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■□水処理倶楽部通信■□第220号 2005/12/12(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ 手作り生物浄化装置プロジェクト 1
      ★ 病院、医療施設の排水処理について その1
      ★ 短信

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■■ お知らせ ■■
●【訂正】219号の本文の表題が218号になっていました。
●「手作り生物浄化装置プロジェクト」を始動します。
●「病院、医療施設の排水処理について」最近MLで話題になっています。今回
は、過去にMLで話題になったときの内容を紹介します。

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■■ 手作り生物浄化装置プロジェクト 1 ■■
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 通信213、314号にて宮嶋氏考案の手作り生物浄化装置を紹介しました。この
装置は、もっといろんな工夫ができるのではないかと思います。そこで、皆さん
からアイディアを出してもらいながら装置を設計するプロジェクトを始動させる
ことにしました。最終的には、実際に作って稼働させるところまで行きたいと思
っています。

 このプロジェクトは、この通信と水処理倶楽部MLを連動させながら進めていき
ます。材料や設計図などの情報を出しあえるようにするため、通信読者には倶楽
部のホームページ
 http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
や、ブログ
 http://wave.ap.teacup.com/whale13/
を活用していきます。ML参加者には、MLのサイト
 http://www.egroups.co.jp/group/watert-ml/
のブリーフケースも活用したいと考えています。

 こんな構造はどうか、近所のホームセンターで使えそうなものを見つけたなど、
情報をお寄せください。
 送付先:nagt@mac.com(長峰)

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■■ 病院、医療施設の排水処理について その1 ■■
              報告者 長峰
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 水処理倶楽部のMLの方で、さがわさんから寄せられた下記の情報を契機に、
病院、医療施設の排水処理が話題となっています。

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待望のデータ集です。

技報堂出版
http://www.gihodoshuppan.co.jp/newbooks/index.html
人用医薬品物理・化学的情報集−健全な水循環史システムの構築に向けて− 
====================(引用終了)=======================

 病院、医療施設の排水処理は、4年前の通信105号にて話題提供され、
http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/wnews100/wnews105.html
多くの意見がML上で交わされたことがありました。

 MLで現在進行中の内容は後日紹介するとして、今回は、この通信105号を受け
 て2001年11月から2002年2月にかけて交わされた内容をまとめてみました。

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 病院排水に限らず動物産業や家庭で使われる医薬品も含めて、環境影響が心
 配されている。しかし、環境影響に関しては、研究は端緒についたばかりで
 ある。

 日経エコロジーの2002年1月号p.58〜61に「鎮痛剤、解熱剤、かゆみ止めな
どの家庭用医薬品を由来とする化学物質が下水処理水からもたくさん検出され
たという。」との記述があった。(下水の越流問題について記事で、最後にこ
う書いてあっただけのようです)

 抗生物質である塩酸エピルビシン(ファモルビシン)、塩酸ドキソルビシン(ア
ドリアシン)、塩酸ピラルビシン(テラルビシンなど)、およびアルカロイドであ
るエトポシド(ラステットなど)は、好気性微生物(活性汚泥)処理に対する影
響はない。
http://www2.hama-med.ac.jp/w3a/waste/syuyouzai3.htm

 「もし仮に、あるエイズの治療薬が活性汚泥に悪影響を与えているとして、そ
の治療薬の使用を禁止できるのか、もしくはコストがかかってもその排水を特殊
な処理で浄化するか」という議題の提案。これに対し、環境に悪影響があるなら
ば、使用すべきでないし、使用するならコストがかかってでも除去してから環境
に排水するべきだとの意見。

 製造物責任の精神に医療は例外を作りすぎではないか。BODやCODを中心
にした水質検査のあり方から薬品由来の汚染や原因物質の河川海洋放流を問題に
する基準をたてないことには、医療への規制もできない。との意見。

 製造物責任というよりは汚染者負担の原則(PPP)ではないか。メーカーが一番、
内容について知っているわけだから、今後はもっと終処理に関する研究やら責任
ってのも含めて研究される必要がある。との意見。

