━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□水処理倶楽部通信■□第201号 2005/07/25(月)■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 ★ お知らせ ★ 内モンゴル旅行記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ お知らせ ■■ ●水の旅は、まだ先の長いデンマーク旅行記を、とりあえず置いといて、内モンゴル 編を開始します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 水の旅 ■■ 内モンゴル旅行記 その1 〜ことの起こり、そして内モンゴルへ〜 長峰 孝文 ========================================= 唐突ですが、私はルーメン微生物の研究をしていました。ルーメンとは牛、羊、山 羊、鹿、キリンといった反芻動物の1番目の胃袋のことです。彼らは、4つの胃袋を 持っていて、1番目が食べたものをためておく大きな袋、2番目と3番目は機能がは っきりと分かっていない小さな袋、4番目が私たちと同じ胃液を出す袋になっていま す。牛がよく食べた草をはき戻してはもぐもぐしている姿(これが反芻)を見ること ができます。これはルーメンに貯め込んだ草を戻してかんでいるのです。ルーメンに は、様々な微生物が住んでいて、これが草を分解したりタンパク質を合成したりして、 反芻動物の栄養になっています。この仕組みは古くから研究されており、その研究者 たちをルミニストと呼んだりもします。ルーメンの研究者は、各国に集まりを持って おり、日本もその例外ではありません。その各国の集まりが国を越えた関係を持って いるところがあり、1つはヨーロッパ、もう一つは北アメリカを中心としています。 日本でもアジアの集まりを作ろうという動きができ、日本と韓国で2年に1回の研究 集会を行っていました。3年前に、中国も加えようと、日本が主催して中国で開催す ることになりました。本当は、昨年の予定でしたがSASEの影響で延期になり、今年 開催されました。今回のレポートは、この集会は水処理とは関係ないのですが、つい でに見てきた水環境に関する部分+ドタバタを紹介します。 開催場所は、内モンゴルの首都(って言うのかな?)のフフホトです。内モンゴル は、モンゴル共和国の北側にある中国の領土です。どういった経緯で、こんなことに なったのか、あらかじめネットで調べました。が、歴史にはあまり興味がないので忘 れました。とにかく、中国の北内陸部に位置する広大な領域です。そのほとんどが高 地で、フフホトも海抜1000mほどあるそうです。基本的には乾燥地帯で、草原が 広がり、放牧が主体のところです。でも、10数年前に内モンゴルから来た留学生が 「漢民族がかってに草原を囲って畑にしてしまっている。10年もすればあの草原は 見ることができなるから、今のうちに見に行った方がいいよ」と言っていたくらいに 環境が激変しているところでもあります。幸いにも、灌漑して畑にすると塩害による 砂漠化が進んでしまうことに危機感を持った人たちがいたようで、当初考えられてい たほどは破壊が進んでいないようです。 フフホトってどんなところでしょう。私は、ものすごく遠くて、とんでもない田舎 だと思っていました。ところが、調べてみると、北京から飛行機で1時間ほど行くと 着いてしまうところにあります。内モンゴルは広大なので、そこから別の都市に行こ うとすると遠いのでしょうけど。フフホトは人口2000万人(だったかな?)の大 都市です。しかし、内モンゴル大学の学生のサイトを見るかぎり、ずいぶんな田舎の ようです。 一方、モンゴルの草原ってどんなものでしょう。よく聞くのは「見渡す限りの大草 原」です。青々としたひざ下くらいの草が一面に広がっている。そして、そこに放牧 を生業とした素朴な人たちが馬や羊を引き連れながら住んでいる。そういうイメージ です。 これがフフホトやモンゴル大草原に対する私のイメージでした。自然の中で、脈々 と生き続けた人々の暮らしを見、そして触れたい。そして、決して美味ではないかも しれないけれども、おいしいものを味わいたい(私はおいしいと言って食べている 人々がいるならば、最初はいくらまずくてもおいしいはずだという信念を持ってい る:単にいやしいだけです)。期待に胸ふくらませて、いざ内モンゴルへ! まずは飛行機のチケットを取らねば。格安でお願いしたところ、往復で8万円台で した。でも、フフホトに着いて日本から来た学生に聞いたところ、パキスタン航空だ ともっと安かったのだそうです。ただ、飛行機がむちゃくちゃ遅れたり、事前連絡が 必要だったりと、多少苦労があるようです。私のチケットは、成田北京間が中国東方 航空、北京フフホト間が中国国際航空の組み合わせでした。 今回の旅行は、シンポジウムの事務局員(一応私もその一人だったりする)は、シ ンポジウムの前日に行っておかなくてはならず、シンポジウムの最後にある大草原ツ アーから帰ってきてからもさらに一泊しなくてはなりません。せっかくなので、フフ ホトにさらに一泊することにしたので、トータル7泊8日の滞在となります。本当は、 北京〜フフホト間の寝台列車(12時間かかる)や、神戸〜天津間のフェリー(2日 間かかる)を使ってみたかったのですが、学生時代のように時間が自由にならないの が、社会人の悲しさです。仕事的にもですが、あまりに長く家を空けると、かみさん が大変なので、行き帰りの移動を1日で行けるように、旅行代理店にお願いしました。 ところが、飛行機のチケットを取ってから「搭乗時間がこの時間だと、成田まで行く のが間に合いませんので、成田に前泊してください」だと。かくして、旅行日程が1 日延びてしまいました。今回は、遅い時間に成田入りしたので、友人と宴会などする こともなくホテルで寝ました。 翌日、成田に行くと、シンポジウムに参加する顔なじみの人たちを、ちらほら見か けました。でも、私の乗る中国東方航空を利用している人は、一人もいません。