━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□水処理倶楽部通信■□第219号 2005/12/5(月)■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 ★ お知らせ ★ 内モンゴル旅行記 その7 大草原ツアーへ出発 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ お知らせ ■■ ●水の旅内モンゴル編は、第7回目です。荒涼とした風景から現れる大草原。幻 想的です。今回は水に関わる話題はほとんど皆無です。(^.^;; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 水の旅 ■■ 内モンゴル旅行記 その7 〜大草原ツアーへ出発〜 長峰 孝文 ========================================= さて、いろいろなことがありましたが、シンポジウムは無事終わり、いよいよ 最終2日間に設定されている大草原ツアーです。これはシンポジウム事務局が準 備してくれたツアーで、内モンゴルの酪農を見学し、大草原のハオで一泊しよう というものです。 大草原では水が入手できないので、事務局全員に1.5Lのペットボトル2本 が配られました。これを持って行けということです。私は、この間に買い集めた つまみや菓子類に加えて、「白酒」と書かれたお酒(コウリヤンか何かの蒸留酒 で、モンゴルの代表的な酒だそうです)を持っていくことにしました。これらと、 防寒用の服をディペンドラーバッグ http://be.asahi.com/20050521/W23/0007.html に詰め込み、部屋を出ました。 ホテルのロビーは、すでに参加者でごった返していました。K先生が「変わっ たバッグだね。これ座れるの?」と聞いたので、バッグを背中からおろして、座 ってみせようとしたとたん、ありゃ! バッグと肩ひものつなぎ目が、音もなく 外れてしまいました。とんだことになってしまったと思いました。大草原では馬 に乗ることになっていましたから、肩ひもが1本だけの不安定な状態で大丈夫か 不安になったからです。 バッグは、このときにはどうにもならなかったのですが、日本に帰ってから、 フェールラーベンに問い合わせたところ、送料込みで無料で修繕してくれました。 しかも、壊れていなかった方も含めて、以前よりも壊れにくいように改良してく れました。ありがとう!! バスは2台で、日本人と韓国人に別れて乗ることになりました。韓国人は、全 員が同じパックできているそうで、翌日にそのまま空港まで行くことになってい るからだそうです。今回に限らず、これまでの日韓合同のシンポジウムでも、全 員が一緒に行動していましたから、かなり団体行動が好きなようです。韓国の先 生方は、企業から得た資金で、学生の旅費も払っているらしいので(一人6万円 としても200万円近い金額を出している!!)、そういうことも理由にあるのでし ょうが。 バスは、内モンゴルの酪農会社「蒙牛」 http://www.mengniu.com.cn/index.asp に行くため、一路西へと向かいました。片側3車線のまっすぐな道の両側に、延々 と市街地が広がっています。高い建物はホテルの周辺部だけで、すぐに二階建て 以下の低い建物に変わりました。所々、商店街らしき人でごった返した路地があ ります。きっと、庶民的なものが売られているのでしょう。 町の郊外に出てしばらく行くと、中華街の入り口にあるような門をくぐりまし た。ここからは、高速道路だそうで、所々集落があるだけで、遠くに見える山脈 以外は畑と少しばかりの樹木しかない風景に変わりました。延々と畑が続きます。 しかし、土は乾燥していて、植わっている作物も調子が悪そうなものばかりです。 時折、数頭の牛が道端の草を食べているのが見られるだけで、とても酪農ができ そうな雰囲気はありません。 1時間以上走ったでしょうか。風景が街に変わりました。歩いているほとんど の人たちが、胸に白いネームプレートを付けています。大きな工場かなにかある のかな?と思っていると、バスは、右側の施設へと入りました。その1km四方は あろうかという大きな敷地が、「蒙牛」の工場でした。どうやらこの街は、この 工場によってできたもののようです。 バスは、1つの建物の前に停まりました。バスから降りると、広い青々とした 芝生に、作り物のホルスタインの親子が置かれていました。参加者は、芝生の上 で記念写真を撮り始めました。すると、建物から出てきた人が「φφφφφ!」 と、怒っています。どうやら、芝生に入るなということのようです。この乾燥し た土地に、このような見事な芝生を維持するのは大変なことなのでしょう。 この建物は、入り口から見たよりもずっと大きな施設で、展示場、製品検査室、 紙パックの牛乳を製造するライン、そしてオフィスがありました。見学者のため の通路があり、中の様子がよく見えるように、大きなガラス張りになっていまし た。 展示場には、蒙牛が作っている牛乳パック、粉ミルク、発酵乳、アイスなどの 製品がずらりと展示されていました。ここで作られた製品は、中国全土に運ばれ ており、近い将来には、日本への輸出もしたいとのことでした。製品検査室は3 部屋もあり、10人くらいの白衣を着た若い女性が何やら作業をしていました。 機器類は大したものはなく、簡単な成分分析をやっているだけだと思われました。 製造ラインは近代的で、大きなステンレス製の加熱殺菌タンクが5つほどあり、 10本ほどのベルトコンベアーそれぞれが、1秒間に数個の勢いで、パック詰め された牛乳を排出しています。反対側には、出来上がった製品の倉庫がありまし た。ここは巨大で、牛乳パックを箱詰めしてパレットに積んだものを置くための、 高さ10m、奥行き100mくらいの大きな棚が、15列ほどありました。製品が ずらりと並んだ様子は、まさに圧巻です。搬入搬出は、全てロボットが行ってお り、人影はありません。 