******top******************************************************
          『水処理通信へちまや編』別冊
                 三番瀬から、潮風だより
              2000年1月31日から掲載中。 
                               By   ハル
------------------------------------------------------------
              はじめに
       アサリ漁師
       三枚洲
       三枚洲(続き)
       三枚洲の鳥
       春の東京湾 
             赤エイ
***********1**************************************************

       
        はじめに	
             三番瀬から、潮風だより(1)     
                                           17号【2000/01/31】    
-------------------------------------------------------------
「三番瀬」この名前でどんな事を想像しますか?
「干潟」「渡り鳥」「潮干がリ」「埋め立て問題」いろいろありますね。
水処理から少し離れて、その水が流れつく干潟をカヤックから見た視線でお
送りしたいと思います。
三番瀬は江戸川放水路で東西に2分され、東側は船橋海浜公園から、潮が引
くと歩いて渡れます。ぼくはいつも西側の漁港から、カヤックを出させても
らってます。漁港のすぐ沖に、「ノリひび」と言われるノリの養殖場があっ
て、好きなんです。
ここの水を見るといつもドキドキします。
普段、濁った水を見てますから・・・
組み立て式のカヤック(ファルト・ボート、フォールディング・カヤックな
どと呼ばれます)を組む時の感覚、手の震えは抑えられません。
ぼくの住む東京の葛西と言う町から僅かに駅3つ、4つ。たったそれだけの
距離なのに・・・ここは岸からすぐに水深は浅く、きれいな水は底まで見え
ます。魚の幼魚や白い牡蛎ガラ、時にはスズキの成魚も覗けて、思わず身を
乗り出します。
それから、空きカンなんかのゴミも・・・・
海面には広がるノリひび、岸にはザウス(室内スキー場です)が一望できる
ここは、昔と今が混在する不思議な場所です。
カヤックからの風景は、水鳥の視線に限りなく近いものです。いつも行く場
所でも、水鳥と同じ目の高さで物を見るといろんな物が見えてきますし、時
々珍客が挨拶に来ます。
ゴツゴツと船底に当たって来るのはボラの群れ、いきなりカヤックの側に浮
いてきて、あわてて潜るマヌケな鵜、「空の上なら負けない!」とばかりに
頭のすぐ側で風に乗るアジサシ、干潟に行けば、そこは生き物の宝庫。
5センチもあるアサリ、黒飴の様に光るシジミ、細長いけど二枚貝のマテ貝、
ハゼやスズキの幼魚、もちろん成魚も、牡蛎だっている。
「東京湾だ。」と甘く見ると、途端に牙をむく波、風、潮流。
いつも渡っている橋も、下から見ることでその大きさが判ります。
スズガモ、と言う渡り鳥がこの時期の名物です。4,5千キロの旅をして飛
来する、5万羽、6万羽の群れが水面を埋めます。(今年は少ない気がしま
す)臆病な鳥で、カヤックでもなかなか近づけません。
この鳥が頭上を飛んで行くと、「リリリ・・」と鈴のような羽音がするので
この名前があるそうです。(ぼくはまだ聞いた事はありませんが)
皆さんも鈴の音を聞きに行ってみたらいかがですか?
その時はどうか驚かさないように、そ〜っとお願いします。

******2**********************************************************
      アサリ漁師
 
       三番瀬から、潮風だより(2)  
                                              19号【2000/02/14】 
---------------------------------------------------------------
今回は三番瀬で会った漁師さんについて書きたい。
東京湾でどんな漁が行われているか、知っているだろうか?
巻網漁、アサリ漁、底曳き漁、ノリ漁、もぐり漁、タコ壷漁等、ちょっと書
いただけでもこれだけある。

去年の夏、三番瀬からぼくの住む葛西と言う町のマリーナまで、約15キロ
程のツーリングをした時に、その漁師さんと会った。
朝の8時頃、いつものように漁協近くの港からカヤックを出し、ノリひびを
回り込んだ所で数隻の小船を見付けた。近づいてみると船の脇では腰まで水
に浸かり、水中に突っ込んだ棒をテコの要領で小刻みに揺らしながらアサリ
を獲る腰巻き漁だ。
棒の先には金網の箱に鉄のクシが付いていて、このクシで底を掻くようにし
てアサリを獲る。獲れたアサリは船の上に積み上げられ、後で貝殻やゴミ、
まだ小さい貝をより分け、海に返す。

