■ 本の紹介 一覧■
★『水処理倶楽部通信』第60号 推薦したい本(2000年、読者の投稿)が
こちらにあります。同時に参照下さい。
★『水処理倶楽部通信』編集部のコラム「本のリスト作製」「本の紹介」から
高萩 徳宗 バリアフリーの旅を創る
川内 美彦 バリア・フル・ニッポン
松永 はつ子 トイレのお仕事ーニューヨークトイレ再生物語
安岡 章太郎 滑稽糞尿譚
関 正和 大地の川ー甦れ、日本のふるさとの川ー
平田 純一 トイレットのなぜ?
今泉 みね子 みみずのカーロ ーシェファー先生の自然の学校ー
妹尾 河童 河童が覗いたトイレまんだら
中西 準子 都市の再生と下水道
鈴木 了司 寄生虫博士の中国トイレ旅行
椎名 誠 ロシアにおけるニタリノフの便座について
岩田 進午 土のはたらき
林 望 古今黄金譚
池口 眞寿美 留学生 日本不思議体験
渡辺 弘之 ミミズのダンスが大地を潤す
富山 和子 水と緑と土ー 伝統を捨てた社会の行方ー
鏡 研一他 水撃ポンプ制作ガイド

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【書名】バリアフリーの旅を創る
【著者】高萩 徳宗
【出版社】実業の日本社
【発行年】2000年6月 1500円
【ISBN】4-408-00763-3
【著者について】ベルテンポという障害を持つ人の旅をコーディネートする会
社を創設経営。東京都新宿区。電話03-5326-8684 Fax 03-5326-8747
URL:http://www.est.hi-ho.ne.jp/beltempo/
E-mail beltempo@col.col.hi-ho.ne.jp
最近、メールマガジンを発行されはじめています。
【紹介と感想】
1、今まで世の中になかった新しい仕事を作り出していくということは、こう
いうことかとわかります。必要性とそれにこたえようとする熱意、心意気が根
本にあります。旅が好きだ、人が好きだ、というのが原点でしょうねえ。
2、トイレについて次のように書いてます。
「私が旅の企画をする場合、日程を作るにあたってはトイレ休憩の場所が最重
要課題となる。旅をお手伝いしている人のほとんどが車イスの利用者や高齢の
方であるという事情もあるが、トイレ抜きには日程など考えられない。トイレ
をイメージして、次に観光地や食事の場所を決定していく。極論すれば、トイ
レとトイレをつないで旅行日程を作っているといってもいいかもしれない」
当然、トイレについてはシビアな基準をもっています。(112頁など)
3、対等な人間関係、人間としての当然の接し方を堅持され、そこからサービ
ス論を展開されているところが、すばらしくすがすがしい、と思いました。
行政や福祉関係者に言うべきはちゃんという態度、(69頁)
お客様は神様ですという過剰サービスとは無縁なサービス業論。
「〜してあげる」という表現やむやみやたらに「様」をつける文体が多い中で、
それに流されていない点。共感を覚えました。
4、なにより実用書として役に立ちます。
巻末や文中のガイド本や旅館、ホームページなどの紹介。きちんと連絡先が書
かれていて使えます。また、旅行関係のノウハウが惜しみなく公開されていま
す。(あ)(第46号2000/9/4掲載)
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◎必読文献◎
【書名】バリア・フル・ニッポン
ー障害を持つアクセス専門家がみたまちづくりー
【著者】川内 美彦
【出版社】現代書館、2000円+税【ISBN】4-7684-3403-7
【発行年】1996年第1版第1刷、1999年5月第3刷
【内 容】一級建築士であり、自ら車椅子で移動し生活する著者が、アク
セス専門家としての視点で、日本のホテルや駅、トイレについてアメリカの
アクセス専門家との全国講演旅行の27日間の経験を中心にまとめた本。
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第1章 二七日間に起こったこと
第2章 みんなが住みよいまちづくり
第3章 リチャード・スカッフ講演記録
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1、まず、もっと早くに読んでおけば良かったと痛切に思いました。このメ
ールマガジンで障害者トイレについて自分でいろいろ考え、言及して、その
ときにある方にこの本の存在を教えられたのですが、本屋で探して見つから
なかったり、インターネットの本注文で手違いがあったりで入手が遅れてし
まいました。それよりなにより、96年に出た本なのに、知りもしなかった
ことが、とても残念でした。
2、駅やホテルのトイレについてのひとつひとつの指摘は、うなづくことば
かりです。関心をもって見はじめた最近の観察からも「全くその通りだ」と
思ってトイレの項目にチェックを付けつつ読みました。
3、そして、この本の最大の特長は個々の指摘に、絶えず、より本質的な提
案がされ、考え方の整理がなされていることです。ひとことで言えば、基本
的な人権としてのアクセス権、といえると思います。つまり、まちで公共的
な場所で障害者が移動できること、宿泊出来ること、トイレを支障なく使用
できることは、ごく当たり前の権利であって、そうでないことの方が人権の
侵害であるという視点です。
第2章みんなが住みよいまちづくり で
「福祉のまちづくり条例」の制定ブームに触れたなかで筆者は次のように
