2004/11/30 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 8

■ Vision 8 天使のう日

 アレンの助けもあり、ディランドゥをふりきってパラスを逃れたバァンとひとみ。しかし、バァンは故国を失った身であり、ひとみは遠く故郷を離れて帰るすべもない。夢で地球を思いだしてみても、あまりに遠い。家族の話をするうちに涙ぐんだひとみに、バァンは幻の月を見上げ、きっとあそこに帰してやる、と約束するのだった。

 一方、バァンたちが立ち去ったあとのパラスへは、ザイバッハ軍が次々と集まっていた。フレイド侵攻への足がかりとして、パラスの港を利用するためだ。投獄されたアレンは、牢屋の窓からそれを見上げるしかない。ミラーナはアストン王に食ってかかったが、父親が、亡き姉の嫁ぎ先であるフレイドと孫のシドを見殺しにする気だと知って説得を諦め、アレンの部下ガデスらと協力して彼を脱獄させる。

 行くあてのないバァンたちは、ひとみがダウジングで想い描いた「いい方向」へ向かううち、ザイバッハのエナジスト採掘場を発見した。そこは竜の墓場と呼ばれる場所で、ザイバッハは化石化した竜の死体からエナジストを採掘していたのだ。エナジストはガイメレフの動力になる。バァンはひとみとメルルに隠れているように命じ、エスカフローネで単身攻撃をかけるのだった。

 アレンはクルゼードを奪還した部下たちと港で合流するが、そこでミラーナを留めに来たエリーズ姫と遭遇する。アレンと行動をともにするのだ、と言い張るミラーナにくちづけをして別れを告げると、アレンはフレイドに急を知らせるため、パラスを脱出した。

 バァンはザイバッハの守備隊をさんざんに蹴散らしたが、ひとみを人質にとられ、捕まってしまう。しかし、隙を見て剣を奪うと、戦闘中に発見したエナジストの集積場を叩くため、ふたたびエスカフローネに飛び乗った。エスカフローネが集積場に近づくとエナジスト同士が反応して光りはじめ、大爆発が起きてしまう。地面が割れ、ひとみの足下が崩れ、彼女は深淵めがけて落ちていくが——。

カバー・タロット:節制
今回、本編中には崩壊の塔のカードが登場し、くり返される落下と救出のヴィジョンを夢のなかでひとみにもたらすが、タイトル・バックに採用されている節制の出番はなく、よって、ひとみによる解釈も存在しない。安定、調和、均衡、適応—— vision 8 にどういう含みを持たせるのか、解釈の難しいカードだ。バァンとひとみの関係が安定してきたことを象徴すると読むべきなのか。このカードは最初期から呼び名に変化がない一枚で、ルネサンス期の枢要徳のひとつを表現しているといわれている。もとは葡萄酒を水で薄める行為を描くことで、節制という概念を図像化したものらしい。ちなみに、西欧では古くから葡萄酒を水で薄めて飲む習慣がある。
この曲が聴きたい!:ともだち(作詩:岩里祐穂|作曲:菅野よう子|歌:坂本真綾)
かろやかな印象のある挿入歌。vision 6 でも市場でCDを見つけるシーンで流れる。ひとみが地球を懐かしく思いだすときの、イメージ・ソングのようだ。CDシングル「約束はいらない」のcwとして収録されている他、サウンドトラック第一巻『天空のエスカフローネ』、サウンドトラック・ベスト盤『天空のエスカフローネ lovers only』、『EMOTION 20周年記念テーマコレクション TV編』にも収録されている。また、坂本真綾のファースト・アルバム『グレープフルーツ』、シングル・コレクション『ハチポチ』でも聴くことができる。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 2』(ジャケット→)
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 4
スタッフ
脚本:北嶋博明
絵コンテ・演出:渡辺信一郎
作画監督:しんぼたくろう、久行宏和

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