オフィスもまた圧巻で、50人ほどの女性がコンピュータに向かっている部屋が 3部屋もありました。こんなにたくさんの人が、いったい何をしているのか? 日 本だと、客からの問い合わせの対応をしているフロアーに、このような風景が見 られますが、電話の対応をしている様子はありません。見学窓を通してコンピュ ータの画面を覗き込んでみると、エクスプローラーのウインドウが一瞬見えまし たが、すぐに消えて表計算の画面になりました。??? 他の女性たちも、よく よく見ると、何も作業をしていないような・・・。 この変な感じは、他の日本人も感じたようで、あの生産ラインから流れ出てい るパックは空なのではないかと言う人も出てきました。確かに、私たちが延々と 走ってきた高速道路では、原料を積んだタンクローリーらしきものは、小さいも のを1台見たきりでしたし、出来上がった製品を積んだようなトラックは一切見 かけませんでした。これだけの勢いで生産しているのならば、ひっきりなしに出 入りしていなければならないはずです。これはデモ運転なのかも・・・ この思いは、バスに乗り込んだ後に、さらに強くなりました。次に、数万頭規 模で牛を飼っているというメガファームを見学することになっていたのですが、 急きょ取りやめになったのです。その理由が、途中の道が崩れて、普通の車は通 れるけれども、この大型バスは通れないためだというのです。私の横に座ってい たT先生が「こんな乾燥して草も満足にはえないようなところで、数万頭の牛を 飼うなんて、とても考えられないな・・・」とつぶやいたのが印象的でした。 実は、この少し前に、中国で口蹄疫(ちょっと前に日本でも発生してニュース になっていました)が発生したという情報が流れていました。ですから、牧場が どのような状態になっているのかとても興味があったのです。もしメガファーム が、ちゃんとあったとしても、見せられない状態になっていたのかもしれません。 バスは、元来た道をフフホトまで引き返し、今度は、そのまま東に抜けました。 こちら側は、炭坑があるようで、石炭を満載した大型トラックがひっきりなしに 走っていました。街の外は、やはり乾燥した畑が広がっています。 畑は、日本に比べるとずっと広い区画で仕切られています。驚いたことに、そ の土地を、クワで耕していました。トラクターなどの機械は、このツアーの行程 を通して1台しか見ませんでした。乾燥してさらさらの土で、雑草も生えないよ うなところなので、耕すのが容易なのかもしれませんが、この見渡す限りの畑を 人力で管理しているとは。 バスがフフホトから見えていた山脈に近づくにつれ、辺りは畑から荒涼とした 風景に変わっていきました。大地には、時折降る大雨で削られてできたと思われ る、幅も深さも数mある大きな溝が縦横に走っています。山肌にも同じような溝 があり、木や草がほとんど見られません。山間いを縫うように作られた、きれい に舗装された道を、バスは登っていきました。 フフホトを抜けてから2時間ほど走ったでしょうか。本道から逸れて細い道に 入ってから、しばらく行ったところに、小さな集落がありました。その家々は、 カンフー映画などで見たことのある昔の中国の家そのもので、屋根が低く、土の 壁に小さな木枠の窓がある粗末なものでした。木は貴重品らしく、その木枠には、 細かい細工がされている家が多く見られました。みすぼらしい家とは対照的に、 その辺を歩いている人の服が、きれいなのが印象的でした。 この集落を抜けると、さらに険しく、所々舗装が剥げている道を上っていきま した。突然、辺りの風景が一変しました。なだらかに起伏した草原が、見える限 りまで続いています。九十九泉草原でした。 http://www.99spring.com/ @@@雑談モードです@@@ テレビをボ〜ッと見ていたところ、所さんのわら ってこらえてスペシャルの再放送をやっていました。この中で、ネパールの北部、 ヒマラヤの麓の高原に、水田を作っている日本人が出ていました。荒涼とした荒 れ地を肥沃にするために、草を生やしてヤギを飼うところから始めたというので すから、大変な話です。今はコシヒカリが稔るようになっているそうです。スゴ イ! 中国の南側では、人や家畜による河川や湖水の汚染が問題になっています。 このふん尿を、内モンゴルに広がる乾燥した畑にまいてはどうか? 中国人に聞 いてみたところ「省や自治区の独立性は高いので、これを越えた協力関係はない」 のだそうです。まさに縦割り行政ですなぁ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□水処理倶楽部通信 ■□水処理の情報交換と交流誌■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【お断り】このマガジンは正確さ・完璧さなど保証致しかねますので各自の 責任で確認のうえ、ご利用下さい。また本誌で知りえた情報による損害・ 紛争について一切関知しませんのであらかじめご承知下さい。 ◆配信所:まぐまぐID=0000019863 melma!ID=m00010669 その他の配信所は、配信を停止しました。 ◆登録・変更・解除、バックナンバー、ML、読者掲示板 http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/ ◆発行:水処理倶楽部通信編集委員会 連絡・投稿先:長峰 nagt@mac.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】 中国で買ったお土産の中に、酸φ酪と書かれた発酵乳を煮詰めた ようなものがありました。甘酸っぱくて、結構おいしいです。後で聞いた話によ ると、いくつか味のバリエーションがあるそうで、その多くが吐き出してしまう ようなものだったそうです。私は、たまたま「原味」と書いてあるプレーンなも のを買ったので、セーフだったようです。内モンゴルにある乳製品の会社は、蒙 牛と伊利φの2つがメジャーだそうで、蒙牛の方がおいしいらしいです。買った 酸φ酪は、残念ながら伊利φ製でした。でも、おいしいと思いますよ。(長)