一人の初老の漁師さんに、話し掛けた。
「獲れますか?」
「見てわかんね〜か!獲れなきゃやらね」とキツイ言葉。
確かに船にはアサリが山になっていて、そんなことは判ってるけど、挨拶と
言うか、話しのきっかけで言ったのに・・・
ここでメゲては話しが続かない。
「ここは水がきれいですね」と言ってみた。
「フンッ!青潮寸前の素人受けする水だ!東京湾の水は少し赤い方がいい!」
ああ〜、会話が続かない〜!。
「素人」と言う言葉にちょっとカチンときた。(まあ、素人だけど)
船の回りをグルグル回りながら、自分のペースで話し掛け続けた。
「ここが三番瀬なんですよね?」
「向こうが三番瀬だ!」と違う場所を指差す。
「三番瀬は、この干潟の一部分の名前だ。今は干潟をまとめて、三番瀬とい
ってる。素人にはわかりやすい。」

オッ、会話がはずんできたぞ!素人と言われるのももう慣れた。
話し掛けてる間も漁師の手は止まらない。
「ウマそうなアサリですね。」
「ちょっと持ってくか?」
そう言って大きな升で、網袋に入れてくれた。
ぼくはよっぽど物欲しそうな顔をしてたんだろう。「おまけだ!」とまた升
に一杯。
少なく見ても5,6キロはある!
「一回じゃ食べきれませんね!」
「砂を吐かせて、そのまま冷凍にしちまえ!味噌汁にするなら、味噌だけで
味噌汁を作って、煮立った所に入れれば口を開く。いいか!煮立った所に入
れろよ!じゃないと口が開かないからな!」
さっきまでがウソの様に喋るのを見て、複雑だがここのアサリに自信を持っ
てるのを感じた。

「東京湾で獲った」と言えば、「ウッ!」っと一歩引く人が多い。
だが、同じ物でも「江戸前」と言われ、寿司屋並んだら高い金を払って食べ
る。
要は間の流通を抜いただけ。
「ウッ!」となるのは、汚れた東京湾のイメージがあるからだろう。
でも「江戸前」の言葉に、イキの良さ、鮮度を感じて高い金を払う矛盾。
「食うな!」と言いたいんじゃない。むしろ食べてほしい。
食べて、とにかく目を向けてほしい。
東京湾は「近くて遠い海」じゃない。そこには自信を持って、そして、そこ
を守ろうとしてる人達がいることを。

別れ際に漁師が言った。
「どこまで行く?」
「とりあえず、葛西まで」
「そんな船で?まあ、今日は風が無いから大丈夫か。気をつけろ!」
スターン・デッキ(後部甲板)にアサリを積み、漕ぎ出した。
三番瀬から離れるほどに水は濁りを増し、「素人受けする」と言われた水が
恋しかった。



*****3*************************************************************
        三枚洲
       
       潮風だより、三番瀬から(3)    
                                           21号【2000/02/26】
-------------------------------------------------------------
今回は同じ干潟でも、三番瀬とは別の「三枚州」と言う干潟について書きた
い。「三番瀬じゃないの?」と思われた人。お許しを。

ぼくがカヤックに乗り始めた3年程前、新聞で三番瀬の記事をみつけた。
記事の隅には湾岸の地図があり、三番瀬などの干潟の場所、名前が載ってい
た。その中の一つに三枚州の名前をみつけ、近かったこともあり行ってみる
事にした。今思えば、これが干潟に興味を持った最初だった。

前にも書いたが、ぼくが住んでいるのは東京都江戸川区の葛西と言う町。
地図では、葛西臨海公園の沖に三枚州の名前があった。
臨海公園は何度も行っているが、その沖は知らなかった。
技術も経験も全てにおいて未熟だったぼくには、沈(沈没、ひっくり返る事)
した時、すぐにたどり着ける岸の無い広い場所が怖かったのだ。
干潮を見計らい、臨海公園から漕ぎ出した。
地図には大まかな場所しか記載されておらず、正確な場所は分からない。
1キロ程漕いだ所で見渡してみた。水平線まで何も無く、数隻の船と東京湾
アクアラインの換気塔「風の塔」がヨットの帆の様に見えるだけ。
「干潮の時間を間違えたか?」とも思ったが、臨海公園では潮が引いていた
し、ぼくはその潮に乗ってここに来た。
「ひょっとして三枚州はモノスゴク小さいか、場所を間違えてるのか?」と
思ったが、とりあえず今見えるモーターボートに聞いてみようと漕ぎ出した。

