2004/11/30 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 12

■ Vision 12 秘密の

 透視に成功し、ディランドゥの襲撃をかわしたものの、ひとみの秘密はザイバッハの手に渡り、ゾンギも殺されてしまった。プラクトゥの遺体が発見されたことで身の証はたったものの、いい状況だとはいえない。

 フレイド公王がゴダシムに帰還し、ザイバッハとの開戦は確実となった。公王は、ファーネリアの命運には同情を示したものの、国を捨てた騎士アレンには冷たい。その心を変えたのは、アレンこそ真に国を想う者だとのミラーナの説得だった。しかしアレンとふたりになると、ミラーナは彼に、アストリアもフレイドもどうでもいい、と真情を漏らす。

 ひとみは、次々と占いが的中することに怯えていた。だが、そんな彼女の胸中も気づかず、バァンはザイバッハがどこから攻めてくるかを占ってほしいとたのむ。便利に使わないで、たよらないで——やり場のなかった苛立ちを、ひとみは思わずバァンにぶつけてしまう。

 水辺でひとり思い悩むひとみのもとに、シドが姿をあらわした。戦が怖くて眠れない、自分は王には相応しくない、と弱音を吐く少年を、想っていればきっと願いはかなうもの、とひとみは励ます。祖母に教わった言葉だ。いつも想えば努力するし、きっと星が願いをかなえてくれる——ひとみがタロットでシドの未来を占うと、出てきたカードはシドの王としての未来を保証していた。だが、占いの途中で女性のヴィジョンが訪れる。集中を削がれたひとみが手にしていたのは、禁断の恋を意味するカードだった。

 いよいよザイバッハのフレイド侵攻が始まった。見る者を圧倒する物量、巨大な浮遊要塞、大量のガイメレフ。

 ミラーナは、出撃しようとするアレンを呼びとめる。亡き姉マレーネが使っていた離宮で、姉の日記を発見してしまったのだ。騎士と王女の秘められた恋。その真偽をたしかめようというのだが——。

カバー・タロット:女教皇
久々にひとみがタロットで占いをおこなうが、ここで強調されているのは逆位置の女帝で、タイトル・バックの女教皇ではない。この回は、アレンとマレーネの秘められた恋が明かされるという展開をメインに物語を引っ張っているので、女教皇のカードは、成熟した女性像としてのマレーネを示していると見るべきなのだろう。秘められたものの影響をあらわすカードでもあるので、まさにこの回にはぴったりの一枚といえよう。それにしても、史上存在しないはずの「女性の教皇」が、ポピュラーな図像としてカードに定着してしまうのも、ふしぎな話ではある。
この曲が聴きたい!:EYES(作曲:溝口肇)
ひとみとシドの水辺での会話シーンで流れる曲。やわらかに優しい旋律を弦が奏で、ひとみの女の子らしい繊細な心情の揺れに、寄り添うように感じられる。わずかに哀切味を帯びながらも、晴れやかな印象を残す旋律を聴くと、想っていれば努力する、星が力を貸してくれる、とひとみがシドを元気づける言葉を思いだせる。サウンドトラック第一巻『天空のエスカフローネ』に収録されている。同じメロディのアレンジ違いに「HITOMI THEME」がある。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 3』(ジャケット→)
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 6
スタッフ
脚本:山口亮太
絵コンテ:渡辺信一郎
演出:吉本毅
作画監督:しんぼたくろう(作画監督協力:柳沢哲也)

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