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■□水処理倶楽部通信■□第229号 2006/2/20(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ 内モンゴル旅行記 その9 満天の星

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■■ お知らせ ■■
●水の旅内モンゴル編は、第9回目です。なかなか終わりません。

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■■ 水の旅 ■■

内モンゴル旅行記
その9 〜満天の星〜
           長峰 孝文
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 富栄養化している池のほとりに、ぼ〜っと立っていると、向こうから羊たちの
群れが来ました。100頭ほどでしょうか。馬に乗った男性が、一人でムチを使い
ながら誘導しています。旨いものです。羊の中に、1頭だけ、肘から先の左前足
がない子羊がいて、遅れ気味です。段差のあるところを上れないので、行けると
ころを探してまわらなくてはならないのです。羊たちは、私を遠巻きにして通り
過ぎていきました。泥濘化した湖畔には、彼らが付けた無数の足跡が残っていま
した。

 18時頃から、モンゴル相撲と乗馬の曲芸があるとのことで、その会場に行きま
した。今日の宿泊は、私たち一行以外にも、家族連れらしき人たちも見られまし
た。中国語を解する人たちも結構いたので、国内の旅行者(台湾かな?)もいる
たようです。

 遥か彼方の丘に6頭の馬が見えたかと思うと、あっという間に目の前までかけ
てきました。馬には、10代後半から20代と思われる男たちが、民族衣装をまとっ
て乗っていました。馬から降りると、リーダーらしき男が「φφφ、φφφφ〜!」
と叫び、何やら話し始めました。中国語を解する観客たちは、時折笑っています。
と、男たちは、モンゴル相撲の衣装(だと思う)を着ると、歌いながら両手を上
げ下げしてはねて踊り出しました。そして、相撲を始めました。リーグ戦のよう
で、6人の中から一番強い人を決めているようです。ルールは、打撃なしで相手
の膝から上を地面につければ勝ちのようです。衣装は機能的にできていて、上半
身のあちこちに、取手を付けたような状態になります。

 どうやら決着がついたようで、一番たくましい体をしている男が勝ち名乗りを
あげました。リーダーが「φφφ、φφφφ!」と言うと、会場から歓声が上が
りました。しばらくすると、観客の中から高校生くらいの太った男が出てきまし
た。衣装を着ると、先ほど勝った男と、例の両手を上げ下げする踊りをして、相
撲を取りはじめました。勝負はあっという間につきました。もちろんモンゴル側
の勝ちです。次は、日本から大学生が出ました。彼は少し粘りましたが、やはり、
勝負は簡単についてしまいました。

 すると、私の友人のMさんが名乗りを上げました。彼は、少し照れたように踊
った後、構えました。がっぷりと四つに組むと、足技をかけたり足を取ったりと、
お互いに技を繰り出して、相手を倒そうとしました。しかし、どちらも負けては
いません。勝負はほぼ互角で、あわやというシーンがお互いに数度ありました。
まさに名勝負で、取った写真で時間を確認してみると、なんと10分もとり続けて
いました。結果は、Mさんの惜敗でしたが、モンゴルのチャンピオンも彼の実力
を認めたようでした。

 相撲の後は、馬で駆け抜けながら地面に置いたお札を取る曲芸です。落馬でも
しようものなら、ただでは済まない速さです。お札は観客から提供されます。彼
らにとっては大金のはずです。こういうゲームはあまり好きではないなぁと思っ
ていると、誰かが「こういうのは良くないよ」と日本語で言いました。文化の違
いかもしれませんが、お札を出す人は後を絶たず、1時間くらいやっていました。

 19:30頃からの夕食では、羊の丸焼きにナイフを入れる儀式がありました。客
人の最も偉い人がナイフを入れるということで、シンポジウムの会長たちが壇上
に上がって、会場はおおいに盛り上がりました。ところが、私はそれどころでは
ありませんでした。異常に体がだるく感じ、座っているのがやっとの状態に、突
然陥ったのです。気分が悪いわけでもなく、おなかも痛くありません。以前に経
験した、肝不全で立ち上がることさえもできなくなった状態にそっくりです。昼
に食べた何かが悪かったのか?