近づくにつれて、妙な気がした。その船が傾いているように見えるのだ。
水に浮いていれば真っ直なはずだし、波に揺れているにしては一方に傾いた
まま。
「あそこが三枚州なら、水深が浅くて座礁か?」と漕ぐ手に力を込めた。
近づいて行くと、また妙な気がした。
船の辺りは白波が立ち、水平線上に黒い線。
白波が立つのは浅い証拠だが、黒い線が気になった。
船上に人間を確認できる距離まで近づいた時、謎が解けた。
黒い線は地平線! 船は干潟に乗り上げ、そして傾いていた。
黒い線は三番瀬とはいかないまでも、黒々とした干潟に変わっていた。

その時思い出したのが、本で読んだ「シーカヤッカーの視線」。
水面から1メートルに満たない高さで見る視界の範囲は、3キロに満たない。
そこから凹凸の少ない、水面を舐める様に広がる干潟を見れば、「黒い線」
に見える。本で読んで「なるほど!」などと思っていたが、実際見せられる
と否応無く納得させられる。
未経験の、唯本で読んだだけの知識が自分の経験に変わる瞬間。
この経験がぼくに、干潟を強く意識させた。

水深20センチの水面に浮かぶぼくのカヤックの回りにはハゼの幼魚が群れて
いたが、上陸のための最後の一掻きで四方に散った。

******4************************************************************
	三枚洲(続き)	
               
               三番瀬から、潮風だより(4)     
                                                  23号【2000/03/11】   
-------------------------------------------------------------------
前回は三枚州に上陸した所までだったので、その続きを。

干潟の最初の印象は、「砂」と「香り」だった。
「砂」などと書くと「当たり前だ!何訳のわからんことを!」と言われるだ
ろう。だが、それまでぼくは、葛西臨海公園と臨海公園の人工渚との間の水
路(底は泥)でシジミを獲っていたから「砂」と思ったのだ。
ハッキリ言えば、へどろだ。
シジミを獲っている時はまだいいが、濡れた服等が乾いてくると匂う。だか
ら潮の「香り」も感じた。富栄養化で溜まったへどろだが、養分だけはそれ
こそ売る程あるから、水深が浅ければ太陽光と酸素が供給されシジミが育つ。

三枚州の主なる恵みは「アサリ」だ。
ここのアサリは、スーパーで買う物より大きく、厚さもある。
中には4センチもある物もあり、味噌汁にはもったいなくて、酒蒸しか生で
食う。ナイフの背で殻を割り、生で食う貝柱は、ほのかに潮の香りがして甘い。
酒飲みには、ツマミがそこら中にあるのだから干潟は最高!干潟に行くべし!

朝の早い時間には、小船に乗り込んだ漁師達によく会う。
このあたりは漁業権はもうないようだが、高齢の漁師は知合いにあげたり、
自分で食べるために獲っている。中には売って、小遣いを稼いでいる人もい
る。聞いた話しだが、長雨が降った時に、大量の淡水が流れ込み、アサリに
被害があった。
だが、翌年は平年並みのアサリが獲れたそうだ。稚貝を蒔いた訳でもなく、
自分達だけで回復したアサリ達に、東京湾で生きる生物達の力強さを感じる。
北に葛西臨海公園、南に東京湾アクアラインの風の塔、東にディズニーラン
ド、西に東京ヘリポートのこの場所は、開発するには不便で、結果的にその
まま残された場所。
そこには人知れず、水を浄化してくれている生き物達がいる。
勿論彼らは「水をきれいにしよう!」と思っている訳ではなく、自らの生の
営みとして、結果的に水を浄化しているのだが、環境を壊すぼくらと何と違
うことか。

