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■□水処理倶楽部通信■□第202号 2005/08/01(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ 本の紹介
      ★ 短信

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■■ お知らせ ■■
●本の紹介は『腸は考える』です。腸と言えば腸内細菌。善玉菌悪玉菌の光岡知足
東大名誉教授とそのお弟子の辨野義己理研微生物系統保存施設室長を、本関係のサイ
トで検索すると関連図書が出てきます。そこいらの疑似科学とんでも本とはちがって、
科学的裏付けのある本ですから、安心して読めます。
●短信は、バイオマス関連のニュースの紹介です。

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■■ 本の紹介  ■■

『腸は考える』
藤田恒夫著 岩波新書 1991年第1刷 98年16刷 640円+税
      
             by  へちまや
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以前から、下痢はどうして起るのだろうという疑問をもっていました。
出先で、腹がゴロゴロいい出したときなど、とりあえずトイレに駆込んでほっと
一息ついて、「うん、そうだ。まだこの疑問は解けていなかった」と宿題を忘れ
た子どものように、思い出すのでした。
それで、この本を古本屋で目にしたとき買っておいたのでした。
『現代のトイレ事情』には、トイレ諸学は400近くあると書いてありましたが、
この腸の問題も、トイレ諸学のひとつでしょうか。

答えは、早くも4ページ目にありました。
1、腸は小さな脳である という章の小見出し「化学物質を見分ける能力」の一
節に次のように書いてあります。
「また食物と一緒に有害な毒素が侵入すると、腸はこれに気づいて、腸の壁自身
に命じて多量の液体(腸液)を分泌し、毒物を体外へ排除してしまう。これが下
痢で、生体の防衛反応としてはきわめて重要なものである。有害物質の検知能力
と下痢という反応がなければ、私たちはみな幼くして死んでいるだろう。」

な〜るほど!下痢は、人体の自己防衛機能なのですね。
さらに腸の「運動の不思議」という見出しの項には
「食物の塊が腸の内面を刺激すると、必ず口に近いがわの腸壁が収縮し、肛門が
わのそれがゆるんで、食物塊を肛門にむかって運搬しようとする」
これを「腸管の法則」と呼び既に1901年に生理学者によって発見されているそう
です。
その場合、腸の壁は、物理的センサーと化学的センサー(化学的レセプター)を
もっていて、腸の壁に張り巡らされた神経系が精密電子機器のような回路によっ
て指令を筋系に伝えていることが推測されるそうです。

ここで面白いのは、この本のテーマでもありますが、腸が脳や脊髄とは独立した
働きをもっており、ひとりで働いているということです。(腸の自動能と呼ぶそ
うです)中枢神経とは別に、腸自身に備わっているというのです。
「腸は考える」「腸は、小さな脳である」というのはここからきたことで、その
レセプターの構造について、本書は詳細に解き明かしていっています。ほとんど
「ふんふん」とうなずきつつ読み流すだけのことでしたが、
最後の方に「ヒドラ」の研究が出てきて、「脳は腸からはじまった」と発生的に
説明されていて、驚いてしまいました。系統樹からいえばずいぶん離れているヒ
ドラとほ乳類ですが、多少は種類が増えているもののほとんどかわりばえがしな
いほど似ているそうです。(221ページ)
食べ物の化学的な性質の認識とそれによる各機関への指令、そして有毒有害なも
のの排除という命題を担っているわけです。この機能は、5億年かけて伝えられ
たものだそうです。下痢とは、実に苦痛なものではありますが、今度からは生物
史の伝統をじっくり味わいながら、トイレに駆込むことにしましょう。

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■■ 短信  ■■
メタン発酵の消化液利用の実験などバイオマス関連のニュースがありましたので
メモしておきます。ご参考に。

●NPO法人九州バイオマスフォーラム、7月26日の案内から
http://www.biomassml.com/kyushu.html
=========以下コピーです================================

メタン発酵消化液散布試験のお知らせ

阿蘇市は、水田の9割が有機肥料を使った特別栽培米を栽培しており、旧阿
蘇町地区だけでも1900haの水田面積があります。そのうちの100haの水田で液
肥を散布できれば、年間約3000トンのメタン発酵消化液を散布することが可能
です。

 水稲の追肥作業は重労働であり、このメタン発酵消化液を追肥として使うこ
とができれば、追肥作業の省力化と化学肥料の使用量を減らすことができるな
どのメリットがあります。
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●神鋼環境ソリューション 下水処理で発生のメタン精製 
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200507260025a.nwc
========= 一部引用=====================================
 同社はニュージーランドのフローテックから技術供与を受けた高圧水吸収法
(二酸化炭素と硫化水素を水に吸収させて分離する方法)によるメタンガス精
製技術をベースに、神戸市と共同で神戸市東灘区の東水環境センターに納入し
た毎時ガス精製量八〇立方メートルの実証プラントで実験。メタン純度を98
%以上に濃縮することに成功し、都市ガスとほぼ同等の高品質なガスを安定精
製できた。

●畜産バイオマス発電 稼働へ '05/7/27 中国新聞
=========  一部引用=====================================
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200507270065.html
 ▽周南の鹿野ファーム、豚のふん尿を燃料に活用
 畜産業の鹿野ファーム(周南市)は二〇〇六年二月、本社近くの農場で豚の
ふん尿から発生させたメタンガスを燃料にする畜産バイオマス(生物資源)発
電設備を山口県内で初めて稼働させる。建設業のコプロス(下関市)が開発し
たプラントの導入第一号。コージェネレーション(熱電併給)システムで光熱
費などを削減し、二酸化炭素(CO2)の排出量を抑える効果が見込まれる。

●囚人の排泄物からバイオガス――ルワンダの刑務所
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050721305.html
====== 一部引用=========================================
ルワカバンバ学長によると、バイオガス施設は国内30ヵ所にある刑務所の半数
に設置されており、各刑務所では現在、調理や照明に必要なエネルギーの半分
をバイオガスでまかなっているという。

 ルワンダのバイオガス施設はその規模や適用範囲から見て、世界で最も大が
 かりなものの1つだ。大きさは最大で1000立方メートルになり、蜂の巣のよう
 な形をしている。

 この施設を使った処理プロセスでは、まず所定量の人または動物の排泄物を
 「消化槽」に投入する。消化槽の中でバクテリアを使って排泄物を発酵させ
 ると、メタンガスが発生する。このメタンガスを集めて燃料に利用するのだ。
 消化槽とつながった「調整タンク」からバクテリアが補給されることで、処
 理プロセスは自動的に継続される。
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【編集後記】小学生の息子のクラブ仲間が交通事故で死んでしまいました。父母兄弟
のあまりに痛ましい姿が目に焼き付いて離れません。車を運転するときは、子供に気
をつけましょう。子供を持つ親は、交通事故に遭わないようにする注意深さを教えま
しょう。(長)




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