 厚生労働省内のデータベースには、汚水処理に関しては、文献番号19980603
の「研究課題 新課題医療廃棄物の処理システムの構築に関する研究」しか見当
たらない。この内容は、以下のものである。活性汚泥に対する消毒剤の毒性につ
いて、最大無作用濃度では、ヘキサクロロフェンで推定 6mg/lと最も毒性が強
く、つづいてトリクロサン、20%クロルヘキシジンジグルコネ-ト、塩化ベンゼト
ニウム、ポビドンヨ-ド、クレゾ-ル石けん液の順で、20-320mg/lである。半数
致死濃度(阻害率50%濃度)では、トリクロサンで50mg/lと最も毒性が強く、つ
づいてヘキサクロロフェン、クロルヘキシジンジグルコネ-ト、塩化ベンゼトニ
ウム、ポビドンヨード、クレゾール石けん液などの順で、110-920mg/lである。

 逆性石けんは、4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウムとか塩化ベンゼト
ニウム)の陽イオン界面活性剤やトリクロサン(イルガサン)なんかが使われて
いる。陽イオン系界面活性剤は、リンスや柔軟剤にも使われている。これらはダ
イオキシンの元にもなる。

 以前勤めていた実験動物施設では、病原微生物とRIだけに対しては厳しく管
理していたが、薬物に関してはいいかげんで、4級アンモニウム塩やクレゾール
などは、排水にがばがば流していた。

 都内のとある病院の「検査排水」を中和する装置をでは、原水槽、放流槽、中
和槽のどれにも全く生物膜が出来ない。

 そういう検査などの薬品ではなくても、一般の家庭や事務所でも流してしまっ
た後のことは全く関心無い人が多いというか殆どではないか。との意見。

 繁殖専門(食肉にしない)の豚の糞が、活性汚泥の微生物叢やメタン発酵の消
化液の浄化に影響した。抗生物質が糞に残留しているのではないか。

 陽イオン界面活性剤による環境汚染についてのデータは少ない。分析そのもの
がなかなか難しいらしい。だから問題にもなりにくい。陽イオンのものに触れて
あるのを見かけたことがあるのは、コレくらい↓である。
http://www.tuat.ac.jp/~gaia/shige/syoukai/paper/surfactants0/surfactants006.html
=======================(終了)========================

 病院、医療施設の排水を処理する上で問題となるのは、患者の排泄物として出
てくる治療薬と器具などの殺菌剤の2つの側面があるようです。これらの活性汚
泥への影響は、情報が少ないが、一部の抗生物質は影響を与えない、高濃度の殺
菌剤は影響を与えるという試験データがあるのみで、まだ、よくわからないよう
です。

 この問題には、浄化処理への影響と、放流後の環境への影響の2つの観点があ
ります。前者は、現場で直面している問題であり、使用者のモラルの問題が指摘
される部分でもあります。後者は、単なる取り越し苦労なのか、それとも見えて
いないだけなのか、判然としていません。しかし、もし影響を与えているとすれ
ば、規制を加えなくては対応できない法的な面や、そのような薬剤を使うべきか
という倫理的な面にまで波及する、大きな問題となります。

 この議論から約4年が経過しました。MLで進行中の議論は、どのような進展
を見せるのでしょうか。通信では、読者からもこの問題へのご意見や新たな情報
を募集いたします。



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■■ 短信  ■■
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続報、東大川戸教授、ビスフェノールAは脳では神経成長因子、記憶を蓄える場
所を増やす
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2005112535756&id=0

 一次騒がれていた環境ホルモンも、それほど騒がれなくなりましたね。でも環
境ホルモンの一つとされる物質が、場合によっては良い方向に働くかもしれない
なんて、思いもしませんでした。でも、よく考えてみると、ホルモン様に働くと
いうことは、本来そこに働くホルモンがあるわけで、その量やタイミングやレセ
プターへのくっつき方が悪いだけだと考えることもできるわけですね。(長)

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新井議長が辞任浄化槽管理費未払いで 熊谷市議会
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20051207/lcl_____stm_____003.shtml

 世の中、どこかおかしいような気がします。年金未納問題に似ているような気
もします。(須)

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◆発行:水処理倶楽部通信編集委員会
 連絡・投稿先:長峰 nagt@mac.com
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【編集後記】過去のMLをひっくり返していると、すっかり忘れていた自分の投
稿に出くわして、まじまじと読んで時間ばかりが過ぎてしまいます。こういっ
たサルベージ作業は大切だな〜っと、あらためて感じました。(長)



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