東京湾に新たに埋め立ての問題が起こっている。有明にある、貯木場の埋め
立てがそれだ。ここはハゼなどの産卵場となっていて、漁師や釣り舟を営む
人々が海上デモをしていた。
ぼく自身は、広く拓けた場所が好きなので、コンクリートの柱などで囲まれ
たこの貯木場には行った事がない。
この場所、このニュースに詳しい人がいらっしゃれば、教えて下さい。

先日、テレビで潮干狩り解禁のニュースを見た。
今年のアサリはどうだろう?
皆さんも干潟へどうぞ。  
             
******5*********************************************************
           三枚洲の鳥
          
             三番瀬から、潮風だより(5)   
                                              26号【2000/04/02】              
---------------------------------------------------------------
今回は、三枚州の鳥について。
三番瀬は鴨類が多いが、三枚州周辺は季節にもよるが鵜が多い。
鵜飼の鵜である。
この鵜は、なかなかユーモラスな鳥で、餌を獲る時以外は、大抵、羽の手入
れに余念がない。
時に嘴で治し、時に翼を広げ、威嚇するようなポーズをするが、羽を乾かし
ているらしい。

去年の夏。いつものようにカヤックで三枚州に向かった。
ベタ凪ぎ快晴の海面に浮かび、水平線を見ると、黒い靄(もや)の様な物が
見えた。その靄が羽音と共に近付いてきた時、鵜の群れなのがわかった。
何千羽という鵜の重なり合う羽音が頭上を通る時、日が陰り涼しくなった。
パドルを真上に差し上げれば、「何羽か、ぶつかるヤツがいるかも?」と真
剣に思った。
その群れが、臨海公園の東渚を埋める。
砂浜は真っ黒。所々白いのは鷺だろう。
この光景は、海からしか見ることができない。
東渚は鳥獣保護区で、臨海公園からは渡れない。それに僅かに土地が盛り上
がっていて、見えないのだ。ぼくはバードウォッチャーにもカヤックを薦め
る。
これだけの鵜がここに来るのは、人が居ないこと(カヤッカーは、この場合
人として数えない)、そして何より餌が豊富なことが理由だろう。
干潟が育んだ底生生物(ゴカイ等)をハゼ等の小魚が食べ、その小魚を求め
て鳥たちが飛来する。
浅い場所や透明度が高い時(青潮直前と漁師は言っていた)は、泳ぐ鵜が見
える。
これがケッコウ速いのだ。
鵜達が、餌を獲るために潜っている側でカヤックで浮いていると、逃げ惑う
小魚がしぶきを上げる。

干潟に行くにはいい季節だが、まだ行っていない。
カヤックが今、手元に無いのだ。
やりたいことはたくさんある。潮干狩りをし、ビールを飲み、読書にカヤッ
クでサーフィン。
今年は、干潟に潜ってみようと思っている。
また新しいものが見つかるはずだ。

*******6********************************************************
           春の東京湾 

              三番瀬から、潮風だより(6)
                                          28号【2000/04/17】
-----------------------------------------------------------
13日に、久しぶりに干潟に出掛けてみた。
しかし、潮を確認していくのを直前まで忘れていた。
調べてみると、「小潮」。おまけに干潮が朝の早い時間と夕方だった。
昼間しか時間が無かったので、出掛ける。
いつもカヤックを出すマリーナも久しぶりだ。
晴天、弱い南が吹いている。日差しは「春うらら」と言うよりは、熱くて
「春ウラウラ〜!」という感じだ。
穏やかに輝く水面には、風に吹かれて来た桜の花びら。

でも水の色が変だ。深い所では赤黒く、浅い所では緑なのだ。
どうやら植物性のプランクトンらしい。
パドルで一掻きする度に、緑色のプランクトンが沸き上がってくる。
パドルが心なしか重い気がする・・・
流れが殆んど無く、日当たりがいいから大量発生するのだろう。
深い所が赤黒く見えるのはプランクトンの死骸が溜まって腐ってるのかもし
れない。

「都市でカヤックに乗るのには、コツがある」
「目を細め、なるべく上を見る事だ」と、ある作家が書いている。
汚れた物を、なるべく見ないようにするためだ。
しかし、そんな風にするのは限界があるし、汚れてない物の方が少ない。
それより、なぜ汚れているかを考える方が建設的だし、干潟が余計に貴重な
のだ。
それに水の上にいるだけで口元が緩み、嬉しくなってくるのがカヤッカーの
お手軽なところだ。(ぼくだけかな?)

