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SPECIAL_REVIEW
ターガス・ジャパン「ThumbPad」レビュー 


 ターガス・ジャパンから発売されたCLIE PEG-Nシリーズ(PEG-N750C/700C/600C)および、PEG-Sシリーズ(PEG-S500C/300)で使用可能なキーボード「ThumbPad」(型番:PA732J)です。CLIE本体下部のシリアルポートに直結して使用します。その名の通り、小さめのキーパッドを携帯電話のように(ただし両手)親指でタイプするミニキーボードです。

 商品に付属している説明書などによると、重さ44グラム、サイズは縦86×横59×厚さ24ミリで、「テキスト入力できるPDA用キーボードの中で最も軽量で小型」とのことです。

 「ThumbPad」と言いますと、既にエイサー・コミュニケーション&マルチメディアジャパンから、Palm Vx系用の「ThumbPad G300」(日本語対応版)が販売されています。また、Targus(アメリカ)からも「Targus ThumbPad for Palm V」(英語版)という名前のキーボードが発売されています。
 後述しますが、今回紹介する「ThumbPad」の背面には「Designed by Darfon」と記載があり、ドライバのAbout画面にも「Darfon Electronics」との表示がありました。
 どうやら「ThumbPad」シリーズはDarfon Electronics(台湾)の製品で、TargusやエイサーがOEM供給を受けている(もしくは生産委託している)キーボードのようです。
 Darfon ElectronicsのサイトにもPalm Vx系用の「ThumbPad G300」の製品紹介ページがあります(こちら)。

【購入店・価格】
 大阪・難波のビックカメラで2001/12/24に購入、この時点で大阪市内で販売されていたのはここだけのようです(ヨドバシカメラ・マルチメディア梅田、ソフマップ各店、アイツー、イケショップ茨木では扱っていませんでした)。
 購入価格は商品代4480円+消費税224円(計4704円)でした。

【対応機種】
 
CLIE PEG-Nシリーズ(PEG-N750C/700C/600C)および、PEG-Sシリーズ(PEG-S500C/300)です。コネクタ形状の違うCLIE Tシリーズを始め、他のPalmデバイスでは使えません。

【ファーストインプレッション】
 ターガス・ジャパンのサイトでの情報が少ないので、インターネットなどで調べた情報などをもとに、動作環境なども少し詳しく説明しておきます。

 パッケージには対応OSはPalm OS3.3〜4.0と記載されています。しかし、Palm OS4.1Sが搭載されているCLIE PEG-N750Cでも動作可能です。ただ、Palm OS4.1S上では、付属CDに入っているドライバ(Ver1.1)では、クレードルのHotSyncボタンが機能しなくなるそうで、ターガスのサイトからドライバをダウンロードするようにとの注意書きが同梱されています(サイトにも記載されています)。
 母艦側のOSについては、Windows98/2000/Me/NT4.0とMac OS 7.5〜9.1対応とありましたが、私の使っている環境(Mac OS 9.2.2)でも問題なくインストールできました。

 その他パッケージに記載されている情報では、先に書いたように「テキスト入力できるPDA用キーボードの中で最も軽量で小型」とのこと。同様の親指でタイピングする方式のキーボードはそれぞれのPalmデバイス用に数社から発売されていますが、確かに小さいですね。ただキーも必然的に小さくなっています。

 キーは一般的なQWERTY配列。[Fn]キーと[Ctrl]キーがあり、[Fn]キーとの通常のキーの組み合わせで数字や記号が入力可能。また、[Ctrl]キーは以下のような組み合わせでカット&ペーストなどが可能になります。

 [Ctrl]+[S]:全テキスト選択
 [Ctrl]+[C]:選択したテキストのコピー
 [Ctrl]+[P]:選択したテキストの貼り付け
 [Ctrl]+[X]:選択したテキストの切り取り
 [Ctrl]+[D]:選択したテキストの削除
 [Ctrl]+[U]:上記操作後、操作前の状態に戻す

