2004/11/30 updated
もっと速く、というバァンの想いに応えてエスカフローネが変形・加速したおかげで、三人は難を逃れることができた。パラスに向かった三人は、アストリアに戻って来たクルゼードの面々と合流、無事の再会を喜びあった。
だが、落ち着く暇もなく、ミラーナとドライデンの婚儀が執り行われることが知らされる。もともと許婚のふたり、これでアレンの不始末も、バァンらがアストリアの同盟国ザイバッハに楯突いたことも、すべて水に流すのだと説明するエリーズに、アレンは不快の色も見せず、エリーズが祝福する結婚ならミラーナはきっと幸せになれるだろうと言う。
ザイバッハでは、ドルンカークがエスカフローネの危険性を予測し、将軍たちが色めきたっていた。即座に叩き潰してしまおうと主戦論を唱えるのに否を突きつけたのはフォルケンだった。バァンとひとみを近づけさえしなければ、運命は安定する。うつろいやすい人の心なら、未だ完全ではない運命改変装置でも、左右することができるだろう。ひとみの心の引力を、別の男に——。
ミラーナの結婚に動揺を隠せないひとみ。ほんとうはアレんか好きなはずなのに、なぜ、と問いつめつつ、同時にほっとしている自分を発見し、自己嫌悪する。そんなとき、出会ったのがバァンだった。バァンはひとみを励まし、自分と一緒にいてほしいと告げるが、お前の力がザイバッハと戦うために必要なんだと力説して、憤然としたひとみに逃げられてしまう。
降りだした雨のなか、ザイバッハでフォルケンとエリヤがそれぞれアレンとひとみの運命に同調し、運命改変装置を利用して揺り動かそうとしていることにも気づかず、ひとり歩きつづけるひとみが出会ったのは、母の墓に参ってきたばかりのアレンだった。互いに吸い寄せられるように近づいたふたり。
フォルケンとエリヤの影がひとつになったとき、アレンの腕がひとみを抱き寄せ、ふたりはキスをかわすのだった——。
