2004/11/30 updated
自分に勝ったら出て行ってもいい。そう約束して剣をかわしたアレンは、圧倒的な強さでバァンを打ち負かした。勝負がついたとき、アレンの部下が怪しい人物を捕えたとして運んできたのは、なんと煤だらけになったメルルだった。なにもかも燃えちゃって、みんな死んじゃった……。その言葉に触発され、ひとみの心にヴィジョンがよみがえる。この砦も、炎に包まれる!
高熱を発して倒れたひとみを見舞ったアレンは、彼女に自分の母の思い出を語るなど、うちとけた一面を見せるが、予言のことは熱のせいと受け流し、まともにとらない。しかし同時に、彼は敵襲への備えも怠らなかった。予言を真に受けたわけではなく、ディランドゥとの対面から、たとえ同盟国とはいえ油断はならないと踏んだのだ。
メルルやひとみの発熱の原因を毒草のせいと察したバァンは、ふたたび牢に逆戻りしたもぐらのもとを訪ねて薬草を手に入れ、ひとみのために薬を作る。彼が薬を傷に塗布しているとき、ひとみに異常が起きた。ただならぬ表情から敵襲と察したバァンは、戦うために部屋を出る。
一方、アレンたち砦の守備隊は果敢に応戦していたが、ザイバッハの兵力はかれらの常識を超えていた。いよいよ守りきれないとなると、アレンは即座に退却を決めた。死ぬまで戦いぬく、と主張するバァンを、アレンは厳しく叱咤した。死を選ぶ無謀は、勇気ではない。かれらは地下の鍾乳洞から滝の裏へ逃れ、そこに隠してあった高速艇クルゼードに乗って、脱出をはかった。浮き石の浮力で空を飛ぶ、それはガイア界独特の乗り物だった。
しかしザイバッハの軍師フォルケンは、地形からアレンらの逃走経路を察知、ディランドゥに率いられた竜撃隊が隠れ家から飛び出したクルゼードに襲いかかった。クルゼード上でシェラザードを操って戦うアレンだったが、ザイバッハのガイメレフと違い、空を飛ぶことはできない。不利は目に見えている。このままでは、自分のために、みんなが犠牲になってしまう。責任を感じたバァンは、エスカフローネに乗って空中へ飛びだした!
