A170それではさっそくですが…。
3月が生理のくるはずであるのであれば、もう妊娠の可能性は100%といっていいのではないでしょうか?それほど今までに遅れたことはあるのですか?また、まったく避妊などしなかったのでしょうか?
月経周期の定まっていない若い頃は、毎日が危険日と考えるべきです。妊娠しやすい日とか、妊娠しにくい日とかいうのはないと思ってください。あなたがどうかは自分で判断してください。
いわゆる安全日とか危険日というのは、ホルモンの巡りのよい、すなわち月経の周期がきちんと確立していて、少々のことでは排卵日がくるわない女性のために言われ出したことです。それでも、安全日といっても、排卵日が終わって、体温が高温期に入ったのを確認して、4〜5日後から、月経までのとても少ない日数の間だけのことです。
まだ若くて、ホルモン状態が確立していないころは、何かの拍子に排卵日がくるうということは、とてもよくあることです。だから、毎日毎日が、妊娠しやすい日と考えるべきです。
月経が始まらなければならないのに、まだない…。1日でも、予定の日より遅れてしまったら…。絶対に産むことができない人にとっては、本当に不安なものです。そこで、妊娠の徴候について書いておきましょう。
妊娠すると、まず何よりも月経が止まります。順調に毎月ある人であれば、2週間も遅れてしますと確定的と言ってもいいかもしれません。でも、気をつけてください。出血があったから、もう安心と思っていたら、数日でなくなってしまったとか、量がいつもより少ないということもあり得ます。これは、妊娠性の出血といって、月経があるころに少量の出血をみることは、半数くらいの人にあります。ですから、期間と量に注意が必要です。
それから、ずいぶん遅れて出血が始まって、それがいつまでも止まらないで何日も何日もずっと続く…。これも、妊娠していて、流産しかかっているということかもしれません。さらに、これまでの月経痛とちがう、猛烈な腹痛が出血とともにある…。これは、もしかすると、子宮外妊娠や流産ということだってあり得ます。とにかく、出血があったら、もう安心というのではなく、いつも通りの量と期間かどうかを気をつけて観察することが大切です。
ふつう月経が止まって2週間くらいたつと、吐き気がしたり、ものが食べられなくなったりという“つわり”の症状が始まります。しかし、これはずいぶん個人差のあるものですから、まったくない人もありますし、月経が遅れるかどうかというころから吐き気がはじまり、ほとんど食べられない、食べてもすぐ吐いてしますというようにとても重い人もいます。お乳が張る、おりものがなんとなく増えるという現象も見られます。
もしあなたにこんなことが起きていたら、はやく病院に行って確かめてもらいましょう。ぐずぐず悩んでいないで、何よりも事実はどうなのかと確かめることが先決です。若いうちはちょっとしたことで、ホルモンの分泌が狂ってしまい、排卵や月経が遅れてしまうということもあります。なにしろ、悩んでいるよりもはやく、どちらなのかスッキリさせた方がいいのです。
悩んでいたり『自分は単なる月経が遅れているだけ』と思い込んでいたりして、妊娠の診断がついたときは、うんと妊娠月数が進んでいたということが一番こわいことです。
こんなことがあったら、すぐに病院へ行きましょう。
そして、今回妊娠はしていなくても、これから2人で、避妊についても真剣に話し合ってください。そして、あなた自身の性行動についても反省するべきです。
つづいて、人工妊娠中絶についてです。
もしも、産めない妊娠をしてしまったら…、とてもつらいことだけど…、でも、セックスをしている人ならだれでもあり得ること。特に、避妊をいいかげんにしている人なら大いにあり得ることです。人工妊娠中絶は『男は逃げられる。でも、女は決して逃げられない。人工中絶は、みごもった女の最後の救済手段なのだ』と思います。
人工中絶なんて、一度受ければ十分です。あんないやなことは、一度で懲りてしまうはずです。
人工中絶についてもう少しくわしく書いて、終わりたいと思います。
初期の人工中絶(妊娠11週まで)と11週を過ぎての人工中絶はまったくちがうものになります。
11週までならば、麻酔をかけて眠っている間に「掻爬」(そうは)による手術ができます。11週を過ぎてしまうともう「掻爬」による人工中絶はできません。中期中絶といって、子宮口を人工的にうんと拡げ、薬で陣痛をおこして、「産む」形で人工中絶することになります。陣痛はとてもつらく、長時間かかり、心身の負担はとても大きく、また、何日もの入院を要します。また、役所に「死産届」も出さなければなりません。
そして、その中期中絶ができるのも、妊娠23週(6ヶ月)の終わりまでです。現在日本では法律でそう決められていて、それを過ぎると、どんなに事情のある人でも、人工中絶はできず、出産しなければなりません。
病院の選び方。妊娠の診断と同時に、すぐにでも手術をしてしまいましょうという病院では、決して手術を受けないようにしましょう。ちゃんと、同意書(あなたと彼の署名、押印をする用紙)を渡してくれ、手術日の予定をするところ。そして、どんな初期でも、前日から入院をすすめるところ。お産をしたことのない人の子宮口は、とても小さくかたいのです。
今後のために、また今後、同じような立場に立たされた友だちのために、以上のようなこともおぼえておいてください。
妊娠をしたら、産むか産まないかを決めるのは女性であるあなた自身です。
それから、最後に、男として彼女が妊娠したかもわからないときに、彼女の不安と悩みをともに考え、どんな事態にもいっしょにぶつかっていくのが、男性の義務ではないかと思います。そこから逃げ出すような男は、しょせんそれだけの人間だったということになります。あなたの彼は大丈夫ですか?
