2004/11/30 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 20

■ Vision 20 偽りの

 アレンの好意を受け入れてしまったひとみ。しかし、それをバァンに目撃されて、少なからず動揺する——。

 婚礼は間近に迫っているというのに、ミラーナはひとみにこの婚礼を占ってくれと依頼する。おどろきながらも断りきれず、タロットを並べるひとみ。出現するカードはミラーナの現在の不安、アレンへの断ち切れぬ想いなどを暗示している。そればかりか、ひとみにはアレンとミラーナが親しげに寄り添うヴィジョンまでが見えてくる。崩れたカードをととのえた手もとにあらわれたのは、最悪の結末を示す、「崩壊の塔」。

 この結婚は最悪。だが、そのまま告げればミラーナはきっと結婚をやめてしまう。ひとみは幸運を暗示するカードと「崩壊の塔」を入れ替え、想いの力でこの結婚に幸運を導こうとする。

 くちびるを重ねたことで、フォルケンの自分たちへの感情が愛ではなく、ただのやさしさだと思い知ったエリヤ。だが、誰も信じられず死の淵に立った幼い姉妹を救ってくれたフォルケンへの思慕は変わらない。そのふたりに、フォルケンはさらなる幸運をもたらす処置を施さないか、と提案する。

 婚礼の儀式がはじまってすぐ、ひとみは破滅的なヴィジョンを得る。ドライデンとミラーナがキスをすると、パラスが崩れる。最初の占いの結果通り、「崩壊の塔」が示す破滅があらわれるのだ。

 キスしちゃ駄目、と叫んでミラーナに駆け寄ろうとするが、間に合わない。ふたりはくちづけをかわし、突然の日蝕にあたりは暗くなる。そこへザイバッハのガイメレフがあらわれると、建物が崩れ、メレフは壊れ、人々はその下敷きになってしまった。バァンはエスカフローネでこれに対抗しようとしたが、エナジストの光が消え、動きが止まってしまう。

 一瞬でパラスを制圧したナリアとエリヤ。フォルケンの声が告知する。幸運強化兵より、アストリアへ。幻の月の少女、神崎ひとみを差し出せ——。

カバー・タロット:月
不安、恐れ、欺瞞などを暗示するカードで、ひとみの嘘の占いと、彼女がその行動に至った心理的背景をも物語る、と見るのが順当であろう。また、ミラーナの結婚への恐れをも示唆していると読んでいいかもしれない。星のカードがポジティヴだったのに反して、月はネガティヴにしか読みようがないカードといえる。カードの図像は、もとは月の女神をあらわしていたものと思われる。
この曲が聴きたい!:GLORIA(作曲:溝口肇)
前半と後半でがらりと曲調が変わるこの曲は、どちらかといえば前半の悲哀を感じさせるモチーフがよく使われていたように感じる。が、ここでは一転して晴れやかな後半を使用している。あまり外連味のない賛美歌のようなメロディラインは、素朴な喜びと賛嘆の念を表現するにふさわしく、ミラーナとドライデンの婚礼シーンの背景で流れる音楽に、ぴったりだ。サウンドトラック第一巻『天空のエスカフローネ』に収録されている。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 5』(ジャケット→)
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 10
スタッフ
脚本:稲荷昭彦
絵コンテ:河森正治
演出:吉本毅
作画監督:小森高博

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