 目の前に、羊の丸焼きから切り出した骨付き肉が並べられました。た、食べた
い・・・しかし、一口食べただけで、全く食べることができません。実際のとこ
ろ、あまりおいしいものではないようで、同じテーブルに座っているメンバーも、
それほど手をつけませんでした。

 私の隣に座っていた、20年来の知り合いであるO先生が、紙袋から酒を取り出
しました。陶器でできた瓶に入っていたものは、日本の焼酎でした。酒の好きな
O先生ならではの品です。いつもなら、大喜びで酒を酌み交わす場面ですが、私
はそれどころではありません。しかし、O先生は、どうぞどうぞと言いつつ、私
の杯に焼酎を注ぎました。私は仕方なく、付き合い程度に焼酎に口をつけました。
結構うまい焼酎だ。体調不良に苦しみながらも、一杯飲み干してしまいました。
意外と、焼酎はいけるようです。

 そのまま調子に乗って、O先生や同席した人たちと、焼酎を飲んでいると、お
なかが痛くなりだし、下ってきました。あわててトイレに駆け込みました。こう
いうときには、扉のないトイレは便利だなと思いつつ、しゃがんでいると、大し
たものは出ませんでしたが、おなかが痛いのは収まりました。再びテーブルにつ
き、焼酎を飲み始めました。するとどうしたことでしょう? いつの間にか体の
だるさがとれ、食欲が戻っていました。試しに、羊の丸焼きの肋骨を1本かじっ
てみました。ちょっと脂っこくて、味付けもないけれども、結構おいしい。それ
からの私は、むさぼるように食べ始め、テーブルの人たちから「すごいね!」と
言われてしまうほどでした。

 肝臓かどこかの代謝が変になっていたのを、焼酎が戻してくれたのでしょう
か? とにかく、あの場面で焼酎を勧めてくれたO先生、ありがとうございまし
た! おかげで、大草原で悔いを残すことなく羊肉を食べることができました。

 夕食の後、野外ステージで催しがあるとのことで、テーブルに残されていた白
酒を片手に、みんなとゾロソロ外に出ました。すっかり暗くなっていましたが、
空は曇っているようで、星は見えませんでした。野外ステージは、直径100mほど
の石造りの立派なものでした。夏とは言え、高地だけあって、気温は肌寒く感じ
るほどでしたが、4カ所で大きなかがり火を焚いてあって、暖かです。

 私は、コップがないことに気づき、急いでレストランに戻りました。しかし、
すでに食器類は片付けられた後でした。そこで、土産物のコーナーへ行ってみる
と、思った通り、あの歓迎の儀式で使われていた杯がありました。外側は木目の
プリントがされたポラスチックですが、内側から飲み口にかけては真鍮製です。
30元と、現地の物価から考えるとかなりの高値ですが、一も二もなく購入しまし
た。

 会場に行くと、ちょうど始まったところのようで、司会者が中国語で何やら話
していました。間もなく、音楽が鳴り響くと、色鮮やかな民族衣装の女性たちが
出てきて、踊り始めました。とても華やかで、悪くはないのですが、どうもモン
ゴルというより、北京の感じです。その後、男女による踊りや、独唱などが続き
ました。

 私が買ってきた杯は、みんなの受けが良くて、O先生の焼酎や残り物の白酒を
回し飲みしました。O先生は、さきイカなども持ってきていて、さすがです。気
温が更に下がってきたところで舞台は大詰めとなり、3人の馬頭琴奏者による演
奏が始まりました。テンポが速くても乱れることのない演奏は、すばらしいもの
でした。再び、弾けるはずもないのですが、馬頭琴がほしくなりました。

 演奏が終わると、司会者が何やら挨拶をして、これで終了かと思いきや、大音
響で音楽が流れ始めました。すると、観客たちが踊り始めました。どうやら、こ
こからは、勝手に踊れと言っていたようです。私も含めて、ほとんどの観客が踊
りました。まるでディスコです。1時間くらい踊ったでしょうか。安全靴だった
私の足首がガクガクし始めた頃、ようやく終了しました。