書いています。少し長いが引用します。
「『(福祉の)まちづくり条例』をつくろうつくろうと考えている人たちは、
なんのためにつくるのかを考えなければなりません。障害を持つ人やお年寄
りを慈善の対象と捉えたり、一生リハビリを続けて社会に自分を合わせてい
く努力をしつづけなければならない存在として扱うための『まちづくり条例』
なのか、一個の尊厳を持った人間として、他の人と対等な立場で社会に参加
していく権利と機会を保障するための『まちづくり条例』なのかを考えるべ
きなのです。」
4、この視点から見るとたとえば駅の利用で、「介助依存システム」が開発
されることへの批判が本当に理解出来ます(93〜107頁)。また、実が伴わず
に形だけ整備されていく原因もわかります。さらに、社会や学校のあり方に
ついても、筆者の指摘は多くの学ぶ点があると思いました。
問題をどこかで1回、ひっくり返して、どこでも誰でも駅やホテルやトイレ
が心配せずに懸念なく利用出来て当然であり、出来ないことがおかしいのだ
という立場でことに当たらないと前に進まないということです。
5、建築基準法や制度・行政の問題点、商品開発とニーズの関係、当事者中
心のものの考え方とその実態、日米の考え方の違いなど疑問点が溶けたこと、
学んだ点が数多くありました。人にすすめるなんておこがましいのですが、
まだ読んでない方には是非とも読んでほしい本として推薦します。
(第45号 2000/8/28掲載)
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【書名】トイレのお仕事 ーニューヨークトイレ再生物語
【著者】松永はつ子
【出版社】集英社、集英社新書
http://www.shueisha.co.jp/shinsho/flash/index_f.html
【発行年】2000年8月22日【ISBN】4-08-720050-7
【著者略歴、本のカバーから】1947年宮崎県生まれ。慶應大学文学部人間関
係学科卒業。OLの傍ら幼稚園のトイレに壁画を描いたことをきっかけにト
イレ壁画デザイナーとして独立。現JR御茶ノ水駅のトイレ壁画を制作して
脚光を浴びる。以後、駅、住宅、店舗などのトイレ壁画を制作。その一方で
トイレから考えた身体障害者や高齢者問題にも取り組んでいる。著書は、
『喜怒哀楽とっておきトイレの話50』(ニューハウス出版)
【コメント】パワフルな本です。トイレのパワーに生半可ではペイントデザ
インが負けてしまうという意気込みがあります。それと、公衆トイレの先行
きに不安をもっている。やがて日本もニューヨークのように公衆トイレが閉
鎖され使えなくなるのではないか。それを回避し、トイレを排泄と廃棄の箱
から、日本古来の伝統の流れの中に位置づけ、文化を育む場としてのトイレ
にするのだという強い考えがあるようです。ニューヨークを手がかりにした
公衆トイレ再生の提案と思いました。
トイレの中での食事風景の写真がとても印象的でした。(190ページ)
ニューヨークのトイレ事情、日本とアメリカの公共事業(役所の対応)、
仕事への姿勢、人生の態度など多くの吸収することがありました。トイレや
水処理の現場にタッチしてる人にはおすすめです。
読んで感想などを寄せていただければうれしいです。(あ)
(第44号 2000/8/21掲載)
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【書名】滑稽糞尿譚 ーウィタ・フンニョアリスー
【編者】安岡章太郎
【出版社】文藝春秋、文春文庫
【発行年】1995年【ISBN】4-16-731294-2
【コメント】トイレ本というより「スカトロジー」の領域の本ですが、緑陰の
消夏におすすめ。編者自身の軍隊時代の経験は、かなり大変で、排泄行為は基
本的人権であるということを認識させられます。他にスウィフト「ガリバー
旅行記」について書かれているのは、「ふーん、そうか」という感じでした。
( 第43号2000/8/7掲載)
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【書名】大地の川 ー甦れ、日本のふるさとの川ー
【著者】関 正和【出版社】草思社【発行年】1994年10月
【ISBN】4-7942-0572-4 1600円
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【コメント】河川法と河川行政に「環境」という言葉が導入されることにな
った推進役となった本。また、住民参加のきっかけにもなったとされる。現
場の担当者が読んでいるのを見るとなんだか声をかけたくなります。私は、
草思社の本ということで思いこみがあり、著者が建設省の河川行政の責任者
だとは途中まで、全く気づかずに読んでいました。まっすぐな定規から曲線
の設計へという趣旨のところが印象的でした。
あとがきに「遺稿のつもりで」とありますが、1995年46才の若さでなくな
られました。(第40号 2000/07/17掲載)
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【書名】トイレットのなぜ? ー日本の常識は世界の非常識ー
【著者】平田純一,元東洋陶器専務【出版社】講談社ブルーバックス
【発行年】1996年【ISBN】4-06-257114-5、718円(税別)
