2004/11/30 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 5

■ Vision 5 兄弟の

 飛竜の姿に変形したエスカフローネを操って逃げたバァンだったが、姿を消した敵ガイメレフ・アルセイデスに押さえこまれ、執拗に殴打を受けて気絶してしまう。そのまま、エスカフローネもろとも浮遊要塞ヴィワンに収容されてしまうのだった。

 一方、バァンの囮作戦とアレンの活躍で襲撃を振り切ったクルゼードだったが、損傷は大きく、容易には動けない状態だった。囮になったバァンを放っておくわけにいかない、と決意したひとみはアレンに訴えた。占いで、バァンを探せるかもしれない。まともに取り合わないアレンに、ひとみは食い下がり、まずアレンのことを占ってみて、当たっていたら、自分を信じてほしい、と。

 ひとみはアレンの過去を占いはじめるが、次々にめくられるカードとその解釈に、彼の表情は険しくなる。きわどい内容だけに、当たっていても心証を悪くするかもしれない。家族の崩壊、別れ、父への恨み……。しかし、アレンはカードをめくるひとみの手を止めると、バァンの居場所を占うようにと地図を広げた。

 そのころ、ヴィワンでは囚われたバァンが目覚めていた。室内に人影を認めて身構えるが、相手が見知った人物と気づいて驚愕せざるを得ない。そこにいたのは、彼の前に王位を継ぐべく竜狩りに行って行方不明になった兄、フォルケンだったのだ。なぜ逃げたのだ、なぜザイバッハにいる、なぜファーネリアを……。すべては理想の世界のため、とフォルケンはバァンに投降を呼びかける。

 応急修理を終えたクルゼードは、さっそく、ダウジングで強い反応が出た「さまよえる大地」へと向かい、ヴィワンを発見する。好都合にも、ディランドゥが格納庫で不用意にエスカフローネにふれて爆発が起きた直後だったため、要塞内部は混乱していた。気焔をあげて敵要塞に乗り込む部下たちが陽動をおこなっているあいだに、アレンは竜撃隊の兵士を人質にとり、バァンを発見する。

 脱出しようとしたバァンを、フォルケンが呼びとめた。なんの意図があるのか、王家の剣をバァンに投げて姿を消した兄を見送り、茫然とするバァン。その背後には、ディランドゥの凶刃が迫っていた。

カバー・タロット:審判
古くは「天使」と呼ばれていたカードだが、図像自体は初期から一貫して「最後の審判」をあらわす意匠をたもっている。喇叭を吹く天使は、作品上では創世伝説にまつわる竜神人と縁浅からぬ存在といえようか。はじめて翼の存在が明かされる回に、ふさわしいカードであろう。ひとみの解釈は、「憎んだ相手との再会」で、これはヴィワンでのバァンとフォルケンの再会を暗示しているが、クルゼード上でアレンを占ったときには彼の父との再会を予言している。タロットというアイテムを通じて、何重もの含みを持たせる表現がうまくなされているのが、よくわかる。
この曲が聴きたい!:WINGS(作曲:菅野よう子)
ひとみが陸上部に所属している、という設定を生かして、ただ見守るしかできないヒロインではないことを表現した、大ジャンプ・シーンの背景に流れる曲。躍動感と高揚をあらわして、オーケストラの音全体が明るく鳴り響いている。「やったあ!」という声と、言いようのない笑顔は、視聴者に確実に爽快感をもたらしたはず。サウンドトラック第一巻『天空のエスカフローネ』に収録されている。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 2』(ジャケット→)
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 3
スタッフ
脚本:北嶋博明
絵コンテ・演出:渡辺信一郎
作画監督:逢坂浩司

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