2004/11/30 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 11

■ Vision 11 の予言

 透視に成功し、ミゲルの操るガイメレフを斬り倒したバァンだったが、フレイドの兵に囚われてしまう。なんと、アストリアからの使者が、反逆を企てたとしてバァンやアレンの首に賞金がかかっていることを告げたというのだ。

 プラクトゥに化けたゾンギは、まず、ひとみから取り調べる。催眠状態での証言で、ひとみが幻の月から来たこと、ザイバッハの浮遊要塞に奇襲攻撃をかけたり、エナジスト採掘場を襲ったりしたことが明かされ、ますます不利な状況になる。

 しかし、ゾンギがひとみの手からペンダントを取ろうとしたときに、彼はひとみのヴィジョンにとりこまれてしまう。戦に生き、戦に死ぬ——姿を変えた兄弟同士、敵味方に別れて殺し合う、まやかし人の不幸。あなたの命の炎はもうじき燃え尽きる——ひとみは予言するが、同時に自身がそのヴィジョンにとらわれ、息絶えてしまう。

 ひとみの死に動揺し、アレンのもとへ走ってきたシドを、彼は人質にとる。心肺蘇生をおこなっていたミラーナが諦めかけたとき、牢を出たバァンが彼女に代わった。必死の想いに応えてひとみは蘇生し、真実を告げる。あのプラクトゥは偽物で、彼自身もじきに死ぬ運命だと。

 シドは縛めを断ち切り、自分の身のあかしは自分でたてる、フレイドの法にかれらも従わせよう、と宣言する。バァンとひとみは、逃げたゾンギを追うべく、エスカフローネで飛び立った。

 そのころ、ゾンギはディランドゥのもとにいた。無事に報告を終えたとたん、ディランドゥ操るアルセイデスの爪に身体を締め付けられてしまう。口封じにミゲルを殺した罰だというのだ。

 エスカフローネも塔に辿り着いたが、一足遅く、ゾンギは殺されてしまう。ひとみは、ふたたび襲った衝撃に、集中力を失ってしまう。ディランドゥと彼の麾下の若者たちが姿を隠して潜み、攻撃を仕掛けてくる塔の上空で、バァンはひとみに励まされ、透視を試みる——。

カバー・タロット:悪魔
タイトル・バックに採用されただけで、今回もひとみがカードを示したり解釈したりということはない。ごくしぜんに解釈しても、不吉と危険を示すカード。ひとみが生死の境をさまよい、またゾンギの死を予知するという物語の流れからすれば、全体に漂う暗い危機感を表象したものと考えられるだろう。危険な誘惑者であったゾンギの哀しくも逃れがたい運命を語りつつ、積極的な賭けに出るというポジティヴな意味で、シド王子の決断を示しているとも読める。
この曲が聴きたい!:THE VISION OF ESCAFLOWNE(作曲:菅野よう子)
jacket-ost2自由の身となったバァンがひとみに導かれ、塔のまわりで戦うときに流れている曲。荘重なグレゴリオ聖歌調の合唱をフィーチャーした「ESCAFLOWNE」のヴァリエーションといえる曲で、こちらは雷鳴の音からはじまり、シンセサイザーを多用した幻想的な音づくりとなっている。単調ともいえる旋律を複雑なリズムで支え、重厚さを失わずに軽快さも兼ね備えて、エスカフローネの世界にひろがりを与える一曲。菅野よう子作曲。サウンドトラック第二巻『天空のエスカフローネ 2』冒頭ならびにサウンドトラック・ベスト盤『天空のエスカフローネ lovers only』に収録されている。ベスト盤の方は「Take2」となっている。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 3
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION』(ジャケット→)
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 6
スタッフ
脚本:北嶋博明
絵コンテ・演出:武井良幸
作画監督:しんぼたくろう

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