いつも干潟が広がる場所に行ってみたが、干潮には時間がありすぎて、影も
形も無い。
ここが干潟と言う証拠に、230センチのパドルを水中に刺してみると、片
方のブレード(水掻き)が水面に出る位で底に着く。2メートル弱といった
ところか。
渡り鳥の姿はもう無く、カモメと鵜しか見当たらない。
19日が大潮らしい。
アサリや干潟の生き物達との御対面は、それまでお預けだ。
僅かに3時間の水上散歩だったが、日に焼けた肌の感触に夏が近いのを感じ
た。
********7*********************************************************

     赤エイ
         三番瀬から、潮風だより(7)
                                          30号【2000/05/8】
              
--------------------------------------------------------
24日、26日と三枚州に行った。
潮干狩りのつもりだったが、両日共潮回りが悪く、中潮と小潮だった。
「たとえ潮が良くなくても、海に出れればそれでいい。」と思っていた。
今年から三浦半島にカヤックに乗りに行くようになった。
三浦は確かに水も綺麗で景色も良い。カヤックには良い場所だ。
でもぼくの中には、「ホームグランドは干潟」と言う気持があって、三浦が
素晴らしければ素晴らしい程、その気持を確認したかった。
それは初めてカヤックに乗った場所だからというのもあるし、「東京湾も捨
てたもんじゃない」と教えてくれたからかもしれない。

マリーナから引き潮に乗って約30分、そこに三枚州はある。
干潮まで時間があるので干潟は影も形も見えないが、干潟が現れ始める兆し
が幾つかある。
一つにはパドルを刺してみればわかる。
他には音だ。
潮が引いてくると普段聞こえない波の音が、風の音に混じって聞こえてくる。
東京湾の最奥部のここは、普段波は無い。あっても”うねり”がせいぜいだ。
それが干潟が現れてくると共に、うねりが大きくなり、白波が立ち始める。
潮が引いて干潟が大きくなるまでの間は、カヤックでサーフィンするのに丁
度良い。
普段無い波に乗れるのが、干潟に行くぼくの楽しみの一つだ。
サーフボードには向かない様な小さな波に乗れるのも、カヤックの利点だ。

腰まで浸かれば潮干狩りもできそうだ。魚も跳ねてる。
「魚君もオレを待ってたか。結構結構!ウンウン!」と思って、片足を水に
浸けたところでまた跳ねた。
「????」見慣れたボラやスズキ、コイとも違う!
赤エイだった!
知っている人もいるだろうが、コイツに刺されるとヤバイ!
以前読んだ本の中で、東京湾の漁師が潜水漁中に誤ってコイツに触り、命を
落とした事を思いだした。
「腰まで浸かりながら、コイツに触ったら!」そう思うと怖くなった。
それに透明度が悪く、刺されたら人が居る所まで約1キロ。今海上に居るの
はぼく一人。リスクが大き過ぎる。
そう思ってる内にも、また跳ねた。
干潟が現れるまで待てる時間的余裕が無かったので、帰ることにした・・・

しかし、手ブラで帰ってきた訳ではない。
干潟の生き物には会えなかったが(この場合、赤エイは除外する!)、鳥は
確実に変化していた。
鴨等の冬の鳥は姿を消し、代わりに小アジサシ等の夏の鳥が居た。
シギの群れも、まだ名前は知らないが、カモメの仲間や鵜の仲間も居た。
名前を知らないのは勉強不足だが、知らない事がある方が楽しみが増える。
ぼくの待っていた季節が、もうすぐそこに来ている。

後日(26日)また干潟に行ったが、またもや赤エイに遭遇・・・
悲鳴を上げて逃げ帰ってきた・・・
いつから干潟は赤エイの縄張りになったのだろう?
前回も言った様な気がするが、また干潟の生き物との御対面はお預けだ。
「リベンジ赤エイ!」を誓い、次はモリでも持って行くかと考えている。
                                   (4月28日記)
**********************************************************************                                 


このページの先頭に戻る

HOME|バックナンバー| 広場| リンク| メール