A108それではさっそくですが…。
 ひと言でいえば、2人ともまだ未成熟(年齢とは関係ないし、21才だから遅いという考え方もおかしいです)ということではないでしょうか。体だけではなく精神的にも含めて。悩んであせることはないですよ。たとえば、あなたのなかに恐怖心や痛みに対する心構え、そして、彼の方では、あなたのそれを充分やわらげる精神的な余裕などがまだ未成熟だということです。気持ちよくならないことは、まだその機が熟していないと2人で納得してください。
 また、セックスはその行為だけで考えるのではなく、二人の関係の延長として考えなくてはいけないと思っています。
 さて、一般的な回答しかできませんが、付き合ってください。
 私たちには、知らず知らずのうちに性的な欲求の表現やふれあいといえば、性交=インサートという刷り込みがなされているのではないでしょうか。実際に性行動などのノウ・ハウをしめした出版物には性交こそ「本番」であり、その他の性的なふれあいはすべて本番のための「前戯」というあつかいがされています。
 もちろん性交は重要な性行為です。とくに生殖を望むとすれば不可欠な行為ですし、互いのプライバシーにより深くかかわるといういみからも、より慎重に考えなければならない大切なことです。
 しかし同時に、性交は性的ふれあいの唯一のものでもありませんし、時と場合によっては、必ずしも最高のものでもないかもしれません。
 人が性に近づく意味を、オーガズム(性的絶頂感)に求める考え方があります。そして、その考え方によるとオーガズムは性交(インサート)と不可分なものであって、オーガズムなき性交は不完全、未完成のものということになります。はたしてそうなのでしょうか?もちろんオーガズムは素敵なことです。しかし、現実に女性が、性的ふれあいのたびにそれを求めているわけではないし、また、性交によっても「いつも」それを得ているかというと、あるレポートによれば、性交では10%であるのに比べ、マスターベーション(セルフ・プレジャー)では40%であって、性交ではオーガズムを「めったに得られない」「得られない」を合わせると25%もあるのです。
 そのときの2人の関係や状況によっては、寄り添うだけでもいいし、頬ずりをしてキスで終わってもいい。体や性器にさわって快さを与えたり受け取ったりしてもいいし、ネッキングもペッティングもあります。さらにお互いの願望と合意があれば、フェラチオやクンニリングスなど性器を口唇(オーラル)で愛する方法もあっていいのです。しかもそれらの行為は、いつも性交につながらなければならないと考えなくてもいいのでしょう。
 このように2人の関係を考えてみるとどうでしょうか。
 なにしろはじめてということで、あせってはいけないと思います。
 そうそう、妊娠をするかもという恐怖はないのですか?
 避妊については万全ですか?こんなことも不安材料になるのではないでしょうか?
 なにしろ、もっと性について、二人の関係について話し合うことです。