歴史ドラマの中の松平健さん

はじめに

松平健さんと言えば100人中99人が『暴れん坊将軍』を代表作として挙げるでしょう。
でも私の場合は違っていました。 厳しい両親の躾によって、幼い頃から、ドラマと言えばNHKしか見せてもらえない哀れな私は、その日もお決まりのように、新しく始まるNHK大河ドラマの予告編を見ていました。昭和53年も暮れのこと。

そこで見た鮮烈なある一画面を見て、アイドル歌手にもアニメキャラにも目覚めたことのない私が突然目覚めてしまったのです。映し出されていたのは、若い男女の逢い引きシーン。お堅い大河ドラマでの逢い引きシーンというのも画期的でしたが、横顔が映し出された俳優・女優さんこの世のものとも思えない美しさに唖然としてしまいました。「誰?この人?」 画面の字幕には“松平健  松坂慶子”と書いてありました。それが全ての始まり。昭和54年放映NHK大河ドラマ『草燃える』北条義時役。松平健さんは弱冠25歳。

代表作『暴れん坊将軍』をテレビで見せてもらえるようになったのは、昭和58年に始まった第二シリーズからでしたので、その間、私にとって松平健さんと言えば、『北条義時』であり『大海人皇子(額田女王:昭和55年3月、朝日放送)』『石野七郎次(峠の群像:昭和57年、NHK大河ドラマ)』のイメージしかなかったのです。つまり松平さん=歴史上の人物(英傑)を演ずる俳優、との固定概念がはめ込まれてしまいました。(因みに『峠の群像』の石野は架空の人物でしたが)

松平健さんはこれまでどれだけ多くの歴史上の人物像を演じてこられたのでしょう。
飛鳥時代、源平・鎌倉時代、戦国、江戸そして幕末・・・・日本の長い歴史を自由に闊歩する松平さんを拝見して、大いに泣き大いに笑い、どれだけ多くの感動を与えられ、また勇気づけられたことでしょう。私の青春時代はまさに松平健さん演ずる歴史ドラマと共にあったと言っても過言ではないのです。

いつか書いてみたいと思っていた松平健さんの出演作品レビュー。なかなか実現する術も時間も機会がなかったのですが、数年来の大切なネット友人“はり”ちゃんが、この度とってもあったか〜いHPを立ち上げて下さいました。その貴重なスペースを私のためにも割いて下さるとのステキなお申し出。遙か遠き青春時代を思い起こしながら、松平健さんへの思いを“思い出の宝石箱”の中から取りだして、少しずつ綴ってみたいと思います。何分にも私自身の記憶に頼るところが大きいので、時には間違ったことを書いてしまうかもしれません。どうか・・・どうかご容赦下さいね。  

(Shibako)
Shibakoの「歴史ドラマの小部屋」