VJE-Delta Ver.2.5 for Linux をUTF8ロケールで使用する

VJE-Delta、素晴らしい変換効率をもったIMEです。
さすがに、売り物だけあって、今でもなかなか使えます。 そのVJE-Deltaなのですが、バージョン2.5のXIM Frontendは、 UTF8に対応していません。なので、EUCのロケールに留まるか、 VJEを捨ててUTF8に移るかしかありませんでした。
(バージョン3.0ってのが出ていて、そっちはUTF8に対応しています。 ですが、今ではYahooに売られてしまい、販売やサポートは 無くなってしまいました。)
家のLinux環境は、もうUTF8に移行してしまい。その時に一度 VJEを捨てています。ですがあの使い慣れた変換心地が忘れられず、 ネットを探していたら、こんな物を見つけました。

esecanna

こいつは、いろいろなIMEを、cannaに見えるように偽装してくれます。 VJE-Delta Ver.2.5も、このesecannaは対応してくれていました。 cannaは、対応しているプログラムも多いので、cannaに偽装できてしまえば、 後は、簡単です。uimも、cannaに対応しているので、esecannaとuimを使えば、 X上での日本語入力は、完璧です。もちろんUTF8対応です。

1.esecannaの導入

esecannaを導入します。パッケージがある場合は、それぞれの ディストリビューションに合わせた方法でインストールして下さい。 vje25のmoduleも忘れずにインストールして下さい。 以下は、ソースからコンパイルをして、インストールする方法です。

1.1.esecannaのソースを入手する

esecannaのソースを入手します。以下のサイトから入手して下さい。 ESE Canna Official Web Site!!
[えせかんなをダウンロード]という所からダウンロードしてきます。 ダウンロードするのは、
esecanna_1.0.1.tar.gz
esecanna-module-vje25_0.14.6.tar.gz
の2つです。
えせかんなのサイト、なんかダウンロード出来なくなってますね。 こちらにあげておきます。
esecanna_1.0.1.tar.gz
esecanna-module-vje25_0.14.6.tar.gz

1.2.esecanna本体をコンパイルしてインストールする

まず、ソースを展開します。esecanna_1.0.1.tar.gzは、 ホームにあるものと仮定します。
適当なディレクトリに移動してtarコマンドで展開します。
$ cd hoge
$ tar -zxvpf ~/esecanna_1.0.1.tar.gz

esecannaのソースディレクトリに移動してコンパイルします。
$ cd esecanna_1.0.1
$ ./configure
$ make

./configure --prefix=/doko/soko とすると、インストール先を/doko/soko に変更できます。指定しないと、/usr/localの下にインストールされます。

rootになって、インストールします。
$ su
(rootのパスワードの入力)
# make install

1.3.vje25moduleをコンパイルしてインストールする

esecanna本体のインストールとやり方は同じです。
ソースを展開します。esecanna-module-vje25_0.14.6.tar.gzは、 ホームにあるものと仮定します。
適当なディレクトリに移動してtarコマンドで展開します。
$ cd hoge
$ tar -zxvpf ~/esecanna-module-vje25_0.14.6.tar.gz

esecannaのソースディレクトリに移動してコンパイルします。
$ cd secanna-module-vje25_0.14.6
$ ./configure
$ make

esecanna本体のインストール時に、./configure --prefix=/doko/soko とした場合は、同じように、./configure --prefix=/doko/soko として 下さい。同じ場所にインストールしないと、うまく動かないと思います。

rootになって、インストールします。
$ su
(rootのパスワードの入力)
# make install

1.4.~/.esecannarcを作成する

.esecannarcを、ホームディレクトリに作成します。
まずは、esecannarcを、コピーしましょう。esecannarcというファイルが、 インストール先のetcディレクトリにあるはずです。

$ cp /usr/local/etc/esecannarc ~/.esecannarc

次に、.esecannarcの編集です。vje25moduleを使うように設定しましょう。
$ emacs ~/.esecannarc
(ここではemacsにしましたが、geditでもviでも、 好きなエディターでかまいません)

以下は編集作業です。エディタで開いた.esecannarcを編集して下さい。

IME=VJE30
となっている行を、
IME=VJE25
に変更します。

また
VJE25.MainDic=/usr/local/vje/dic/vjed95m.dic
VJE25.UserDic=/usr/local/vje/dic/vjed95u.dic
の2行は、それぞれVJEの辞書がインストールされている場所に合わせて ください。
VJEをデフォルトでインストールしているなら、変更する必要は 無いと思います。

また、オプション辞書を使用したい場合は、
VJE25.OptDic1=/usr/local/vje/optdic/vjed95j.dic
のように、設定してください。
注)オプション辞書を使用したい場合
後は、そのままでいいと思います。変更を保存して終了して下さい。

1.5.esecannaを起動する

esecannaを起動します。vjedがすでに起動している事を確認してから 行ってください。

$ /usr/local/sbin/esecannaserver
/usr/local の部分は、インストール先に変えてください。

デフォルトでインストールした場合は、/usr/localのままでいいはずです。

2.uimの導入

2.1.uimのインストール

uimを導入します。これは、パッケージがあると思うので、 それぞれのディストリビューション対応のパッケージをいれて下さい。 canna用のmoduleが別パッケージに分かれているなら、それもいれて下さい。

2.2.uimの設定

uimの設定です。.xinitrc .xsession等、X起動時に読み込まれる 初期設定ファイルに、以下の設定を加えてください。 uimは広く使われているので、すでに設定されているかもしれません。

XMODIFIERS=@im=uim ; export XMODIFIERS

そして、GUIでログインした時に、uim-ximが起動される事を確認してください。
GUIでログインした後、ターミナルで、
$ ps ax|grep uim-xim

とすれば、分かると思います。
(uim-shでもいいかもしれませんが、ximのフロントエンドに するのが、多くのアプリで使用できて、一番いいと思います。)

ちなみにdebianでは、
$ im-switch -s uim

とすれば、使用できるようになると思います。

2.3.cannaの設定

uimが起動できたら、次は、cannaを使用するように設定します。 esecannaが起動された今、VJEは、cannaに見えるように偽装されているのです。

uim-pref-gtkを起動します。なかったらインストールして下さい。パッケージ になっていると思います。
$ uim-pref-gtk

uim-pref

上の図のように、[標準の入力方式]をcannaに指定して下さい。 cannaが選べなければ、その右下の、[編集]ボタンを押して、 cannaを、[有効]のグループにいれてあげて下さい。

テスト入力

以上で、設定は終わりです。一回ログオフして、ログオンし直してみて下さい。 VJEでの変換ができると思います。
ターミナルや、gedit等を起動したら、 [shift]キーを押しながら、[space]キーを押してみてください。
これで、日本語入力ができるはずです。
ローマ字で日本語を入力して見てください。入力後、[space]キーを押すと、 漢字に変換されるはずです。

うまくいかない場合は、esecannaとvjed、uim-ximが起動されている事を 確認した後、[2.uimの導入]を、もう一度確認してみて下さい。