臼井郵便局の歴史

 臼井郵便局は、下総国(千葉県)印旛郡臼井町随一の郵便取扱所として明治5年(1872)開局しました。この年は、日本全国の郵便網が完成した年であり、臼井の属した印旛県(現在の千葉県の一部)には、35の郵便取扱所ができました。
 明治8年1月に郵便取扱所から郵便局となりましたが、明治18年11月一旦閉局しています。のち、明治35年(1902)11月16日再度開局しました。当時、郵便局は、一等、二等、三等郵便局に区分されており、臼井郵便局は、三等郵便局に属しました。
 三等郵便局制度は、明治維新の混乱期、封建社会から近代化社会の過渡期にあって、明治政府には、郵便局設置のための予算の余裕はなく、政府は、「民間資産の活用」考えて、いわゆる地域の名士といわれる人々から「給料不要、局舎提供」を条件に、郵便局(郵便取扱所)を開局させ、全国に統一された郵便網を構築しました。その後、三等郵便局という名称は、官設の一等、二等局の下に置かれているとの誤解が多いことから、昭和16年、従来の一等、二等局、特定三等局を普通郵便局、三等局を特定郵便局と名称変更されました。
 現代でも、特定郵便局長は、不転勤、局舎所有という特殊性を持っています。全国津々浦々の24,700郵便局のうち、8割が特定郵便局であり、佐倉市内(酒々井町含む)には、20の特定郵便局があります。
 現在の取扱い業務は、郵便事業、為替貯金事業、簡易保険事業の三事業ですが、臼井郵便局では昭和42年まで、電話交換、電報配達などの電信電話事業も行っていました。
 印旛県
 明治4年(1871)4月、廃藩置県の詔書が発せられ、従来までの「藩」はすべて「県」と改められ、次いで同年11月13日には府県の統廃合が行われた。この結果、今の千葉県地域では、安房上総一円を管轄する木更津県と、下総3郡(香取、海上、匝瑳)を含む新治県と、下総9郡(千葉、印旛、埴生、葛飾、相馬、猿島、豊田、岡田、結城)を管轄する印旛県の三県が誕生した。明治6年6月には、木更津・印旛両県が合併して千葉県となった。
(参考資料) 明治13年の郵便局所在地一覧表
下総国
千葉郡 東葛飾郡 中葛飾郡 西葛飾郡 印旛郡 下埴生郡 香取郡
千葉 ×▲●
大和田
馬加
検見川
曽我野
浜野
中野
野田
松戸 □▲●
流山 □▲●
行徳 □▲●
八幡
鎌ヶ谷
市川
山崎
船橋 □▲●
野田 □▲●
小金
向河岸 □
江戸町 □▲●
中里
西宝珠花
古河 □▲●
中田
白井
大森
木下 □▲●
臼井
佐倉 □▲●
酒々井
馬渡
七栄
十倉ノ内両国
安食 □
成田 □
荒海
駒井村字三里塚
滑川
佐原 □▲●
小見川
多古
神崎
鏑木
府馬
石出
伊能
高岡
久賀ノ内本三倉
津宮
万歳
猿島郡 結城郡 豊田郡 南相馬郡 北相馬郡 海上郡 匝瑳郡
境 □
諸川
岩井
結城 □▲●
久保田
水海道 □▲●
新宗道
新石下
我孫子
布佐
取手 □▲
藤代
布川
守谷
野尻
銚子荒野 □▲●
飯岡
網戸
八日市場 □▲●
太田 □
野手
凡例 ○一等 ×二等 △三等 □四等 無印五等   ▲為替局 ●貯金預所
地名であつて局名とは限りません。
典拠驛遞局編・明治十三年日本帝國郵便規則及罰則
○ 臼井郵便局歴代局長

  第一期 飯田利兵衛  明治5年7月〜明治18年11月
  初代 櫻井 佐吉   明治35年11月〜大正8年5月
  二代 櫻井 泰助   大正8年7月〜昭和14年10月
  三代 岡野 金造   昭和14年10月〜昭和44年7月
  四代 岡野 稔    昭和44年8月〜平成9年3月
  五代 岡野 敦    平成9年3月〜
○ 臼井郵便局局舎所在地

  第一期局舎  (明治5年7月〜明治18年11)
      下総国印旛郡臼井村
  
  初代局舎 (明治35年11月16日〜昭和15年2月19日)
      千葉縣印旛郡臼井町臼井99番地 茅葺き木造

  二代局舎 (昭和15年2月20日〜昭和40年3月14日)【写真→】
      千葉縣印旛郡臼井町臼井30番地  木造鉄網コンクリート造
      千葉県佐倉市臼井30番地(昭和29年3月31日、町村合併)

  三代局舎 (昭和40年3月15日〜平成8年10月31日)
      千葉県佐倉市臼井31番地 コンクリートブロック造

  四代局舎 (平成8年11月1日〜 )
      佐倉市臼井30番地 木造二階
○ 臼井郵便局取扱事務年表   【 】内は、区域内の出来事

明治 5年 7月 臼井郵便取扱所として郵便取扱開始
明治 8年 1月 臼井郵便局に改称(明治13年には5等局としての記録あり)
明治18年11月 郵便受取所となり一旦閉鎖



明治35年11月 初代局舎にて三等郵便局として再開局
           郵便業務(通常郵便、小包郵便)開始
           為替業務開始
           貯金業務開始
大正 5年10月 簡易保険業務開始
大正15年10月 郵便年金業務開始
大正15年12月 【京成電気軌道 京成臼井駅開業】
昭和12年12月 電話(通話)業務開始
           電信(電報)業務開始

       ◆電信(電報)配達区域
          臼井町(全域)
          千代田村(生谷、飯重、吉見、畔田)
          志津村(上座、小竹、井野、先崎)

昭和15年 2月 二代局舎新築移転
昭和16年 1月 三等局から特定局へ名称変更
昭和16年 4月 電話(交換)業務開始
昭和40年 3月 三代局舎新築移転
昭和42年 3月 電信電話業務が合理化により廃止
昭和47年11月 【佐倉江原郵便局開局】 
昭和53年10月 【京成臼井駅移転】
昭和59年 9月 【佐倉稲荷台郵便局開局】
昭和59年11月 【佐倉王子台郵便局開局】
昭和62年 4月 市内郵便局で住民票等の交付申請手続きができる「さくらメール」制度実施(全国初)
昭和63年 8月 郵便局の消印に風景スタンプが登場(全国初)
昭和63年11月 郵便貯金自動払出機(CD)設置
平成 3年 2月 佐倉市が郵政省のテレトピア構想モデル都市の指定を受ける
平成 8年11月 四代局舎新築移転
平成11年11月 郵便貯金自動預け払い機(ATM)設置
平成13年 2月 臼井郵便局ホームページ開設
平成13年11月 【佐倉染井野郵便局開局】