- 【緒 言】
我が国のエネルギー自給率は2割弱にすぎず、8割以上が海外依存である。従って我が国のエネルギーの安定確保は海外のエネルギー事情を知らずして語ることは出来ない。世界各地の石油は今世紀から減耗の兆候が専門家の間で認知され始めている。原子力もウラン−プルトニウム核燃料サイクルは技術・経済・軍事の面で行き詰まつている。残存包蔵水力の開発も環境帝国主義により阻害されている。バイオマスの模索もいまだしだ。一方地球温暖化の影響も現実に現れはじめている。
短期的に見れば、石油の備蓄とか、風力などの自然エネルギーの利用促進で何とかつじつまを合わせることが出来るが、これも現実問題としては極めて重要である。しかし、それもせいぜい20年先程度であろう。21世紀の後半には、脱化石燃料の時代が予見される。人口問題の行方、需要・供給の効率改善、クリーンな再生可能なエネルギー確保の要請等に正しい解決策を用意しなければならない。
これらの事を考えると、エネルギー問題は、少なくとも時・空を超えて、2100年に於ける世界の一次エネルギーへ向けての戦略が求められるだろう。2100年をターゲツトにして、その実現のためには、2050年までに試行錯誤しながら、具体策を合意・確立し、2050年から世界レベルで目標に向かって実施すると言うのが、私の私案であり、色々物申うして行きたいと考えている。
不定期に表紙に連載した【最近の注目のトピツク】はrefer12を参照