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■□水処理倶楽部通信■□第255号 2006/8/28(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ 香川オフ開催される その8

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■■ お知らせ ■■
●香川県にて開催された傾斜土槽法見学会&オフ会。第8回目、パーラー排水の
処理施設についての考察、前回の続きです。

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■■ 香川オフ開催される その8■■
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 貯留層の次は、沈殿槽です。その5に書いたように、直径20 cm、長さ1.5 mほ
どの塩ビ管を、2本、縦に立てて、上と下を分岐させた管でつないだ、実に奇妙
な構造をしています。

 上の方の接続部分は、流入排出の接続部分よりも15 cmほど低い位置にあるの
で、汚水は、流入して下に向かい、多くが15 cm下がったところから、隣の沈殿
槽に行き、15 cmほど上に向かってから排出されることになります。

 水面の面積は、2つの沈殿槽を合わせて600 cm2ほどで、ポンプの能力は50 L/
分くらいはあるでしょうから、600 cm2×15 cm÷1000÷50 L/分×60秒=10.8秒
しか滞留時間がありません。かなりの水流もあるでしょうから、この沈殿槽で除
去できるのは、かなり大きめの砂程度ではないかと思われます。

 井上産業さんの話では、「沈殿槽がないと1週間で土槽が詰まった。」とのこと
でしたが、この程度の沈殿槽で除去できるもので、傾斜土槽がすぐにつまるとは
思われません。何よりも、傾斜土槽を詰まらせているのは、白い物体、つまり、
牛乳の成分が凝集したものです。この沈殿槽が、どの程度効果があるのが、かな
り疑問です。

 沈殿槽の次は、いよいよ傾斜土槽です。何度もお伝えしているように、傾斜土
槽は、白い物体で目詰まりした状態です。これは、牛乳の成分が凝集してできた
ものがほとんどでしょう。牛乳には、タンパク質、脂肪、カルシウムと、凝集し
やすいものが高濃度で含まれています。これらが沈着して、うまく分解できてい
ないわけです。

 牛乳は、希釈すれば、活性汚泥でも問題なく浄化できます。つまり、微生物に
分解されにくいというわけではありません。過去に、牛乳が凝集したものでも、
原生動物が喜んで食べてくれたという試験を目の当たりにしたことがあるので、
凝集したからといって、分解しにくくなったということはないでしょう。

 したがって、この傾斜土槽の状態は、牛乳を分解する微生物が、うまく定着で
きていない状態だと考えられます。おそらく、鹿沼土しか入っていない傾斜土槽
に、いきなり大量のパーラー排水を流し込み、成分が凝集して目詰まりしたので
しょう。それでも排水を流し込んでいるために、水は表面を流れさるだけになり、
槽の中はいつも水が溜まった状態になっています。これでは、担体の中には酸素
が供給されにくいですから、好気的な分解は、ごく表面の部分でしか進行しない
ことになります。

 つまり、この傾斜土槽の状態は、汚濁物質の分解が微生物によるものであるこ
とを考慮せずに、稼働させてしまったことが招いた結果だと思われます。

 傾斜土槽には、後から追加した後段の傾斜土槽があります。こちらには、前段
の傾斜土槽から排出された水を、いったん小さなマスに溜め、フロートスイッチ
の付いたポンプで、間欠的に送るようになっていました。ポンプは頻繁に稼働し
ており、土槽の中が排水しきれないうちに給水しているような状態に思えました。
ただ、このときは、後段も最後まで目詰まりしているようで、投入された水は、
すぐに排出されているようでした。こちらの方も、投入の頻度を検討する必要が
あると思われました。

 以上のような状況であったので、この施設がうまく浄化できていないのは、傾
斜土槽にその能力がないのではなく、不適切な設計と管理がこの状態の招いてい
るのだと、私は考えました。
(つづく)

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【編集後記】浅川の花火大会をようやく見ることができました。というのも、浅
川に転居して、1年目は花火の日程を知らずに帰省してしまい、2年目は、地震の
ために新幹線が半日も動かなくて、家内を栃木まで迎えにいかなくてはならなか
ったためです。「地雷火」が有名だそうです。
http://www2.ocn.ne.jp/〜asakawa/hanabi/hanabi.html
打ち上げてる現場は、一体どういうことになっているのだろうと思うほど大きな
花火でした。打ち上げている所まで1kmくらいあるのに、自宅のすぐ前が、既に
立ち入り禁止区域になっていました。なんで? と思っていたら、浅川の花火は、
巨大でした。普通の花火が線香花火に見えてしまうくらいです。しかも、炸裂し
た花火は、地面に落ちるまで消えないものが半分ほども占めていました。これだ
けの緩衝地帯が必要なのも、うなずけます。田んぼのあぜ道に座り、
「身土不二」を飲みながら見る巨大花火は、まさに別格でした。
(長)




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