●Movie レビュー●

Top Movie

 思い付いた分だけ少しづつ書いていきます。気長に行きましょ。
●ずいぶん前に観てうろ覚えな為、多少間違いがあるかもしれません。
●映画紹介は順不同です。

不思議惑星キン・ザ・ザ
監督 ゲオルギー・ダネリア 83 ソ連 VHS
 いきなり大物です。それ系の方なら耳に目にしているでしょう。中身はとても
「言葉」では言い表せません(レビューの意味無し…)。
 この映画はよく「低予算のソ連版 未来世紀ブラジル」と評れますが、
個人的には、もっとくだけたエンターティメント性を感じます。
心なしか「フェリーニの81/2]を感じる(いや、逆?)のは気のせいでしょうか?
ついでにコラージュながらも「見る者すべてを不安に陥れるジャケット」もステキです。

 密かに予想はしてたのですが、始めて観た日は夢の中で「クゥ〜!!」やりました。


パーマネント・バケーション
監督 ジム・ジャームッシュ 80 米 VHS
 ちょっとわき道から。
80年代、英映画は米映画のコキタナイ(失礼)商売上手な映画製作宣伝
(スニークプレビュー、ブロックバスター等)に押され衰退気味でした。
そこで英TV会社、チャンネル4、BBCなどは「金もコネも無いけど才能はある」監督達の
後押しをし、英映画の復活を試みました
(実は米映画界もソノ昔、似たようなコトで持ちなおしました)。
そんな中で米国人だけど大手映画会社をきらう
インディーズ野郎ジム・ジャームッシュは、
米映画大学院に在籍しながらも、もっぱらヨーロッパでばっかり映画勉強するありさまで、
師匠のおかげか自然とチャンネル4と仲良しになってしまうのでした

 で「パーマネント・バケーション」ですがジャズ好きなクズ主人公は、
ぼろアパートで音楽聴いて踊りかなりロンリー、入院中の母親を見舞い、
ジャンキーと詩を語らい、なんとなくくすねた金で「外国行こ〜。」と無気力にほざいたり
やっぱりクズのまんまでした。

 どこかで見たことありますね。ジム・ジャームッシュは、コロンビア大学出身です
「アレ」のオマージュですね。おかげでzazou、ジム・ジャームッシュのファンになりましたとさ。


バベットの晩餐会
監督 ガブリエル・アクセル 87 デンマーク LD
 物語はデンマークの寂れた寒村。そこに住む信心深い老二人姉妹とお手伝いさんが中心となります。
なんの変化も無い村ですが、姉妹の無き宣教師の父の感謝祭をきっかけつつましい寒村に、事件は起こります。
二人姉妹の、お手伝いさん
はかつて故郷の町を追われ、彼女達の博愛精神により同居することを承諾されました。
 また二人姉妹はかつて美人姉妹として、
それぞれ「自分の人生に迷った軍人」「自分に失望した音楽家」に求婚された過去がありましたが、厳粛に育った彼女達は自分の恋愛より信仰の道を選んだのでした。
 そして、無き宣教師の父の
感謝祭はやってきます。それまで控えめで従順なお手伝いさんが
「ぜひ料理を、自分に作らせて欲しい。」とたのんだのです。始めてみせた彼女の嘆願でした。

二人姉妹は快く承諾しました。
ところが料理の素材は
「生海亀
「謎のワイン」「グロテスクな鶉」などそうそうたる顔ぶれ。 おそれおののく村人!!「なんとか平静をよそおう」にも、ビビリまくりでした。
 ゲストとして今は将軍にまで昇進した「自分の人生に迷った軍人」招かれ、
感謝祭は始まります。
 さあ料理が並び始まります。見たことも無い珍品、ゲテモノの嵐!!村人は顔をひきつかせながら、おそるおそる口にします。
しかし将軍はただ一人「こっ、これは本物の海亀スープ!!」ズルズル。
「なっ、なんと鶉の頭のパイ!!」バリバリ。
美味しんぼモード全開
村人達はなんのことやらサッパリ解りません。
 そして食事を終わらせた将軍は「これだけの料理を食したのは過去一度だけしかない…。
まだ私が若かったころ最高級おフランスレストランでのことだ…。
驚いたことにそのレストランの料理長は女性だとゆうではないか…。
まさかそれに匹敵する料理にめぐり合えるとは…。」

 無事、感謝祭も終り姉妹はお手伝いさんに「あなたは何者…?」とたずねると
彼女は元最高級おフランスレストランの理長だったが街は内紛状態となり、
行く当ても無いところを、いまでは成功を収めた「自分に失望した音楽家」
この家を紹介されたのだとゆうのです(手紙だったかな?)。
 そして姉妹はお手伝いさんに「また料理の道をえらんでは…。」とすすめまして…。
そして彼女は…。

 と、「前振り」終り。さて「本題」へといきましょう!!


