A12どうも、はじめまして。まず、質問してくれて、本当にありがとうございます。何よりも、あなたの勇気がうれしいです。
それでは、早速ですが、少し長くなりますがつきあってください。
もしも、産めない妊娠をしてしまったら…、とてもつらいことだけど…、でも、セックスをしている人ならだれでもあり得ること。特に、避妊をいいかげんにしている人なら大いにあり得ることです。
彼氏の行動についてはこう思いますね。『男は逃げられる。でも、女は決して逃げられない。人工中絶は、みごもった女の最後の救済手段なのだ』と…。
あなたは、もうすでに人工中絶を受けているのですから、もう悩まなくていいのです。だって、それまでにあなたは十分に苦しんだのだから。赤ちゃんに対する罪悪感、痛み、恐怖心、恥ずかしさ、不安などなどを一挙に体験したはずだからです。
さて、あなたは人工中絶を受けていま二度とくり返さない決心をしていることだと思います。人工中絶なんて、一度受ければ十分です。あんないやなことは、一度で懲りてしまうでしょう。でもくり返さないためには、どうしたらいいでしょしょうか?いままでの彼との関係をよくふりかえることです。なぜこんなことになったのか。少なくともこれまでと同じではいけないでしょうし、彼とはもう別れてしまったのでしょうか?もうあなたの思いを彼にぶつけたのでしょうか?こんなつらい思いをしたのだということは、彼も知るべきではないのでしょうか。そこから2人がこれからどうするのかを話し合ってください。
学校はきっと世間体だけを気にしているのでしょう。「うちの学校の生徒が妊娠して出産した」と周りから言われるのがいやなのでしょう。とても情けない方針です。高校生にもなれば、セックスもして妊娠もするのだということを十分わかっていながら、ろくな性教育もしないで、生徒がそうなってしまうと、切り捨てることしか考えないしょせんそんな学校なのでしょう。あなたは学校との関係についても考え直して、どうするのかを決心しなければなりません。
あなたの質問からはご両親のことはわかりませんが、ご両親が全く知らずに人工中絶はできるとは思えませんが…。どんなご意見をもたれているのでしょうか?
あなたは、質問の中で昨年人工中絶をしたと書いていますが、最後の方で、いまは退学になりそうです。と書いています。だから、そこのところが少しわかりません。すでに人工中絶したのならば、学校としてはもう、問題はないのではないかと思うのですが…?
人工中絶についてもう少しくわしく書いて、終わりたいと思います。
初期の人工中絶(妊娠11週まで)と11週を過ぎての人工中絶はまったくちがうものになります。
11週までならば、麻酔をかけて眠っている間に「掻爬」(そうは)による手術ができます。11週を過ぎてしまうともう「掻爬」による人工中絶はできません。中期中絶といって、子宮口を人工的にうんと拡げ、薬で陣痛をおこして、「産む」形で人工中絶することになります。陣痛はとてもつらく、長時間かかり、心身の負担はとても大きく、また、何日もの入院を要します。また、役所に「死産届」も出さなければなりません。
そして、その中期中絶ができるのも、妊娠23週(6ヶ月)の終わりまでです。現在日本では法律でそう決められていて、それを過ぎると、どんなに事情のある人でも、人工中絶はできず、出産しなければなりません。
病院の選び方。妊娠の診断と同時に、すぐにでも手術をしてしまいましょうという病院では、決して手術を受けないようにしましょう。ちゃんと、同意書(あなたと彼の署名、押印をする用紙)を渡してくれ、手術日の予定をするところ。そして、どんな初期でも、前日から入院をすすめるところ。お産をしたことのない人の子宮口は、とても小さくかたいのです。
今後のために、また今後、同じような立場に立たされた友だちのために、以上のようなこともおぼえておいてください。
妊娠をしたら、産むか産まないかを決めるのは女性であるあなた自身です。
そこで、あなたは産まないことを決心し、人工中絶をしたのですから、これからの人生もあなたが決めていくことができいるはずです。
それから、最後に、男として彼女が妊娠したかもわからないときに、彼女の不安と悩みをともに考え、どんな事態にもいっしょにぶつかっていくのが、男性の義務ではないかと思います。そこから逃げ出すような男は、しょせんそれだけの人間だったということではないでしょうか!
答えは、不十分でわかりにくいものだったかもしれません。これにこりずに、どんなことでも質問してくださいね。