2004/11/30 updated
公王の遺志を受け、ザイバッハとの停戦を決めたシド。封印の鍵である宝剣を引き渡す代わりに、フレイド領空を出るまでクルゼードに手出しをさせないと取り決めをかわしたのだ。
そのクルゼードでは、バァンがエスカフローネに乗ったまま動かなくなっていた。ようやく出てきた彼は重傷を負い、朦朧とした状態で、まだ戦えると叫びながら翼を出してしまう。バァンが竜神人だったことに、まわりはおどろきを隠せない。
ミラーナはバァンの傷を診て、内側から裂けている、と告げる。その言葉に、はっとしたのはひとみだった。格納庫のエスカフローネをよく見れば、バァンの身体と同じところに傷がある。戦の前、バァンはエスカフローネを使うのではなく、エスカフローネになって戦う、といっていた。ひとみのために——。
なすすべもなく、苦しむバァンを見守るしかないのか。そこに、アストリアの商船隊があらわれた。それを率いるのは、あの豪商メイデンの息子、ミラーナの許婚のドライデンだった。博学で鳴らすドライデンは、イスパーノ製のガイメレフにまつわる噂を語る。イスパーノのガイメレフは主自身となって戦い、ガイメレフが倒れるとき、主も倒れる——いわく、イスパーノのガイメレフは使い手をとり殺す、と。
ドライデンによってイスパーノの工房船が召喚されたが、エスカフローネを直すために法外な金額が請求される。支払いを買ってでたのは、これもまたドライデンだった。
エスカフローネの修理が完了するとともに、バァンの傷も癒えるが、もうエスカフローネには乗らないでくれとたのむひとみに彼は反発する。なにより、追手はもう間近に迫っていた。シェラザードの修理もできていない今、戦えるのはエスカフローネとバァンだけなのだ。戦にはかかわらないとして去る間際、イスパーノはバァンに、竜神の血を使った血の契約を、保証できないと伝える——
