━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□水処理倶楽部通信■□第231号 2006/3/6(月)■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 目 次 ★ お知らせ ★ 農地還元 ★ 短信 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ お知らせ ■■ ●唐突ですが、汚水処理の最終処分方法の1つである農地還元についてまとめて みました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 農地還元 ■■ 長峰 孝文 ========================================= 農作物の質に影響を与えたり、土壌や地下水を汚染したりする成分が含まれて いる場合は使えません。ふん尿汚水を対象にまとめてみました。個人レベルでき ちんと管理した生活雑排水も対象になりうるかもしれません。 農地還元は、もっとも安価で、資源循環に即した最終処理方法です。散布でき る農地があれば、少しでもこの方法で処理したいものですが、留意すべき点が多 いので、以下のことを留意した上で行ってください。 1.土壌や地下水の汚染 過剰に投入すると、汚染源になります。絶対に適切な量を守って散布するよう にしてください。 2.臭気対策 ふん尿スラリーやメタン発酵消化液を農地に散布するときは、周辺に住民がい るところは避けるべきです。インジェクターで土中に注入すれば、多少は抑える ことができます。また、ばっ気処理などをすることで、臭気のない液肥にするこ とができます。 農場の周辺や運搬経路に住民がいる場合は、タンクに積み込んだり、運搬する ときの臭気にも注意を払ってください。 3.農作物への害 植物の生育に害がないように、散布量や散布時期を適切に行う必要があります。 ふん尿スラリーをそのまま散布するときは、特に障害が出やすいので注意を要し ますし、雑草種子や病原菌が混入する恐れもあります。 4.成分の確認 適切な量を散布するためには、少なくとも、窒素、リン、カリの濃度を把握し ておかなくてはなりません。また、ふん尿スラリーをそのまま散布するときは、 沈殿して成分が不均一になっているので、よく撹拌してから散布すべきです。 5.貯留施設の確保 農地に散布できる時期は限られています。日々出てくる汚水を、散布する時ま で貯留しておかなくてはなりません。散布する農地にもよりますが、6〜9ヵ月分 の貯留を可能にしておくべきで す。貯留施設が満杯になってしまうと、過剰な 散布などの不適切な処理をせざる終えなくなるので、この点はとても大切です。 土地の面積や建設費の問題はあると思いますが、これが確保できないようでは、 主な最終処理に農地還元を選択するべきではありません。 6.運搬方法 液肥の場合、堆肥とは別の手段が必要です。また、重量があるので、遠方まで 運搬すると、コストがかさみますし、エネルギーの無駄遣いにもなります。10km 程度以内にとどめるべきでしょう。小規模で散布 先が近いならば、トラックに プラスチックのタンクを積んだもので十分です。散布先がもっと近いならば、そ こまでポンプで送るようにすると手間がかかりません。 7.散布方法 農地に均等に散布する、畝に沿って散布する、湛水した水田に流し込むなど、 場面に応じた散布方法を準備する必要があります。農地に均等に散布するには、 専用の装置が必要になります。小規模ならば、塩ビ管を使って自作することもで きます。大型のタンクローリで農地に直接乗り入れる場合は、土壌が押し固めら れるので、散布後に耕起する必要があるかもしれません。 8.農地の確保 農地の確保は、この処理の要です。自分が所有する農地で処理しきれるならば、 それにこしたことはありません。そうでない場合は、利用してもらえるように、 常に営業努力をすることが大切です。自らが有機肥料の有用性をよく理解し、耕 種農家の希望にできるだけ応え、周辺住民の迷惑にならないようにすることがポ イントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 短信 ■■ ======================================================= 環境省の意見募集サイト http://www.env.go.jp/info/iken.html 「有明海・八代海総合調査評価委員会中間取りまとめ」とか「水生生物の保全 に係る水質環境基準の類型指定について」(中央環境審議会水環境部会水生生物 保全環境基準類型指定専門委員会報告案)などがあります。もう閉め切られてし まったけど「湖沼水質保全特別措置法施行令及び湖沼水質保全特別措置法施行規 則」の改正案に対する意見募集について、わが国における「国連持続可能な開発 のための教育の10年」実施計画案に対する意見の募集についてなんてのもあっ たんですね。 http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6823 http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6797 (長) ======================================================= 「大気汚染予測手法に関する質問集会記録」頒布のお知らせ 横浜環状南線(圏央道)環境アセス関する質問集会記録 その1.大気汚染予測について 体裁 A4判68頁(内図版16頁、表6葉) 発行 横浜環状道路(圏央道)対策連絡協議会 本冊子は平成17年9月18日に私どもの地元に事業者即ち国交省、日本道路 公団(当時)及び横浜市を呼んで実施した質問集会の全記録です。 「複雑地形において、事業者アセスで用いられたプルーム・パフ式の予測手法 が適用出来るという根拠を科学的に説明せよ」というのが本質問集会の唯一のテ ーマであります。 横浜環状南線(以下「南線」と記す)は横浜市内を環状に結ぶ高速横浜環状道 路計画の南部分約8.9kmで六車線の高速道路です。またこの南線部分は東京 を中心とする圏央道全長270kmの一部として共用される計画とされています。 南線の計画沿線(横浜市栄区)は谷や山あいに第一種、第二種の住居専用地域が 連なっていますが、この居住地の真ん中に高速道路を東西に縦断させようとする 計画です。 当然ながら関係住民の環境に関する懸念は強く、反対運動は長期に及んでいま す。