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■□水処理倶楽部通信■□第226号 2006/1/30(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ 作り生物浄化装置プロジェクト 6
      ★ 短信

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■■ お知らせ ■■
●「作り生物浄化装置プロジェクト」は、S/Fujitaさんからの投稿の紹介と、情
報の整理についてです。

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■■ 手作り生物浄化装置プロジェクト 6 ■■
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 ML上で、S/Fujitaさんから投稿があり、貴重な視点が得られましたので、紹介
します。

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 中本先生が提唱されているような緩速生物ろ過の小型の装置を、日曜大工の範
囲で作る場合、次のことを考えました。

1.安定した水量をコンスタントにろ過層へ流し続けるための仕組みが問題にな
りそうです。原水が水道とかポンプアップしたものなら問題外ですが。

2、小さな装置であっても、水道(みずみち)は出来てしまうでしょうから、そ
の始末をどう処理するか、ちょっと注目したいと思っています。

3、温暖効果ガスを吸収し、酸素を放出するという「空気浄化装置」の機能を盛
り込んではどうでしょうか。
(S/Fujita)

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 「家庭でできる飲み水の浄化と空気の浄化装置」いいですね。ろ過槽でどのく
らい炭酸ガスを固定できるかを測ればいいので、大雑把なら効果を数値にできそ
うです。問題は、藻類として固定された炭素を有効に利用できるか? この点に
ついては、高崎浄水場に行った時から思っています。くじら13号さんの報告で、
かなりうけてしまったページにもあります。
http://olive.zero.ad.jp/〜zbi74001/newspage13.html_ここの浄水場のように、
ただ腐らせるだけでは、炭酸ガスに戻ってしまいます。堆肥化させてもほぼ同じ
です。このくじら13号さんの写真を見て思いついたのですが、乾燥したものは白
いんです。これ、紙にできないかな?
(長峰)

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 藻の処理に関しては、中本さんの著作を読んだ時から気になっています。

 数十年前、バックミンスター・フラーという円形構造の建築物を考案した有名
なアメリカのアイディアマンが、リビングマシーンを提唱しています。これは個
人住宅の生活雑排水を、大きなタンクに入れて水辺の草を育てるものです。タン
クは必要に応じて、何段も直列に繋ぎます。汚水浄化のラグーン法をコンパクト
にしただけのものですが、ナチュラルな家作りを指向する人達に取り上げられ、
パーマカルチャーの家や、ナチュラリストたちのコミューンで実用化されていま
す。

 リビングマシーンでは、水草がどんどん成長していきます。繁茂し過ぎた草は、
刈り取って取り除くことになっています。この取り除いた草とくじら13号さんの
写真にある藻は、処理に関して同じ問題を持っています。土に入れて草木の肥料
にすればいいだろうとも考えますが、特定物質の濃縮等で問題がおこらないのか、
その検証が必要かもしれません。

 中本さんの本に関して、生物ろ過の、昼夜における浄化力の変化について、も
っと突っ込んで教えていただきたかったです。貯水量の少ない、小型の浄化装置
では問題になってくると思います。
(S/Fujita)

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 畜産排水でも、浄化処理の最後に高度処理として、人口湿地の利用が研究され
ています。そこそこの効果があるのですが、増殖した草の除去と、冬が問題にな
っています。

 重金属の類いは、草の種類で吸着するものが違うようです。家庭で使う分には、
とんでもないものを排水に出さない限り問題にならないと思います。

 夜間の浄化能力は、私も気になっています。ろ過槽の上に多少の深さを確保し
て、夜間はその部分で希釈するような感じになるのでしょうか? それと、冬場
の凍結。ある程度の流れを確保しないと、寒冷地では凍りそうです。でも、あん
まり流すと、わき水ならいいですが、地下水だと電気代がもったいないですし、
水道水なんかではやってられないと思います。

 日陰の問題はどうでしょうか? 浄水場くらいの大きさなら問題にならないで
しょうが、ゴミバケツのサイズだと、日陰になる部分がそれなりの割合を占めて
しまいます。剣崎のろ過池の壁面が、垂直でなく斜めになっているのは、こうい
った効果もあるのかもしれません。太陽光にこだわってますが、実は、些細なこ
となのかもしれません。どうなんでしょうね。
(長峰)

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 冬場の低水温でも日光さえあれば 成育する淡水性の藻がきっとあるでしょう。
そのような藻が活躍し易いような場を整えてやれば、夏場程の効果は得られない
にせよ、生物浄化が効かないことは無いと思います。畜産排水のような濃い汚れ
を浄化する装置では、その効率が問題になるのでしょうけど。

 重金属については、原水次第ですね。原水に危険なものが含まれていない事が
判っていれば大丈夫でしょう。しかし、今や疑わしい水だらけです。浄化装置の
水系内の植物を土壌に投入し続けることによって蓄積される重金属の危険性に関
しては、実際に検証を行なった研究レポートを知らないのですが、あるのでしょ
うか?

