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■□水処理倶楽部通信■□ 第184号 2005/03/28(月)■□ 
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会 
  【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ デンマーク研修旅行記  その6 〜ニールセン教授〜
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■■ お知らせ ■■

●トイレと水処理、水と環境に関する分野で「これはすばらしい本だ、是非紹介
したい」という本があれば、教えて下さい。
また、関連するサイトで「是非広くして紹介したい」というのがあれば、これも
連絡いただけると幸いです。

●次のようなご意見をいただきました。
「以前このメールマガジンで『短信』というコーナーで水処理や環境関連のちょ
っとしたニュースや動向の記述があったけれど最近は、消えているようです。再
開する予定はありませんか?出来たら重宝するので再開してほしいです。」

手が回らずに中断しています。読者のみなさんで、業界動向や学会、研究会、セ
ミナーなどの情報をおもちの方、是非お寄せください。
読者がつくるメールマガジンという要素をいかしたい領域です。是非ともお力を
かしてください。>みなさん

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■■ 水の旅 ■■

デンマーク研修旅行記
  その6 〜ニールセン教授〜

           長峰 孝文
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 Hotel Dagmarで夕食を食べました。でも、何を食べたのやら失念・・・ワイン
おいしかったです。この夕食の時に、デンマーク大使館の方が「ウオッチマンて
知ってます?」と切り出しました。見る人??? 昔、リーベが港でにぎわって
いた頃、夜盗が多かったため、これを防ぐための民間の自警団が組織されており、
この見回りの人をウオッチマンと呼んだそうです。これが現代でも観光名物とし
て残っていて、日が暮れる頃、この時期なら22時に、このホテルの前の広場か
ら出発するとのことでした。どんな人がどんなことをするんだろう?ワクワクし
ながら、その時間まで2階の自分の部屋の窓から見える古い家々を眺めていました。
ここからの景色は、赤い煉瓦の壁に同じ色をした屋根瓦が軒を連ねています。外
はまだ明るいのですが、もう21時をすぎて、子供なら寝る時間、実は私もいつ
もなら寝る時間です。こんなに明るいのに、人影や車など、人間の活動らしきも
のはほとんど見えない、しかも見えるのは赤い建物、緑の木々、そして真っ青な
空。このコントラストの強い動かない風景に妙な違和感を感じました。

 あと5分ほどでウオッチマンの時間になっていたので、あわててホテル前の広
場に出ました。お〜人がいっぱいいる! 20人ほどなのに、人間を感じない
風景を見ていた私にとって、意外な驚きです。人だかりの多くは外人さん、とい
うより私が外人さんで、おそらく彼らが現地国人だと思われます。意外なことに
我ら日本人の参加は少ないようです。状況が飲み込めないまま、いつの間にやら、
黒いロングコートに黒い帽子、首から大きなメダルをさげ、右手に線香花火の散
り際のような形の先端をした槍、左手にカンデラを持ったおじいさんが立ってい
ました。そして、何やらしゃべり出しましたが、何を言ってるのか全然わからん!
 デンマーク語なのか? 混乱しているうちに、彼は歩き出しました。彼に付い
て20人ほどが、ぞろぞろと歩き出しました。あたりは夕闇が迫ってきて、薄暗
くなり出しています。昨日と同じで、空が全く赤くならないのは、雲がほとんど
ないからか、それとも緯度が高いからか。とにかく、明るさを調節できる明かり
のボリュームを少しずつ下げているかのように暗くなってきます。と、突然、お
じいさん、もといウオッチマンが歌い出しました。けっこう上手い。松江市の堀
廻りの船頭さんのおばちゃんといい勝負だ。でも、内容は全然わからない。この
後、ウオッチマンは、何やら曰くがありげな家々の戸口に立っては、何やら講釈
をたれるのですが、う〜ん、全くわからない。残念!

 翌日の朝、すっかり時差ボケが修正され、いよいよ本来の目的である研修が始
まります。バスに乗り込んだ一行は、一路、エスビジャーグへと向かいました。
郊外に出ると、相変わらずの麦、牧草、油菜の畑作地帯が延々と広がっています。
油菜は、地力を回復させるための休耕地で栽培されており、油菜からバイオディ
ーゼル油を作ることを推進していることから、油菜を栽培すると補助金が出るの
だそうです。なので、そこかしこに油菜の花が咲いた黄色い畑があります。畑の
一区画が日本の田畑の10倍くらいありますから、バスが油菜畑の間近を走ると、
視野一面が真黄色になった感じになります。その中に、風力発電がぽつぽつと立
っていて、風車がくるくる回っています。と、その風車の数が急に増え始め、あ
っという間に、辺り一帯の畑に地平線まで風車が林立した風景に変わりました。
思わず「ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜ららら〜ちゃ〜ららら〜」と、再びナウシカの音楽
が頭の中に流れてしまいました。このときに撮った写真の中には、写真の狭い視
野の中でさえも、23機の風車が写っているものがありました。そして、目の前
に大きな工場のような建物が現れました。これは、石炭による発電所で、今は、
半分くらいが木材チップによる発電に切り替わっているのだそうです。油菜畑、
風力発電、木材チップ発電、何ともエコロジーな風景ではないですか!!