妊娠検査薬について、「性のおはなし」という
http://www.coara.or.jp/~starwars/index1.htmlページから参照しました。
産婦人科の妊娠検査は保険適用外だから、非常に料金が高くなっています。尿検査して触診して、一万数千円くらいかかります。このため、薬局で数千円で手に入る妊娠検査薬がよく利用されています。検査用のスティックに尿をかけると判定サインが出るタイプがわかりやすく人気があります。尿を3〜5秒間かけてから、しばらく待てば判定できます。
どのようにして妊娠を判定しているかというと、尿にhCGというホルモンが含まれているかを調べます。スティックに仕込まれた試薬が、hCGと反応して、発色したら陽性、すなわち妊娠の可能性ありです。
hCGは、胎盤の絨毛(じゅうもう)上皮から分泌されるホルモンで、正式名称は「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン」といいます。妊娠していない女性ではほとんど分泌されず、妊娠すると大量に分泌されるようになり、尿中にも排出されます。妊娠十週目ごろには最高値となり、その後、妊娠が進むにつれて徐々に減っていき、出産ととも消えていきます。
hCGを使った妊娠検査は1930年代から行なわれ、多くの病院で同じ方法によって妊娠が検査されています。
病院と同じ検査が自分でできるんだったら、産婦人科に行く必要はない、と思われるとちょっと困ります。確実に妊娠しているかどうかは婦人科の先生に診断してもらわないとわかりません。本当に妊娠して、検査結果が陽性と出るのは、生理予定日の約一週間後からです。その前に検査しても、妊娠していないことになります。
このように反応が陰性と出ても、妊娠している可能性はある場合は、
1.尿をかける時間が短かった。
2.部屋の温度が低すぎて、反応が起こらなかった。
3.妊娠直後であり、hCGがまだ尿中に排出されていなかった。
4.子宮外妊娠のために胎盤の発育が不充分でhCGの分泌が少なかった。
4の場合、一刻も早く処置しなければ母胎は大変なことになります。妊娠していないと思い込んで、病院に行くのが遅れて状態を悪化させてしまうことにもなりかねません。
また、妊娠していないのに陽性と出る場合は、
1.部屋の温度が30℃を越えていた。
2.不妊症の治療などで性腺刺激ホルモン剤を使用していた。
3.閉経期で性腺刺激ホルモンが過剰になっていた。
4.胞状奇胎の異常妊娠や絨毛上皮腫などであった。
妊娠検査薬が陽性だったら早めに産婦人科にかかり、定期的に検診を受けましょう。妊娠しているとわかったから、来月にでも受診しようとのんびりかまえていて、異常妊娠だった場合は手遅れとなる可能性もあります。
産婦人科では試薬の扱いや反応の判断が正確であるだけではなく、触診、超音波診断などで総合的に妊娠を判断します。また、どのように妊娠しているか、母体にどのくらい負担がかかる妊娠なのかまで診断してもらえます。妊娠検査薬は、あくまでも素人判断なので、完全に信頼しないように注意しましょう。
以上のことからもわかるように、妊娠検査薬はあくまでも一つの参考にしかなりません。