アーカム・ガゼット新聞社のB.スミス記者として、女学生の失踪事件にひそむ謎を追う、『クトゥルフの呼び声』向けソリテア・アドベンチャーです。
探索は3段階で、最初のレベル1ではアーカム中を駆けずり回りながら、3日の時間制限のなかで成果を上げなければなりません。
突拍子もなく理不尽な、暴力的な展開に見舞われての高死亡率はお約束。かくいうマ~猫の最初の探索者も、探索開始初日、アーカムの某所でぬらぬらした蛸っぽい化け物に襲われ、恐怖に絶叫しながら手もなく縊り殺されました。
総パラグラフ数182と短めで、描写もシンプルですが、やりごたえのあるアドベンチャーです。もちろん多少の難点もあります。システムが煩雑なこと、「療養所の地図」の侵入地点YおよびポイントCが不明瞭なこと、「時間表」に木曜午後の「通常の食事時間」がマークされていないなどは惜しいところです。
■結論
上述のクトゥルフの呼び声関連記事の他に、ジェームズ・ボンド007、D&D、ローズ・トゥー・ロード、トラベラー、スタークウェストといったRPGのサポートやファンタジー小説のガイドを収録。記事の情報密度が高く、読みごたえがあります。
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