また住民は単に反対するだけでなく、大気汚染予測の対案を事業者や当局に 提示しました。その詳細は割愛しますが、環境総合研究所(青山貞一所長)に三 次元流体モデルによる大気汚染予測を委託し「報告書」としてまとめられたもの です。 「報告書」は大気汚染及び騒音が国の環境基準を越える地域があり、ほとんど の地域でも現況より相当に悪化することを示しています。これに比較して事業者 アセスは過少評価と言わねばなりません。 この質問集会からさかのぼる同年3月17日、国土交通省は自ら法律により実 施する南線の「10年目の事業再評価」(時のアセス)」手続きを第三者機関と 称する事業評価監視委員会(森地 茂委員長)に諮りました。その結果、同監視 委員会は南線事業の継続を認めましたが、一方で下記のごとく二つの付帯意見を 付けました。 事業の継続にあたっては、環境保全対策について、万全の対策を図ること。住 民合意について、住民の理解を得ることが不可欠である。 昨年9月18日の質問集会はこの付帯意見に基づいて実施したものです。 本冊子にて詳らかになっておりますが、国土交通省は複雑地形にプルーム・パ フモデルを適用する根拠を明確に出来なかったのみならず、「この地形にプルー ム式が適用出来るというのであれば現況再現シミュレーションを実施して欲し い」という住民意見に対し「その意志は無い」と回答しました。 私たちはこの環境アセスメント(事業者アセス)の実態と国土交通省の住民の 生命や健康を軽視するやり方を出来るだけ大勢の方々に知って頂きたいと考えて ご案内申し上げる次第です。 申込み先: 横浜環状道路(圏央道)対策連絡協議会(略称、連協) 事務局 野島頼達 横浜市栄区笠間4-4-22 TEL/fax 045―892―9978 Email nojima0929@ybb.ne.jp 値段:一冊300円 送料:ご注文者にて実費負担 水処理ではないですが、こういったアセスメントには共通するものがあると思 います。(長) ======================================================= 『田んぼの生き物 −百姓仕事がつくるフィールドガイド−』 飯田市美術博物館編、築地書館 2006年発行 2000円 +税 築地書館 http://www.tsukiji-shokan.co.jp/ 飯田市美術博物館 http://www.iida-museum.org/user/nature/pub/tanbo-zukan.htm 『減農薬のための田の虫図鑑 ―益虫・害虫・ただの虫―』 宇根豊・日鷹一雅・赤松富仁著、農山漁村文化協会 1989年発行 2040円 他のMLで紹介されていました。(長) ======================================================= 「予防原則」に関するワークショップ 開催のお知らせ 〜EUのGM規制とREACH政策〜 持続可能な社会のための政策ネットワーク エコロ・ジャパン主催 欧州(EU)ではここ十数年、世論の関心の高さも反映して、遺伝子組み換え食 品規制や有害化学物質規制政策(REACH)をはじめとする「予防原則」にも とづく環境政策が大きな議論の中心となってきました。ですがこのような動きは 日本にはあまり認知されていないうえ、日本国内ではこれらの対策が大きく遅れ ています。 そこで今回、あらためてこれらの「EUの予防原則にもとづく持続可能な環境政 策」に焦点をあて、それぞれの分野の専門家をお招きし、情報提供および今後の あるべき日本の環境政策の転換を呼びかける趣旨で、ワークショップを開催しま す。 2006年 3月18日(土) 13:00−17:00 (延長なし) 環境パートナーシップオフィス EPO会議室 (東京メトロ半蔵門線・銀座線「表参道」駅下車、 国連大学裏手のビル、B2F/青山ブックセンターと同階) http://www.geic.or.jp/geic/intro/access.html 参加費:500円(資料代込み) 定員:60名 【プログラム】 12:40− 受付開始 13:00−13:30 オリエンテーション:「予防原則」とEU諸国の対応 13:30−15:00 天笠 啓祐氏 講演 (遺伝子組み換え食品規制に関するEUの政策) 15:10−16:40 安間 武氏 講演 (EU・REACH政策の最新動向) 本文に現住所・氏名・所属団体名・専攻(もしくは関心領域)をご明記のうえ、 imashujapan@yahoo.co.jp まで送付ください。TELおよびFAXによる申込は受け付けておりませんので、 ご了承ください。 もう日がないので、一杯かもしれませんが、面白そうな内容です。(長) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□水処理倶楽部通信 ■□水処理の情報交換と交流誌■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【お断り】このマガジンは正確さ・完璧さなど保証致しかねますので各自の 責任で確認のうえ、ご利用下さい。また本誌で知りえた情報による損害・ 紛争について一切関知しませんのであらかじめご承知下さい。 ◆配信所:まぐまぐID=0000019863 melma!ID=m00010669 その他の配信所は、配信を停止しました。 ◆登録・変更・解除、バックナンバー、ML、読者掲示板 http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/ ◆発行:水処理倶楽部通信編集委員会 連絡・投稿先:長峰 mizusyori@mac.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】前号の延岡で行った焼き肉屋さんを紹介するのを忘れていました。 「五十番」というお店で、七輪に備長炭というスタイルを、もう50年くらい続け ているそうです。お勧めはホルモンとレバ刺しです。レバ刺しは、全く臭みがな く、サクサクした食感があります。2皿いただきました。ホルモンは何皿食べた か分かりません。(^.^;; 店内のコルクボードに、幅1cm、長さ10cmくらいの紙 がたくさんピンで留めてありました。よく見ると、今日使用している肉の、牛の 個体番号でした。国産牛肉を使用してこの値段は安い! また行きたいな。 http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=宮崎県延岡市春日町2丁目2-2&ll=32.576517,131.669533&spn=0.005931,0.009795 (長)