 キーの厚みとストロークは0.85×0.6ミリとのことです。
 またCLIE本体からシリアルポートを介して電源供給を受けるため、バッテリーは不要です。

【詳細レビュー】
 では順番に詳細をレビューしていきます。 写真をクリックすると大きめの画像で見ることができます。

 CLIE PEG-N750との大きさの比較です。サイズは非常にコンパクト、重さも軽いです。
 色はCLIEとお揃いのシルバーですので、取り付けた際に違和感はありません。
thumbpad01
thumbpad02  キーの大きさの比較です。本体が小さいこともあって、CLIEのアプリケーションのボタンよりも更に小さめです。一般的な携帯電話のボタンよりも小さく、長い部分で6ミリ、短い部分で3ミリほどです。
 同じ系列と思われるエイサーのPalm Vx系用「ThumbPad G300」を始め、他のPalmデバイス用の親指タイプ式のキーボードと比較しても、全体のサイズが小さいため、キーもひと回り小さくなっています。
 キーボード全体です。
 透明の部分がCLIEの背面側に沿うような形になり、取り付けた際に安定するようになっています。
 キーボード本体の左右に飛び出しているようにあるのが、取り付けたキーボードを外す際に押さえるボタンです。
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thumbpad04  この透明な部分は折り返すことが可能ですので、このようにキーの面をカバーすることができますし、持ち運ぶ際に更にコンパクトになります。なかなかよく考えられていますね。
 キーは一般的なQWERTY配列です。各アルファベットキーの他、Deleteキーは一番右中段、その下がEnterキーです。また左の上から3段目にはFnキーがあります。
 その他、十字キーの列には左からShitキー、Ctrlキー、日/英切り替えキーがあります。十字キーの左右下方にあるのがSpaceキーです。
 キーコンビネーションについてはファーストインプレッションで書いた通りです。
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thumbpad06  情報からシリアルポートとのコネクタ部分を見たところです。
 コネクタ部分の左右には、本体に取り付ける際に引っ掛ける「つめ」のようなものがあります。
 背面側です。CLIE PEG-NシリーズとPEG-Sシリーズで使う際に切り替えるスイッチがあります。
 その下の部分、この写真ではフラッシュ光の関係で見えなくなっていますが、シリアルナンバーなどと共に、「Designed by Darfon」との記載があります。
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thumbpad08  背面のスイッチで何が変わるのかというと、ご覧の通り。本体に取り付ける際に引っ掛ける「つめ」長さが変化します。
 上がPEG-Nシリーズの方に切り替えた場合、下がPEG-Sシリーズの方に切り替えた場合です。PEG-Nシリーズで使う際の方が長くなります。
 ThumbPadをCLIEに取り付けてみました。
 CLIE単体の時と比べ、縦方向に1.5倍ほどの長さになります。
 このため、実際に持った際の写真がないのですが、両手で持っても少々バランスが悪いような気がします。CLIE本体の方が明らかにが重いので、重心がグラフィティエリアあたりになります。キー入力の際にちょっと気を抜くとCLIEが前のめりになって、周囲にぶつけてしまったり、下手をすると落としてしまいそうで結構不安です。
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thumbpad10  取り付けてサイドから見たところです。こんな感じになります。

