- D−33 コメント (H.15.10..20)
ウラン軽水炉系の核燃料サイクルとトリウム熔融塩系の核燃料サイクルの優劣・特徴及び図解
コメント1(03.06.19).
とてもいい資料です 南中学校
コメント2.(03.08.15)
貴HPの「D−30」を大変興味を持って読みました。原子力は必要だと考えているのですが、東電の原子力トラブル隠しで、安全性が問題だとばかりと思っていましたが、原子力設計の基本原理に問題があることを初めて知りました。歴史を見ても、無謀な戦争、無理な巨大事業がなかなか方向転換出来なかった事を考えると、人類はエネルギー問題で大変な局面に直面していることになります。
HPでも述べられておりますが、原子力は技術的にも奥が深くて、素人の理解を深めるには、その入り口ともなる小・中学生レベルの簡易解説書が是非欲しいです。お教え頂ければ有り難いです。
(S生)
コメント3.(03.09.28)
高校生です。東電のトラブルで、本当に原子力が全停してしまったらどうなるかと、世を挙げて心配しました。幸い何事も無く幸いでしたが、これを機会にエネルギー問題に関心を持ち、勉強しています。
鈴木さんのHPを拝見して、原子力の何が問題なのか、朧気ながら分かり始めました。古川博士の名著「原発革命」の特に「革命」という所に深い意味がありそうです。難しいですが、中身が濃すぎて、現在普及しているウラン軽水炉系の核燃料サイクルとトリウム熔融塩系の核燃料サイクルの比較・特徴がなかなか飲み込み難い。
量子力学はともかく、低学年として先ず常識的に分かる程度の啓蒙的な解説を希望しております。鈴木さんの主張しておられるように、人口・食料・エネルギーに加えて環境問題がこれからの課題だと思います。私はどの道を選ぶか真剣に考えているところです。
(M生)
コメント4. (03.10.10)
電力自由化が進み、電力会社は販売電力の30%以上のシェアーが失われると言う。それのみか、安定した原子力が「夢の原子力」として電力の豊富・低廉の確保を保証する事が危ぶいと言うことになれば、電力会社はどういう自衛策を採るか自明の理である。
鈴木さんのHPは世界をターゲットにしているので、日本の問題をさておいても、世界の原子力も「核燃料ソサイクル」は不透明ですね。HPを拝見しても、安全性の問題が騒がれているが、寧ろ「核燃料サイクル」の経済性の問題が大きいようです、それも「破綻するのは確実」とまで言われております。
当事者や責任者はどう考えているのでしょうか。
(U生)
- 筆者所見 (H.15.10.20)
ウラン軽水炉系の核燃料サイクルとトリウム熔融塩系の核燃料サイクルの優劣・特徴及び図解
【1】.比較表及び図解
私も原子力の専門家では無いので、高校生の希望は私の希望でもあります。かねて、いたずら書きをしておりましたが、この際折角ですので纏めてみました。(まだ私の納得するところまでは行きませんが)
添付資料 1.Th−UサイクルとU−Puサイクルの優劣・特徴表
2.Th−Uサイクルの図解
3.U−Puサイクルの図解
の3枚です。出典は
1.古川和男著「原発革命」文春新書 (01.08.26)
2.原子力百科−トリウムを用いた原子炉 (03-04-11-01)
この比較表・図解の読み方としては、先ず核燃料サイクルの流れを頭に入れ、その上で疑問(?) の所を「原発革命」や原子力百科を引っぱり出し、繰り返し頭にたたき込む。それ以上を望む場合は「量子力学」や「原子力工学」などの専門書のご厄介になるよりほかない。
【2】.最近の新聞報道
上記コメントにもありましたように、現在進めている軽水炉−高速増殖炉の路線が、世界的にもかなり反省・後退・撤退の道を歩み、学者や電力業界やマスコミでもブーイングが見受けられるのだが、日本の政府は依然として「原子力は我が国の基幹電源」と位置づけ、現行の軽水炉−高速増殖炉の路線を固守することに少しの「ぶれ」もない。