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【コメント】便器のこと、たとえば女性立ち小便器(サニスタンド)がトーマ
スマドックス社1924年版カタログにあるとか(70p)詳しい。有料トイレについ
ての言及は、傾聴に値する。写真豊富。関係者必読。(あ)
(第39号 2000/07/10掲載)
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【書名】みみずのカーロ ーシェファー先生の自然の学校ー
【著者】今泉みね子 【出版社】合同出版
【発行年】1999年8月。 2000年6月 第10刷
【ISBN】4-7726-0243-7
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【コメント】著者は ドイツ在住の環境ジャーナリスト。
この本のすごいところは、ミミズを基準に据えているところです。(第1部)
ミミズが食べられるもの、食べられないものがゴミの分別の基準です。
前提にすべてのものは土壌に還すものという大地に根づいた考え方がありま
す。環境教育の実践例は、もっと昔から日本でもあったように思いますし、
最近でも優れた事例があるようですが、ミミズを学校で飼うというのは、寡
聞にして知りません。
実は私もミミズとは友達でもうかれこれ、7〜8年つきあってますが、
(ダーウィンは40年!)教育の材料云々よりも、私自身教えられることが
多かったです。超・おすすめ本です。(あ)
(第36号 2000/06/19掲載)
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【書名】河童が覗いたトイレまんだら
【著者】妹尾 河童(せのお かっぱ) 【出版社】文藝春秋
【発行年】1990年6月 【ISDN】4-16-344400-9
【同じ著者によって】少年H
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【コメント】WC-clubメーリングリストの今月のテーマは、「トイレの個室で
ほしいものは?」です。それでふと思い出したのがこの本。トイレで語る人
間まんだら模様というトイレ訪問の文と絵(俯瞰図)の本です。
いわゆる有名人が対象ですが、普通の人との違いもあまりないでしょうから、
貴重な資料的価値があると言えるでしょう。ちなみに、私は人物は無視して
絵をじっくり眺めながら、何年か前に、自宅トイレで読み終わりました。
文庫本も出ているとのことです。(あ)
(第34号 2000/6/5掲載)
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【書名】都市の再生と下水道
【著者】中西 準子
【出版社】日本評論社【発行年】1979年
【同じ著者によって】水の環境戦略(岩波新書)
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【コメント】20年以上前の本なのに、植木康太さんが「流域下水道への疑
問」(本誌、第17号。または、バックナンバーテーマ別、参照)で触れ
られているように古くなっていないことの多いのに愕然とさせられます。
現在、横浜国立大学教授、大学のサイトに個人ページを開設しエッセイを
書いておられるようです。(あ)
(第32号 2000/05/22掲載)
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【書名】寄生虫博士の中国トイレ旅行記
【著者】鈴木了司
【出版社】集英社文庫 ISBN4-08-747118-7
【発行年】1999年
【コメント】中国は広い。多種多様で神出鬼没?な形式のトイレがある。
中国は深い。水洗トイレに慣れてしまった日本人には使いにくいがこれ
も文化。中国は・・・・・・。『清潔なトイレは寄生虫予防』という、日
本人が忘れかけているかもしれない原点を思い出させてくれる。
(WC-Cub,nakano10)
( 第28号 2000/04/17掲載)
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【書名】ロシアにおけるニタリノフの便座について
【著者】椎名 誠
【出版社】新潮文庫、同名の文庫本に所収の短編、ISBN4-10-144804-3
【発行年】1990年
【コメント】現在のロシアのトイレ事情はどうなのだろうか?という疑問は
当然湧いてくる。世界のトイレのスケッチとして参考に。(あ)
(第27号 2000/04/10)
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【書名】土のはたらき
【著者】岩田進午 (執筆当時、茨城大学農学部教授 )
【出版社】家の光協会 ISBN4-259-54396-2 1300円(税込み)
【発行年】1991年
【同じ著者によって】土のはなし(大月書店)
【コメント】NHKテレビの連続講座、「土を科学する」ではじめて知りました。
土と土壌圏についての入門書。まあ、おもしろいですよ。土についての勉強
をはじめようとする人には最適。(あ)
(第26号 2000/04/03掲載)
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【書名】古今黄金譚
【著者】林 望