続いてインストールされたドライバ設定用アプリケーションの画面を見ていきます。

thumbpad11.png  ホーム画面左上にあるのがインストールされるドライバ設定用のアプリケーションです。
thumbpad12.png  設定画面はこんな感じです。簡単な設定内容になっています。
 先に紹介した、エイサーのPalm Vx系用「ThumbPad G300」(日本語対応版)では、ATOKには対応していなかったのですが、今回のキーボードはATOKもOKです。またPOBoxも動作しました。
 ただ、ATOKとドライバの相性だと思いますが、ATOK使用時にキーボードの[Fn]+[Caps]で数字入力モードをロックした際、画面右下のATOKのアイコンがフラッシュするような感じになります。きちんと数字入力できますので特に問題はないのですが、ちょっと最初はびっくりしました。
 また、ATOKではいったん無変換で確定させたテキストを再度選択し、「変換」キーを押すことで再変換ができますが、このキーボードでは「変換」がSPACEキーに割り当てられていますので、スペースが入力されてしまいます。
thumbpad13.png  上の写真で「Game Mode」というボタンがありましたが、そこをタップするとこの画面になります。
 キーボード上の十字キーとその左右にあるSpaceキーにそれぞれ、Page UpとPage Down、アプリけーション用に1〜4までのキーを割り当てることが可能です。
 ちなみにこの画面の状態がデフォルト設定です。
 実際に「Ababall」などをやってみましたが、なかなか快適です。ゲームは十字キーがあると便利ですね。
thumbpad14.png  About画面です。バージョンは2.6.3Jとあります。この画面に「Darfon Electronics Corp.」との表示がありますね。

【ここが「○」マル】
・コンパクトで持ち運びやすい。
・グラフィティ入力が苦手、長文を入力したいという際には便利。
・ATOKやPOBoxでもほぼ問題なく動作が可能。

【ここが「×」バツ】
・コンパクトなためキーも非常に小さく、やや押しにくい。
・CLIEに取り付けた際に縦長くなってしまい、バランスが悪くなる。

【まとめ】
 ターガス・ジャパンからは既に「ストアウエイ・キーボード」が発売されていますが、あちらはフルキーボードの機能をできる限りコンパクトに持ち運びたいというもの、こちらはサイズをできる限り小さくした上で、キー入力を可能にするもの、ということでコンセプトの違う製品と言えます
 今回のキーボードですが、キーはかなり小さく、親指でタイプしますので手の大きい私ですとまとめて4つのキーを押してしまいそうにもなりますが、すぐに慣れました。文章を書く際にはグラフィティで入力するよりも早く入力できます。

 他のキーボードとの比較ですと、日本トラストテクノロジーから発売されているVisor用の「SnapNType Visor」を店頭で触ってみましたが、キーを押した際のクリック感は「ThumbPad」の方が上でした。「SnapNType Visor」では結構取りこぼしが多かったのですが(店頭のデモ機ですので一概には言えませんが)、「ThumbPad」の方がはっきり「押した」という感覚が伝わってきます。
 ただ、キー自体は「SnapNType Visor」の方が大きくて押しやすく、グラフィティエリアを覆ってキーを配列していることもあり、持った際の重心が安定しているという印象を受けました。

 また、同じく日本トラストテクノロジーから発売されているCLIE用小型キーボード「JTT M-Key」を始め、他のCLIE用キーボードは、机などの平らな場所に置いて使うことを前提にしていますが、このキーボードは電車の中などでも使うことができるというのが特徴でしょう。

 PDAに共通して言える弱点は、そのサイズもあって文字入力機能が貧弱(特に日本語の場合)という点だと思います。もちろんグラフィティや手書き認識、ソフトウェアキーボードなどといった機能が搭載されていますが、ハード的なキーボードが使いやすいのは事実で、標準搭載されているZaurusやTreoを始め、PDA用に様々なキーボードが出てきています。移動中でも手に持って使うことができるという点はPDAの大きな特徴の1つですので、その意味では親指タイプ式のものが最もPDAにふさわしいキーボードなのかもしれません。

 親指タイプ式ではCLIEで使える唯一のキーボードですし、ATOKやPOBoxもほぼ問題なく動作します。グラフィティ入力に今ひとつなじめないという方や、長文入力をしたいというユーザーにはおすすめできるキーボードだと思います。




 
他のサイトでのレビュー・関連リンク

<レビュー>
●Mobile-Diaryさん


<メーカー・ショップ>
●ターガス・ジャパン
 メーカーのページ。トップページから「Keyboards」を押すと、今回紹介の「ThumbPad」シリーズと「ストアウエイ・キーボード」の商品紹介のページになります。


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Last Review 2001/12/28


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