 夜間の浄化能力に関しては、通水速度(1日5〜6m)から考えると、浄化槽を通
過したあとの貯水槽で 昼夜の水質の違う水が混じって、中間の水が出来ている
という状況だと思いました。

 浄化装置の水系は いつでも流水状態でないといけないわけです。しかも、ろ
過砂層を定速度で通過させる必要がありますから、装置的にみると、ポンプの利
用が簡単だと思います。スリットを利用することも出来ますが、スリットの上流
の水槽の水が無くなる可能性が常にあります。原水がそれ以上,ふんだんにあれ
ばスリットでもいいでしょうが、そのような条件に恵まれている場所は限られて
いて、一般的ではありません。ポンプを常時廻して、水を循環させ続けるのがい
いと思います。そうすれば、凍結の問題は大体クリア出来るし、浄化槽内の生物
を常時スタンバイ状態におく事が出来て、非常用の水浄化装置として利用可能に
なります。

 日陰については、バケツの内側壁面に光を反射する塗装をし、バケツ上部には
光を下方に反射させる板を設置するとかどうでしょうか? サイズをもう少し大
きく出来たら あまり問題ではなくなるでしょうけど。
(S/Fujita)

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 ポンプで、ろ過槽を通らずに表面から排出された水を循環させることは、私も
考えているところです。問題は、表面に浮いてきた藻が一緒に排出されてくるの
で、これを除去して戻す必要があります。単純に、ザルを置いて濾せばいいと最
初は思ったのですが、藻は乾燥するような環境になると、激しい藻臭を発するよ
うになります。これを戻しては不味いかもしれません。もしかすると、藻から出
るこの物質は、中間代謝産物らしいので、ろ過槽で速やかに除去されるかもしれ
ませんが。
(長峰)

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 MLでの話は、今のところここまでです。

 これから、情報の整理をしていきたいと思います。とりあえず整理する項目を
考えてみました。

情報の整理
1.効果
1)処理水の水質
2)経済性
3)環境効果

2.原水の種類
1)河川、水路
2)湖沼
3)地下水、湧水
4)雨水
5)水道水

3.原水の水質
1)DO
2)SS
3)有機物
4)無機物
5)pH
6)水質の変動
7)水量

4.装置の構造
1)取水と水量調整
2)前処理
 (1)処理の目的
 (2)水槽
 (3)ろ材
 (4)水位調整
 (5)給排水、流速
 (6)短絡路対策
3)生物ろ過
 (1)水槽
 (2)ろ材
 (3)水位調整
 (4)給排水、流速
 (5)短絡路対策
 (6)水層の深さ
 (7)砂層の深さ
 (8)光の有無
 (9)槽による陰
4)オーバーフロー水
 (1)藻の回収と処理
 (2)排水
 (3)循環利用
5)貯水と給水
6)配管の工夫
7)材料
8)加工組み立て

5.維持管理
1)前処理槽のメンテ
2)生物ろ過槽のメンテ

 中本先生のサイトの「山口の例」として、手作り浄水施設が紹介されているの
で、これの情報を整理してみました。
http://water.shinshu-u.ac.jp/DIY/yamaguchi.html

1.効果
1)処理水の水質
 保健所で簡易水質検査パスした。検査費用は、12項目が5,550円、一般細菌数
と大腸菌群の有無が1,680円。

2)経済性
ろ過槽 2,350円
アジャスター 4,440円
アジャスター 3,270円
水瓶 3,250円
シールパッキン ?円
塩ビパイプ ?円
塩ビホース ?円
前処理池 約2千円x2
前処理池 約300円x2
分岐水栓 中古品
ホース水栓 中古品
エポキシ水中硬化剤 ?円
簡易噴水ヘッド ?円
フレキ管 中古品
砂篩い器 約3千円
砂、小石 無料
合計で2万円ちょいくらいかな?
 原水に水道水を使うと、いくらくらいかかるのだろう?毎分200mlとして、
200ml×60分×24時間×30日÷1000=8640L
雨水で半分まかなえたとしても4m3を越える水量になってしまいます。

