■路線概要

 静岡市中心部で富士急バスの姿を見る事はありませんが、清水区内では富士急静岡バスが由比駅・蒲原駅と富士駅を結ぶ路線を運行しており、清水区内東部の重要な足として活躍しています。
 この富士急静岡バスと同様に富士急行グループである山梨県内を中心に運行している富士急山梨バスは、以前から富士吉田駅と京都・大阪を御殿場・沼津・富士を経由して運行する「富士山特急線」(愛称「フジヤマライナー」)の運行を行っていましたが、平日でも60%程度の乗車率、特に土休日にはほぼ満席と言う状況になっていました。そんな中で、同じくグループ会社である神奈川県西部地区を中心に運行する富士急湘南バスの開設する「松田特急線」と併せて路線再編を行う事により、富士山周辺地区と関西地区の輸送需要に応える事になりました。
 その路線再編の中で、富士急静岡バスの営業エリアである静岡市内からの集客も図る事になり、東静岡駅南口に両系統を停車させる事になりました。既に静岡市内から関西方面の夜行バスはJR東海バス・西日本JRバスが共同運行している「京阪神ドリーム静岡号」がありますが、「京阪神ドリーム静岡号」も週末を中心に満席になる事も多くなっている状況です。
 また、「京阪神ドリーム静岡号」が京都駅・大阪駅と停車してから三宮バスターミナル(神戸)へ向かうのに対し、「富士山特急線」「松田特急線」はなんば(OCAT)や阿部野橋(JR天王寺駅)へと向かう事になり、目的地によって使い分ける事が可能になります。また、この路線の運行開始により、大阪をターミナルとして全国各地にネットワークを広げている近鉄バスは静岡市内に初の路線を持つ事になります。
 静岡から新宿へ向かう「駿府ライナー」と「渋谷・新宿ライナー静岡号」がお互いに「補完・競合」関係にあると同様に、この「富士山特急線」「松田特急線」と「京阪神ドリーム静岡号」も、お互いに「補完・競合」関係へと成長する事を期待せずには居られません。

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倉庫番(2008)