…気をつけましょう、冬の食中毒…

発生時期や感染経路

夏の食中毒が細菌を原因とするのに対して、冬の食中毒はウィルス性のものが多く、なかでもノロウィルスによって引き起こされるケースが目立ちます。

このウィルスは1968年に集団発生した急性胃腸炎の患者さんから検出されました。
72年に電子顕微鏡でその形態が明らかにされ、小さく、球形をしていることから「小型球形ウィルス」と呼ばれていました。

その後2002年に名称が変更され、正式に「ノロウィルス」と命名されました。

<発生のピーク>1年を通じて発生していますが、特に11月くらいから発生件数が増加しはじめ、1月から2月が流行のピークになります。

<原因食品>ノロウィルスによる食中毒の原因食品としては、生カキなどの二枚貝や、それを使用した食品や料理があります。生で食べるカキは冬場に多いため、冬に発生件数が増えると考えられています。

<感染経路>感染経路は、ほとんどが飲食物を介して、口から病原体が体内に侵入する経口感染で、次のようなケースがあります。

@ウィルスに汚染された貝類を、生や十分に加熱調理しないで食べた。
A食品取扱者が感染し、その人を介して汚染した食品を食べた。
B患者の体内から出されたノロウィルスが大量に含まれる、便やおう吐物から、人の手を介して2次感染した。
C家庭や共同生活施設でなどで、人から人へ飛沫感染など、直接感染した。
Dノロウィルスに汚染された井戸水や簡易水道を、消毒不十分で摂取した。

特に食中毒では、Aのように、食品取扱者を介して、ウィルスに汚染された食品が原因となるケースが増えています。


主な症状と対策

ノロウィルスは手や指、食品などを介して、経口で感染し、人の腸管で増殖します。

<症状>潜伏期間(感染から発症まで)は24時間から48時間で、主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などで、発熱は軽度です。

通常は、これらの症状は1、2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状になる場合もあります。

健康な人は軽症で回復しますが、子供やお年寄りなどでは重症化したり、おう吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

現在、このウィルスに効果のあるワクチンがなく、治療は対症療法に限られます。

体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗しないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。

脱水症状がひどい場合んは、病院で点滴などによる治療が必要になります。


発症から回復期の食事


小さいお子さんが、おう吐や下痢を繰り返したら、まず、小児科を受診し、医師の指示に従いましょう。
感染力の強いウィルス性の食中毒は、汚染された食品を口にした以外にも、人から人へ感染する場合があります。
また、同じ物を食べても、それぞれの体調や抵抗力の差で、発病する場合と、しない場合があります。

一般に、おう吐や下痢を繰り返し、食欲のないときの対応としては、無理に食べさせる必要はありません。
特におう吐が続く場合は控えたほうがよいでしょう。
ただし、小さなお子さんは脱水症状を起こしやすいので、水分補給は必要です。

おう吐がひどいときには、白湯( さゆ) を飲んでも、その刺激でおう吐することもありますが、少しおさまってきたら、白湯や温かい麦茶、冷たくないイオン飲料などを少しずつ与えるようにしましょう。

そして、症状が軽減してきたら、おかゆ、よく煮込んだうどんやパンがゆなど、消化のよいものを与えます。

避けたい食品は、食物繊維の多いもの、硬いもの、脂っこいもの、刺激のあるもの、かんきつ類、冷たいものなどです。

回復に伴い、少しずつ白身魚などの栄養のあるものも与えてください。

●問い合わせ 東京ガス「食の生活110番」では、12月のテーマテレホン「冬の食中毒予防」を実施しています。

【期間】12月28日(木)まで。サービスの時間帯は、月曜日から金曜日の10時から14時まで。(情報量無料。通話料のみ負担となります。

【電話番号】
03 (3423) 0110

…東京ガス「食の110番」(運営=ダイヤル・サービス)から…






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