 みんな、ハオに向かって、ぞろぞろ歩いて行きました。上空は曇っているよう
で、星は見えず、少し雨が降っています。今日は、月が出ていないので、曇って
いなければ、絶好の星空が見られたはずですが、残念です。「天気予報でも雨だ
と言っていたそうだよ」誰かが言いました。それでも、あたりが暗くなったとこ
ろで、立ち止まって空をじっと見つめてみました。すると、雲の隙間があったの
か、微かに星が見えた感じがしました。私は、ハオに向かう列からはずれ、一人
で真っ暗な草原へと向かいました。

 周辺に全く光が見えなくなったところで、草原の上に仰向けに寝ました。O先
生からもらった焼酎を飲みつつ、じっと空を見つめました。顔には、時折小さな
雨粒が落ちてきます。でも、だんだんと星が見えてきました。それも、1つや2つ
ではなく、まるで雲がないかのように見え出したのです。雲を通して星が見える
なんて、すごい・・・。

 30分ほど寝転がっていたでしょうか。間近で「ブルルルル!」と馬の鼻息がし
ました。びっくりして起き上がって見ると、いつの間に来たのか、5mくらいのと
ころに馬が立っていました。その後ろにも5、6頭くらいいます。向かってくる様
子がないので、また寝転がりましたが、馬の方は気になるようで、こっちを向い
たまま動こうとしません。迷惑なのか?と思った私は、退散することにしました。
ハオに向かう途中でも、あちらこちらで馬に出会いました。

 ハオに戻ると、同室の人たちは、すでに寝ていました。絶対に宴会しているハ
オがあるはずだと思い、私のバッグからフフホトで仕入れた怪しいつまみ類を取
り出し、外に出ました。しばらくハオの群れの中をウロウロしていると、ありま
した。日本語の話し声がするハオです。ドアを開けてみると、そこには日本の学
生たちに混じって、I先生や、Tさんもいました。歓待を受けた私は、その輪に加
わりました。

 いったいどのくらい飲み、話していたのか定かではありませんが、少なくとも
日付が変わってしばらくした頃、学生の1人が、曇っていて残念だと星空のこと
を言いました。私が、先ほどの星と馬の話をしたところ、見に行こうということ
になりました。

 外に出ると、かなり肌寒く感じました。かなりの酒が入った私がそう感じたの
で、実際は、相当寒かったのかもしれません。ぞろぞろと施設の外に向かって歩
き、途中の鉄条網をくぐり、200〜300mほど行ったところで、全員で寝ころびま
した。先ほどよりも早く星が見え始めました。だんだんと、目が慣れるに従って、
星がまたたき出しました。こんなに星が見える!と思っても、まだまだ星の数が
増えていきます。そして、辺りは満天の星の雲に包まれていることを知ったので
す。誰も声を出すものはいませんでした。

@@@雑談モードです@@@ 中国には普段着で行きました。いつも冬に来てい
た少し厚みのあるシャツ(綿100%、10年以上使い続けて肘に穴付き)で、帰り
に捨てて、代わりにおみやげを詰め込むつもりでした。でも、大草原に寝転がっ
たシャツを、どうしても捨てる気にはなれず、持ち帰って、洗わずに部屋にかけ
ていました。でも、いつの間にか家内に洗濯されてしまいました。かくして、今
年の冬も、それを着ています。

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【編集後記】広島と愛媛に行きました。暖かいところに行けていいね、と送り出
されましたが、たまたま天候が悪かったのと、どちらも目的地が山の上だったた
め、福島よりも寒かったです。でも、千と千尋の神隠しでも有名になった道後温
泉本館の「神の湯」に浸かって、暖まって帰ることができました。すぐ横にある
ホテル パティオ・ドウゴは、安くてきれいで、いいホテルでした。
http://www.patio-dogo.co.jp/
ホテル1階のレストランは、少し怪しい感じもしたけど、カウンターの大将が生
とあぶりの2種類で握ってくれた太刀魚の寿司は絶品でした。それと「熟成純米
酒 開明」はおいしかった。
http://motomiya.jp/
(長)



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