A11一言で言ってしまうと、したくなければしなければいいということです。しかし、そうはいかないのですよね。私も思春期のころは、同じようなことを思った時期がありました。何か悪いことをしているような後ろめたい気持ち…。
 そこで、下のサイト(私が所属する性教育のサークル)から、ちょっと拝借した文書がありますので参考にしてみてください。この他にもこのサイトにはいろいろ掲載されていますので、一度遊びに行ってみるのもいいかもね。

http://www.ne.jp/asahi/seikyokyo/2000/
◆自慰をする・その前後の考察
 私たちが初体験からその後にわたって自慰をする動機には、次の五つがあります。
1. 自己の性器への関心と確認から。
2. 性的欲求の処理・解消を求めて。
3. 性的な快感を楽しむため。
4. 性的な刺激物(者)との出会いから。
5. 気分の転換。
 これらについて、少し説明しましょう。
1. 性器いじりや自己の性器の発達への興味などから体験します。
2. 自慰本来の意味となるもので、私の少年のころは、抑圧された時代だけに、この性的欲望との闘いは日々の大きな要素でした。
3.  非日常的な自己解体を味わえる快感(エクスタシー)は、自慰によって確実に味わえます。最近の男子は性の快楽肯定の世にあって、2.よりもこの要素が強いために、私たちの世代よりも葛藤が少ないようです。
4. アダルト・ビデオやポルノ小説などから誘因されることがありますが、そのためには新しい刺激がいつも用意されなければなりません。
5. アンニュイな時空からの脱出にも役立つのです。私が女子校校に勤めていたころ、何も手につかないで悩む少女たちに、自慰で気分を転ずる少年の知恵を語ったことがありましたが、果たして私の思いが伝わっているのでしょうか。

 そして、自慰をしたあとには、どんな気持ちになるのでしょう。あなたの体験で言えることも追加してみてください。
1. 解放感。心理的な性のストレスやプレッシャーから脱出できます。
2. 虚脱感。自慰では他に対するかかわりが想像にあるだけに、性交の代償行為のような空しさを感じます。
3. 罪悪感。自己規制や性的快感や快楽を抑制する価値観がある者には強くなる心情です。
4. 疲労感。これを強いて言うならば、実際には快い疲労感のはずですが、かつてはスポーツ競技の選手などには強調されていました。
5. 性的自己の確認。そのつどの自慰で体得する快感や性的なパワーの様子で、自己に内在するエロスに対面します。自慰はオートエロティズムだからです。
 このように自慰は、性交の代償ではなく、男女にとって最もプライベートな性器をとおして、「からだ」を見つめ、自分のセクシュアリティを成熟させていく行為ですが、さらに青少年にとっては、次のようなメリットがあります。
1. 自分の欲望を他に迷惑をかけないで対処できる。
2. 自分の性器を認知して性器への主体性を培える。
3. 自慰をとおして、性がプライバシーであることを実感できる。
4. 「からだっていいな」を体得でき自体愛を持てる。
5. 生きる上での楽しみの一つとなる。
6. 親から心理的な乳離れをして自立を促す。
 一般に自慰は、自分の心身や生活のバランスのなかで行われますから、人との対比で悩むその回数などは、ほとんど心配いりません。むしろ、日常生活全般が順調に進むような努力のなかで心配は解消されていきます。だれもが自分の体の主人公であるかぎり、自分のからだを自分でいとおしむようにできているからです。
 性器を含めて、自分のからだのことを一番よく知っておくことが、自立と共生を目指す性教育のベースなのです。