少し 不安になっていたところ、案の定、機乗して数分したところで「離陸許可を得るまで 1時間30分ほど待ちます。」とのアナウンスが。やっぱし遅れるのかよぉ〜。機内 では、いきなりランチの準備が始まりました。動いてもいないのに狭い機内で早めの 昼食・・・。しかも、きしめんがのびてしまった様な麺の焼きうどん?ほとんど味が しなくて、おいしくなかったです。 一眠りして、アナウンスどおり1時間30分ほどの遅れで、ようやく動き出しまし た。北京までは約4時間。中国は近いと思ったのに、けっこう長い。機内で到着が1 5時頃になるとのアナウンスが。ゲゲッ!北京からフフホトに行く便は15:30発 やんけぇ〜!!スチュワーデスにこのことを言うと、乗務員室へ戻って行きました。 なかなか戻ってこないので、行ってみると、男性の乗務員と何やら話していました。 そして、彼が「現地に連絡したところ、向こうのスタッフが案内してくれるので、そ の便に乗れます」と言ったので、一安心。30分以内で入国審査して搭乗手続きでき るなんて、すごい。と、思いつつビールを飲んで、また一眠りしました。 ようやく到着。成田での待ち時間から、昼寝をしつつ読み続けていた本「炭素」を ほとんど読み終えていました。着陸しても停止するまではそのまま座っておくものだ と思っていたのですが、周りの人たちが席を立って荷物を取り出し始めました。する と、例の男性の乗務員が来て、「降りて1台目のバスに乗っていけば、向こうのスタ ッフが待っている。早く荷物を出して、降りる準備して」と言ったので、まだ飛行機 が揺れている(北京の滑走路はデコボコが多いようだ)のに、荷物を持って昇降口の 方に並びました。すでに20人ほど並んでいました。どうやら私と同じ状況にある登 山?グループの日本人たちもいたようで、私の後ろに並んでいた60歳前後のおじさ んに聞いたところ、西安行きに乗り換えるとのこと。この便は、北京経由西安行きだ ったはずだが?乗り換えた方が安いのかな? 飛行機を降りると、暑い〜。東京並みの暑さだ。言われたとおり、1番目のバスに 乗り、空港ビルへと向かった。バスは冷房がなく窓も開いてないので、真夏の温室状 態になっていました。Tシャツ短パン姿で良かった・・・。バスを降りて空港ビルに 入ったところ、2人の女性が何やら中国語でこちらの方に指示していました。私が話 しかける前に、登山グループの引率者らしき女性が先に話しかけました。何やらしつ こく聞いていたが、結局、あっちへ行けという指示に従って、左手のエスカレーター へと行きました。そこで、私が、チケットを見せながら、これのスタッフかと聞いた ところ、「ちがう。あっちへ行け。」と言われ、私も先の登山グループと同様にエスカ レーターで上へと行きました。 上がるとそこは税関で、そこを抜けると入国審査。もう、ここまで来ると、誰かス タッフが待っているなんていう状態ではなく、入国待ちの人たちでごった返していま した。まっとうに並ぶと1時間はかかりそうな状況です。「よく考えてみると、入国 前にスタッフがいるなんてことはないよな」と思いつつも、このままでは間に合わな くなるので、税関のスタッフに事情を説明すると、2番のカウンターに行けと言われ たので、行ってみると、そこはだけは妙に空いているゲートで、良い身なりの人たち が数人並んでいるだけでした。大使館関係者などの専用のゲートなのかな?と思いつ つ並んでいると、すぐに順が回ってきて、審査官に事情を説明すると、すぐに通して くれました。 もし、スタッフが待っているならば、入国審査から出たところだろう。と思ってい ましたが、ここにもそれらしい人はいませんでした。男性搭乗員のあの言葉は、やる だけのことはやったよ、という中国風の流儀だったのでしょうか?とにかく、この時 点で予定していた便に乗るのはあきらめました。前に上海に行ったときに、意外と英 語が通じる中国人は少なく、漢字による筆談もなかなか難しいと感じたことがあった だけに、無事に着けるのだろうか?という思いがわき上がりました。 成田空港から 感じ続けていた不安は、最大にふくれあがった瞬間でした。 @@@雑談モードです@@@ 中国。近いようで遠い国に感じます。今回の旅行で は、その思いがさらに強くなりました。大国ならではの地域による格差があって当た り前の思想は、格差を悪としたこれまでの日本で育った私には、なかなか受け入れが たいものです。これからの時代は、はたしてどちら側の思想が主となっていくのでし ょう? これまでは金銭的な側面でものごとの価値を見てきました。でも、環境の側 面では、地域による格差があって当たり前です。地域ごとの細分化と格差、これを受 け入れるしかないものと、受け入れるべきでないもの、これを意識しなくてはならな い時代になってきています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□水処理倶楽部通信 ■□水処理の情報交換と交流誌■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【お断り】このマガジンは正確さ・完璧さなど保証致しかねますので各自の 責任で確認のうえ、ご利用下さい。また本誌で知りえた情報による損害・ 紛争について一切関知しませんのであらかじめご承知下さい。 ◆配信所:まぐまぐID=0000019863 melma!ID=m00010669 その他の配信所は、配信を停止しました。 ◆登録・変更・解除、バックナンバー、ML、読者掲示板 http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/ ◆発行:水処理倶楽部通信編集委員会 連絡・投稿先:長峰 nagt@shirakawa.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】私の両親は健在です。でも、宮崎と福島、遠く離れてしまって、滅多に 孫に会わせることができなく、親不孝をしています。インターネットが田舎にも普及 してきたので、Mac miniを使ってビデオチャット回線を開くことにしました。福島 での試験は良好な結果でした。来月に両親の元に持っていきます。うまくいくと良い のですが。(長)