【出版社】平凡社新書、ISBN4-582-85002-2 680円(税別)
【発行年】1999年
【類書】この本の参考文献参照
【コメント】この領域には誰でも手を出し、足を踏み入れることは出来るよ
うだ。問題は、この世界に際限無くはまって抜け出ることが出来なくなるこ
とのようだ。日本文学の研究者におすすめ。水処理関係者は、目次をざっと
見て切り上げるようにしたほうがいいかもしれません。(あ)
(第26号 2000/04/03)
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【書名】留学生 日本不思議体験ー風呂、トイレから始まる比較文化
【著者】池口眞寿美(筑波大学留学生教育センターカウンセラー、発行時)
【出版社】TOTO出版 ISBN4-88706-010-6 C0039
【発行年】1990年
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【コメント】10年たって変わったものとあまり変わらないものと。
日本のトイレは結構おもしろい。小屋さんが言うように日本の便器が特殊だ
ということなのだろう。(あ)
(第25号 2000/03/27)
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【書名】 ミミズのダンスが大地を潤す
【著者】 渡辺 弘之 著 (京都大学農学部教授)
【出版社】 研成社、ISBN4-87639-043-6 、1236円
【発行年】1995年12月
【類書】ダーウィン『ミミズと土』(平凡社)
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【コメント】地中生物の食物連鎖の大事な仲立ちのひとつに位置するのがミ
ミズである。また、書名の由来となっている、最大の耕作者として土壌の団
粒構造形成に貢献する。この本は、このミミズの生態についてダーウィン以
来の研究の整理を含め網羅的に書かれている。
さまざまなミミズの生態が紹介されていて興味は尽きない。ちょっと土を掘
って見ようかかという気になる。最後に、有害物質の濃縮の項で農薬殺虫剤
の成分の体内蓄積と鳥類による捕食によって野鳥の鳴かない春が訪れたこと
が指摘されている。(ルイチェル・カーソン『沈黙の春』)既に土中世界も
牧歌的なことばかりではないが、でもそれは、人間の側の問題であってミミ
ズのすばらしい存在と役割を否定するものでは、けっしてない。是非、多く
の人に読んでもらいたい。(あ)
(第24号 2000/03/20)
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【書名】水と緑と土
【著者】富山和子著
【出版社】中公新書、ISBN4-12-100348-9、1973年
【同じ著者によって】
『川は生きている』(講談社)『水の文化史』(文芸春秋)
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【コメント】
環境問題の各論にいる前に、日本の自然と社会のかかわり方の伝統をしっか
りと踏まえることを説いてるように思う。1973年の出版であることが、「破
壊」の進行中の時とはいえ、まだ 多くの学ぶ点が残っていたということに驚
く。土との関係でいえば、土から遊離した文明の危うさを説く。川、森林、土
地と農業を一体としてトータルに捉える視点を学ばせてもらった。(あ)
(第22号 2000/03/06)
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【書名】水撃ポンプ制作ガイド
【著者】鏡研一、井手努、牛山泉
【出版社】パワー社(東京都豊島区) →http://wwww.powersha.co.jp
【発行】1999年4月25日
ISBN4-8277-2254-4 2000円+税
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【コメント】ウォターハンマーについて冊子があるという噂は前から聞いて
いました。本の広告を見てすぐに求めました。すばらしいです。
この気持ちを表現するには実際作ってみるのが一番と思います。
山間部のトイレで洗浄水を運びあげるのに動力がなかったり、雨水も使えな
くて困る時があります。
また、動力を無理に使わなくてもこの水撃ポンプを設置すれば、過剰な動力
の使用を防ぐことが出来ます。
日本の設置例を見ると揚程50m前後は多数あり、199mというのもありま
す。実用的には十分ではないでしょうか。
日本よりもアジア諸国に施工例が多い、ともありました。
電力多消費型社会では評価されないのでしょうか。残念なことです。
「技術の歴史はちょうどらせん階段をのぼるようなもので、どんな技術も時
代とともに新しい材料や制作法が現れ、しかも、その技術は前のときより進
歩したかたちで現れることになります。」と本の中にあります。全く同感で
す。200年前、産業革命以前の技術をよみがえらせているのですからすばらし
い。いわゆるハイテクの方向ばかりが技術ではないことを示しています。
原理、歴史、制作法の図、諸注意など丁寧に書かれています。
多くの人に読んでもらいたいと思い、とりあえずご紹介します。(あ)
(第4号1999/11/1)
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