2004/11/30 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 19

■ Vision 19 恋の黄律作戦

 もっと速く、というバァンの想いに応えてエスカフローネが変形・加速したおかげで、三人は難を逃れることができた。パラスに向かった三人は、アストリアに戻って来たクルゼードの面々と合流、無事の再会を喜びあった。

 だが、落ち着く暇もなく、ミラーナとドライデンの婚儀が執り行われることが知らされる。もともと許婚のふたり、これでアレンの不始末も、バァンらがアストリアの同盟国ザイバッハに楯突いたことも、すべて水に流すのだと説明するエリーズに、アレンは不快の色も見せず、エリーズが祝福する結婚ならミラーナはきっと幸せになれるだろうと言う。

 ザイバッハでは、ドルンカークがエスカフローネの危険性を予測し、将軍たちが色めきたっていた。即座に叩き潰してしまおうと主戦論を唱えるのに否を突きつけたのはフォルケンだった。バァンとひとみを近づけさえしなければ、運命は安定する。うつろいやすい人の心なら、未だ完全ではない運命改変装置でも、左右することができるだろう。ひとみの心の引力を、別の男に——。

 ミラーナの結婚に動揺を隠せないひとみ。ほんとうはアレんか好きなはずなのに、なぜ、と問いつめつつ、同時にほっとしている自分を発見し、自己嫌悪する。そんなとき、出会ったのがバァンだった。バァンはひとみを励まし、自分と一緒にいてほしいと告げるが、お前の力がザイバッハと戦うために必要なんだと力説して、憤然としたひとみに逃げられてしまう。

 降りだした雨のなか、ザイバッハでフォルケンとエリヤがそれぞれアレンとひとみの運命に同調し、運命改変装置を利用して揺り動かそうとしていることにも気づかず、ひとり歩きつづけるひとみが出会ったのは、母の墓に参ってきたばかりのアレンだった。互いに吸い寄せられるように近づいたふたり。

 フォルケンとエリヤの影がひとつになったとき、アレンの腕がひとみを抱き寄せ、ふたりはキスをかわすのだった——。

カバー・タロット:愚者
新しいスタート、旅立ち、若者、などのイメージを示唆するカード。これは、このままではどうにも当てはまらず、解釈しがたい。さっさと頭を切り替えて、別の見方をしてみよう。愚者とはFOOLであり、FOOLは道化を意味する言葉でもある。すなわち、顔に涙滴の化粧を施し、みずから道化(この回の「ザイバッハ! お前ら真面目な顔してなにやってんだッ!」な展開を大笑いせず、どうすればいいというのだ)を買って出たフォルケンを示す、と見てはどうだろう。「ザイバッハはどうなっているのだ」と言われるのも無理はない……。シリアスに解釈すれば、無からの出発を暗示することから、ザイバッハの目指す「すべての破壊と再生」の動きが現実化しつつあることを示すカードと読めなくもない。
この曲が聴きたい!:CHAIN(作曲:菅野よう子)
jacket-lovers only終盤、「運命改変!」のシーンで流れる曲で、静かな曲調から徐々に力を得る合唱が、神秘的かつ劇的な変化を示唆する。中盤の不安定さを演出するパート、そして終盤の盛り上がりが物語の展開とみごとにフィットしたこの回だが、荘厳な曲なのに、やってることは……(略)。この回以降、たびたび物語の背景に流れることになるこの曲は、サウンドトラック・ベスト盤『天空のエスカフローネ lovers only』に収録されている。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 5』(ジャケット→)
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 10
スタッフ
脚本:山口亮太
絵コンテ:山口祐司
演出:佐藤育郎
作画監督:菅野宏紀

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