二十歳の死
監督 アルノー・デプレシャン 91  仏 VHS
 この映画には主人公自身は一切映像に出ません
主人公二十歳のパトリックは銃で自殺を図り危篤状態に陥ります
 そこで親戚縁者がパトリックの家に集まりますが、ただ待つしかありません。
 「何故、自殺を図ったか…?」「人の死などあっけないモノだ。」と語らいますが、
そこには所詮「本人にしか解らない。」とゆう暗黙の了解が支配し答えは出ません。
 ドラマはパトリックを中心に回るはずですが、生きている人間にとっては実生活があります。
食事もします。久しぶりに会った親戚縁者と世間話もします。
ただ待つだけの彼等はパトリックがすべてではありません。
しかし、ふっきれない気持ちを会話の中に忍ばせ
またパトリックの人間像も微妙にその中から拾えます
 死の瀬戸際の人間と、それをただ待つしか出来ない人間達の
空疎なひずみが静かに流れます。


ビフォア・ザ・レイン
監督 ミルチョ・マンチェフスキー 94  英・仏・マケドニア VHS
今も終っていないのです。終ることがありえるんでしょうか。

 舞台はマケドニアを中心に…、時代は90年代初頭。
ユーゴスラビアが崩壊してゆくある一遍の物語です。
 「ひとつの事件」として、「ひとつの歴史」として…。

「第一部 言葉」
 マケドニア系住民を殺したアルバニア系の少女を匿い支えとなるべく、
マケドニア正教会「沈黙の修行」中の若い修行僧は破門となります。
老修道士から強く叩かれ、強く抱きしめられて…。
修行僧は一人の青年となり、ロンドンに居る写真家の叔父を尋ねることを口にします。
矢先、待ち伏せをしていたマケドニア系住民に少女は撃ち殺されます
青年はただ沈黙し寄り添うのでした…。異教徒である少女の亡骸に…

「第二部 顔」
 そしてロンドンでは…。
とある女性編集者が数枚の写真を見ています。「少女の死体の顔」「呆然として若い男の顔」
女性編集者は写真家の男と合います。写真家の男は最近まで、ボスニアに居て、
ピュリッアー賞を受賞していました。
そして、故郷マケドニアに帰ることを告げます
人を殺したからと…、そして一緒に来てくれと
 その夜、女性はレストランでためらいがちに夫に離婚話をもちかけます。
後ろでは、静かなレストランには、にあわず客とボーイがもめています。言葉から外国人のようです…。
客はやがてボーイの顔に紙幣、コインを侮辱的に顔に叩きつけ始めます
 そして殴り合いになったすえ、客は捨て台詞を吐いて、店を出るのでした。
店内に静寂がもどり始めたとき…
先ほどの客が店にのりこみ、銃を乱射します。店内は、銃声と悲鳴と血が飛び交い、
騒然とし、客は銃を撃ち尽くし逃げて行きます。 
 女性は、悲鳴と苦痛の響く、荒れ果てた店内で泣きながら夫を捜します。
夫は横たわっていました、銃で撃たれ、崩れ、血まみれの顔で…

「第三部 写真」
 写真家の男はマケドニアへと向かいます。
途中、国連軍、戦火を逃れようとする難民達を観ながら…
 かつては一つの村だった故郷は、マケドニア系住民と、
アルバニア系住民で争いが起こり、荒れ果て、武器を持ち警戒しあい、昔の面影はありません

