2004/12/7 updated

Escaflowne -lovers only- story of vision 21

■ Vision 21 幸運の作用

 すり替えた占いの責任をとるため、ひとみはみずから進み出た。たちまちテイリングに捕えられるひとみを救おうとするバァン。そのとき日蝕は終わり、陽射しが戻ったとたん、ナリアとエリヤは苦痛にうめきはじめた。幸運強化の反作用が、彼女らをむしばんでいたのだ。

 ひとみの確保もできなくなり、フォルケンに指示されるまま退却する二機。しかし、ナリア機は途中で失速、墜落してしまう。なんとか一命をとりとめたナリアは、全身を襲う苦痛に耐えながらも、ひとみを攫うため王宮に忍びこむ。

 幸運強化兵には近づくこともできない、と対策に苦悩するアレンに、黒幕を討てばよい、とバァンは告げる。神崎ひとみを要求したあの声は、間違いようもない。今はザイバッハの軍師となった彼の兄、フォルケンのものだった。

 首尾よくひとみを攫ったナリアは、脱出のため港を目指す。騒げば殺すと脅されながらも、ひとみはナリアとエリヤ姉妹の哀しい過去を幻視し、彼女を嫌いになれない。獣人への偏見から殺された両親。姉妹を救ったのは、フォルケンだった。だが彼のためとはいえ、身体をいじられ、その結果がこれなのか。

 フォルケンは、幸運強化兵の退却を命じたことを、ドルンカークに責められていた。帰還したエリヤの再出撃を指示され、フォルケンは躊躇するが、エリヤは出撃を望み、港へ向かう。その途上、彼女はエスカフローネと交戦し、エスカフローネは墜落する寸前まで追い込まれる。みずからの言葉通り、黒幕を討つしかない——バァンは兄の居場所を透視し、ステルス化して潜んでいたヴィワンに乗り込む。

 ザイバッハのやりかたはおかしい、自分とアストリアへ行こう、とひとみは説得するが、ナリアは聞かない。心が通じた証にみずからの名を教え、ひとみを放すと、姉妹はヴィワンへとって返す。兄弟の対決はヴィワンを炎の渦に包み、大爆発を引き起こした。姉妹は身をもってフォルケンを庇い、自分たちは彼と出会えて幸せだったと語って命を引き取る。姉妹の死など気にとめないようすのドルンカークに、ついにフォルケンは反駁した。「あなたは間違っている!」

カバー・タロット:教皇
助言、援助者、既存の倫理に照らして正しいおこない、などを暗示するカード。この回で助言といえば、ひとみによるナリアの説得があげられるだろうか。フォルケンが好きで彼に仕えたいにせよ、人の身体を勝手にいじるような、ザイバッハのやりかたはおかしい——理想のためといいながら、そこから乖離していくザイバッハの矛盾を指摘し、ともに逃れよう、と救いの手をさしのべたひとみは、しかしナリアには拒否されてしまうのだが……。
この曲が聴きたい!:SCRAPPY(作曲:菅野よう子)
冒頭、ナリアとエリヤがひとみを捕まえているシーンで使われる曲で、ひっかくように切りつけてくる音のくり返しから、途中でエスカフローネのモチーフをまじえて展開させ、最後はまた突き放すように終わる。もう一曲、アラビックな音階で魅せる「SHRILLY」も金銀姉妹のテイリングによる活劇シーンと組み合わせて使われることが多く、こちらはこの回ではBパートのVSエスカフローネ・シーンで流れている。どちらもサウンドトラック第三巻『天空のエスカフローネ 3』にのみ収録されている。
視聴ガイドjacket
Broadband:【バンダイチャンネル】→「天空のエスカフローネ
DVD:『天空のエスカフローネ Vision 6』(ジャケット→)
DVD-BOX:『天空のエスカフローネ PERFECT VISION
VHS:『天空のエスカフローネ Vision 11
スタッフ
脚本:北嶋博明
絵コンテ:高本宣弘
演出:河本昇悟
作画監督:入江泰浩(作画監督協力:都留稔幸)

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