 リーベから40分ほどの道のりを走ったバスは、デンマーク南部大学エスビジ
ャーグキャンパスの校内へと入っていきました。ここにバイオテクノロジー&バ
イオエネルギーセンターが設置されています。この日の午前中は、ここのニール
セン教授に講義をしていただきました。ニールセン教授は、大柄で、口の周りに
短く刈り込んだひげがあり、彫りの深い青い目で、おでこから頭頂部までピカピ
カにはげ上がった、いかにも教授、みたいな人でした。後で書きますが、彼には、
このセミナーだけでなく、私たちのために、ずいぶんと多くの時間を割いていた
だきました。

 まずは、お互いに、自己紹介しあいました。私は、バイオガスに関しては、バ
イオガスを取った後に残る消化液を使ってミドリムシを培養する研究をしている
と述べましたが、あまりよく理解してもらえない様子でした。これは、この研修
旅行を通してよくわかったことですが、デンマークでは消化液は農地にまくのが
当たり前なので、なんでわざわざミドリムシを飼うような面倒なことをするの?
と思われたのかもしれません。ついでに、他の参加者にも、怪しげな人だと思わ
れたようで、いきなりミドリムシなんか出すんじゃなかった、と大いに後悔しま
した。いや、他人から見ると本当に怪しげな人なのかもしれませんが・・・自分
ではわかりません。

 早速、ニールセン教授の講義が始まりました。英語でやってくれた上に、デン
マーク大使館の人が同時通訳してくれたので、とても楽に聞くことができました。
しかも、彼の講義は要点を押さえていて分かりやすいものでした。その内容は次
回に紹介するということで、今回はここまでです。

 で、いつもの雑談モードです。今回出てきたミドリムシって知ってますか? 
私は植物でもあり、動物でもある不思議な生き物ということで、小学生の頃から
知っていたので、ポピュラーな生き物だと思っていました。でも、ミドリムシを
飼うようになって、いろんなところでミドリムシの話をする機会ができ、意外と
知らない人が多いのにびっくりしています。ミドリムシのことを書くと長いので、
別コーナーにしました。興味のある人は、読んでみてください。

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■■ 長峰の雑談はみ出しコーナー ■■

ミドリムシで水処理 その1

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 まずは、ミドリムシの紹介から。ミドリムシは、学名Euglena(ユーグレナ)で
あり、細胞1個だけの単細胞生物です。30μmほどの長さの紡錘形の体に、鞭
毛と呼ばれる長い毛を1本と、その脇に短い毛が1本あって、長い方の毛をピコ
ピコ動かして、水中を泳ぎます。しかも彼らは、とっても柔軟な体を持っていて、
グニュグニュと形を変え、ユーグレナ運動と名付けられています。植物なら硬い
細胞壁があるのでそんなことはできません。30μm、つまり、0.03mmし
かないので、肉眼では見えませんから、顕微鏡で
観察します。見ていると泳いでいる時は紡錘形だけれども、一カ所に留まってい
るものは、
ひょうたん型、球状、ドラクエのスライム型と、くるくる形を変えます。まるで、
ヨガで、おなかをへこましたり、ふくらましたりする時のような動きです。もし
かしたら、そういうときの彼らは、便秘で苦しんでいるのか? とにかく、そう
いうことで、彼らは動物です。

 ところが、彼らは、体の中に葉緑体を持っていて、光合成ができます。普通の
動物なら、他の生物もしくは他の生物が作り出した栄養素を食べないと生きてい
けませんが、彼らは無機の栄養素と光さえあれば生きていけます。つまり植物で
す。もちろん、動物でもあるので、他の生物が作り出した栄養素を食べて生きる
こともできます。彼らは両刀使いなのです。

 ずいぶん昔から、ミドリムシは植物なのか動物なのかが議論されてきており、
分類学的にも、いまだに植物と動物の両方の系統の中の2カ所に配置されていま
す。現在は、単細胞の動物に単細胞の植物が入り込んで生まれたと考えられてい
ます。でも、単に2つの生物がくっついただけではなく、なんと、光合成をする
ために光のある方に行くように進化しているのです。光があるところまで泳いで
いく植物、スゴイ!! 彼らは、眼点と呼ばれる赤い目を鞭毛の生えている付け
根に持っていて、これで光のあるところに行くことができます(本当はもっと複
雑なんだけど割愛)。この赤い目が美しいことから、eu(美しい)glena(目)と
名付けられました。

 緑の体に赤い目、両刀使いで、体グニュグニュ。おもしろい生き物でしょ? 
でも、ミドリムシが何で水処理と関係があるのか聞きたい? それでは、次回に
続くということで。

ミドリムシの概要を下記のサイトで見ることができます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ミドリムシ

写真と動画(これがイイ!)が下記のサイトにあります。
http://mikamilab.miyakyo-u.ac.jp/Microbio-World/sozai/midori_g/midori/book.htm
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【編集後記】動物でもあり、植物でもあるミドリムシ。そのミドリムシトと水処
理とは、どんな関係にあるのでしょうか?早く知りたいですねえ。(へ) 
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