 我が家は朽ち果て、今は無人となっていました。
しかし旧友達と合い、ささやかなもてなしをうけます。
 暫くして写真家の男はかつての幼なじみであり恋人だった女性に会いにいきます
そこはアルバニア系住民の居住区です。むろん彼女はアルバニア系住民です
居住区に着くなり銃を構えられ、警戒されますが、昔なじみのよしみで、
かつての恋人に会うことができます。しかしそこにはかつての面影はありませんでした
そしてその兄に、殺してやると言われながら追い帰らせられます。
 夜、写真家は一人ベッドで数枚の写真を取り出します。
サラエヴォで撮った、民兵が捕虜を撃ち殺す瞬間です…
写真家の男はカメラが殺したと、つぶやきます…。
 旧友が殺されました…殺したのはアルバニア系の少女でした。泣き崩れる家族達…。
その夜写真家の男はサラエヴォの写真破り捨てます
 明くる日、写真家の男は、捕らえられたアルバニア系の少女を
マケドニア系住民の反対を押しきって連れ出し、二人で歩きだします

後ろではマケドニア系住民達が止まらないと撃つと叫んでいます。しかし二人は歩きつづけます。
 銃は撃たれました…。地面に倒れこむ写真家の男…。写真家の男は少女に走れとつげます。
少女は走り逃げて行きます。写真家の男の周りをマケドニア系住民達が無言で囲みます。
写真家の男は静かに息をひきとります。
 少女は走ります。あてどなく…。やがてマケドニア正教会に…

 「歴史」は作られてきました、
民族、理想、信念、宗教、を糧に…。それを自分達には「愛」と言い聞かせ…。
 「誰か」「誰か達」の愛は他の「誰か」「誰か達」に対して、時として「武器」になります
愛は世界を築き世界を壊し続けています
このおろかな武器は人間には扱いきれないのかもしれません。
「歴史」は「誰か」「誰か達」の愛でつくられます。「無残な愛」による犠牲の上に

今も終っていないのです。終ることがありえるんでしょうか。


クイーン・コング
監督 フランク・アグラマ 76  伊・英 DVD
 「出るくいは打たれる」…なにもこんなモノまにで打たなくても…、ディノ・デ・ラウレンティス
25年たってやっと公開です、「クイーン・コング」!!
もちろんただ忘れられていただけです。掘り出してきたんです…モノ好きが
 作品は…、「あ〜キング・コング(33年度版)ってあったなぁ〜。
アレもじってクイーン・コングでこずかい稼ぎだな〜。」と、一級品の腕前を持ち、
細部にまで美しさにこだわりる、イタリア人職人気質が、まったく感じられない、ダメ度です
 製作者達は、「キング・コング(33年度版)に込められた、
人類の大いなる「おごり」に対するささやかなメッセージなんかコレッぽっちも気にしてないでしょう
その辺は、ジョン・ギラーミンと一致していて、むしろスガスガしいくらいです。
 ついでに、洋画にも関わらず吹き替えが標準です。
しかもメインキャストは「広川太一郎」「小原乃梨子」です。
 …。 ネライすぎです!! ど真ん中です!! 44マグナムよりキキます!!
こんな映画、配給する会社は一社しかありません…「アルバトロス・フィルム」です!!
 中身は高校生等が自主製作で、特撮モノを取るときに必ずヤル、ローアングルからの撮影と、
A(エース)体長ご自慢のブルーバックで巨大さをだしたつもりの
(造型士が情熱を込めないで作ったメスゴリラを相手に

どいつも、こいつも「キャ〜♪キャ〜♪」言うだけのオシャレキッチュモサッとした映画です。
もちろん、三日もかからないで作ったような「ティラノサウルスらしきモノ」、「プテラノドンらしきモノ」と、
ポカポカやったり、上部しか映らないビッグ・ベンの天辺で、はしゃいだりします。
 合間には、オチの読めるギャグもちりばめられ、
なにより「広川太一郎」「小原乃梨子」アドリブが暴走しっぱなしとゆう、傾き加減がたまりません。
ついでにオチないです

 最後に一言「アルバトロス・フィルム関係の、映画ソフトの裏ジャケット
        ハッタリコピーで埋め付くし過ぎです♪





次こそは「ウォーカー」を…!!「ありふれた事件」も捨てがたい…。
ん〜、「マイ・ビューティフル・ランドレット」…、「デスレース2000」…、さていつになるやら…
(残念ながら「ケン・ローチ作品」「アレハンドロ・ホドロフスキー作品」を書くにはとても筆力が足りません)。