(追補H.15.10.21): 感心している訳ではない。呆れているのである。再び福田赳夫元総理の逸話であるが、彼が大蔵大臣の時、為替政策のことだったと思うが、為替政策を突然変更したことに対して、与野党から「直前の前の日にそんなことは絶対に頭の隅にも無い」と断言したのではないか、と追求すると、福田元総理は少しも騒がず、「私は確かに頭の隅にもないと断言したことを覚えています。ただ頭の真ん中にあつたのです」と回答し、爆笑となり、質疑はウヤムヤになってしまったことがあつた。現行の軽水炉−高速増殖炉の既定路線の代案が頭の真ん中にある事を願うものである。
この平成15年10月17日の新聞の記事を抜粋する。
(1).「科学技術予算の格付け、ニュートリノ関連に最低評価
政府の総合科学技術会議(議長・小泉首相)は17日、来年度の主な科学技術予算約200件の格付けを公表した。格付けは「S」「A」「B」「C」の4段階で評価。高速増殖炉「もんじゅ」改造工事など、実用に結びつく技術を中心に32件を最高の「S」とした一方、素粒子ニュートリノ実験の施設建設など16件には「C」と最低の評価を下した。財務省はこの格付けを参考に予算措置を行う。
ニュートリノの観測や実験は、小柴昌俊・東京大名誉教授が昨年ノーベル物理学賞を受賞するなど、多くの成果を挙げ、日本の科学の“お家芸”とみられている。それだけに関係者は最低の評価に驚きを隠さない。小柴博士も「ばかげた評価だ」と憤慨する。
この実験施設は、日本原子力研究所などが建設している「大強度陽子加速器」(茨城県東海村)の一部。人工的に生成したニュートリノを、観測施設「スーパーカミオカンデ」(岐阜県神岡町)に向け発射し、観測するのが目的。 11:52 2003/10/18日経」
(2).「 もんじゅなど3項目が最高位 ― 総合科学技術会議が04年度施策で4段階で評価 )
総合科学技術会議(議長=小泉純一郎首相)は、2004年度の科学技術関係概算要求を、SABCの4段階で評価した順位付けを公表した。エネルギー分野では、文部科学省が進める国際熱核融合炉(ITER)建設、高速増殖炉原型炉もんじゅに加え、経済産業省の高効率タービン実用化技術開発の3項目が最高評価の「S」に位置づけられた。同会議による検討結果は、来年度の予算配分に反映される。
順位付けは総合科学技術会議に参加する有識者議員のほか、大学などを中心に25人の外部専門家が行うもの。限られた科学技術予算の有効配分につなげる目的で、昨年度から開始された。
今回の審査では、来年度の予算要求規模が10億円を超える198項目の政策が格付けの対象になった。そのうち、Sランクの評価を得たのは全体の16%にあたる32項目。エネルギー分野ではITER建設を含む3項目が、「日本のエネルギー政策に資する」という観点から「S」に選ばれた。
一方、計画の見直しを要求するB、C評価が与えられたのは、全体の38%にあたる75項目。エネルギー分野では文科省が民間との協力で進めるウラン濃縮技術開発、原子力安全性研究など計15項目に対して計画を実行する上で、問題点の指摘がなされた。
特に、B評価を受けた原子力の安全性研究について、審査を行った薬師寺泰蔵議員は「重要な事項だが、社会への説明責任という観点から、研究内容の精選を進めてほしい」と要望している。 (10月20日付電気新聞 」
【3】.トリウム熔融塩核エネルギー協働システムの工程表(予告)
さて、このトリウム熔融塩核エネルギー協働システムには40年以上の技術の積み重ねがある。そうだからと言つて、すぐ実施出来る訳ではない。そのためには手順がいるし、それに充当する可成りの組織・予算・人材が必要である。次回はこの問題について、私の出来る範囲で纏めて参考に供したい。
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