3)環境効果
 記載なし。

2.原水の種類
 雨水と水道水の混合。

3.原水の水質
1)DO
 雨水が入っているので、DOは十分入っているだろう。雨水と水道水なので、酸
素による処理も十分と思われる。

2)SS
 雨水と水道水なので、ほとんどない。

3)有機物
 雨水と水道水なので、ほとんどない。

4)無機物
 雨水と水道水なので、ほとんどないと考えていいだろう。

6)水質の変動
 雨水と水道水なので、ほとんどないと考えていいだろう。

7)水量
 雨水と水道水なので、変動なしと考えていいだろう。

4.装置の構造
1)取水と水量調整
 雨水と水道水。蛇口の閉め加減で調整。

2)前処理
 (1)処理の目的
 水道水由来なので、もっぱら塩素を抜くのが目的と思われる。

 (2)水槽
 セメント小舟を2つ通り、プラスチックケースを2つ通る。全体で160L程度か
な?

 (3)ろ材
 2つ目のセメント小舟以降に小石が詰めてある。

 (4)水位調整
 配管の高さ。

 (5)給排水、流速
 200ml/分を目安。水道水を散水ヘッドで投入。4割が小石だとすると、
160L×0.6÷0.2L/分÷60分=8.0時間

 (6)短絡路対策
 不明。

3)生物ろ過
 (1)水槽
 ポリプロピレン(タキロン)排水溜め桝とアジャスターで、直径30cm、高さ
140cm、約100L。

 (2)ろ材
 砂と小石。水道局より譲り受け。海岸の砂、河原の砂も可とのこと。

 (3)水位調整
 オーバフローの配管の高さ。

 (4)給排水、流速
 前処理水槽からのをそのまま導入。砂層が35L、8割が砂だとすると、
35L×0.2÷0.2L/分×60分×24時間÷100=5.0m/日

 (5)短絡路対策
 不明。

 (6)水層の深さ
 深さ40cm、約28L。

 (7)砂層の深さ
 砂層は深さ50cm、約35L。砂利層は深さ40cm、約28L

 (8)光の有無
 直射日光は当たらないようだ。ポリのふたまでしてある。

 (9)槽による陰
 直径30cmで、砂層の表面まで深さ50cmなので、もし、槽に直射日光が当たった
としても、砂層の表面には、ほとんど当たらないだろう。容器全体が、白い半透
明なので、ある程度光が入ると思われる。

4)オーバーフロー水
 (1)藻の回収と処理
 特に回収はしていないようだ。

 (2)排水
 下水に流しているのか?

 (3)循環利用
 恐らくしていない。

5)貯水と給水
 前処理槽に水を溜めているが、水位は常に一定なので、給水の安定には機能し
ていない。雨水をある程度受ける効果がある。給水はもっぱら水道水の蛇口で行
われている。

6)配管の工夫
 13φの配管が主に使われている。生物ろ過槽のオバーフロー部分とろ過後の集
水部分に40φが使われている。

7)材料
前処理槽:セメント小舟(50×80×20)、プラスチックケース(30×40×15)
生物ろ過槽:ポリプロピレン排水溜め桝+アジャスター(30φ×140)
貯水槽:ポリプロピレン排水溜め桝(30φ×50)
配管:塩ビパイプ、塩ビホース、フレキ管、簡易噴水ヘッド
その他:シールパッキン、砂篩い器、砂、小石

8)加工組み立て
 「塩ビ管、ホースは全て接着剤をなしでつくるのがコツ」とのこと。

5.維持管理
 不明。

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■■ 短信  ■■
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第259回CBI学会研究講演会「水と生命現象の科学」
http://www.cbi.or.jp/

日時:2006年2月17日(金)13:30-17:00
場所:日本薬学会 長井記念ホール(東京都渋谷区渋谷2-12-15)
1.「水チャネルを中心とした構造生理学」
藤吉好則 (京都大学大学院理学研究科 生物科学専攻 生物物理学教室)
2.「水分子の脳科学」
中田 力 (新潟大学脳研究所・統合脳機能研究センター)

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 連絡・投稿先:長峰 nagt@mac.com
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【編集後記】隣村産の香りが強いそば粉で、今年2回目のそば打ちしました。い
つもは山芋つなぎか、そば粉100%でやるのですが、今日は小麦粉を1割混ぜてみ
ました。いや〜固いの粘るの、そば打ちで初めて汗をかきました。おかげで、打
立てのそばと、そば湯で割った芋焼酎のうまいことったら。(長)





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