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■□水処理倶楽部通信■□第262号 2006/10/16(月)■□
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△△水処理の情報交換と交流誌△△編集発行:通信編集委員会
 【発行ページ】http://homepage2.nifty.com/watertreatment-club/
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    目  次
      ★ お知らせ
      ★ デンマーク研修旅行記 その12
      ★ 短信

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■■ お知らせ ■■

●デンマーク研修旅行記は、2つ目のバイオガスプラントです。

●編集委員がイギリス・フランスに行くため、再来週の11月30日は休刊させてい
ただく予定です。田舎を渡り歩くため、インターネット接続が困難なようです。
水関係が目的ではありませんが、関連する情報がありましたら、本通信にて報告
することになるかもしれません。

●そう言えば、情報の募集をこの欄に書くのを、長らく忘れていました。本通信
は、編集委員の自己満足な記事はさておき、皆様からの情報にて成り立っており
ます。「水」と付けば、ションベンから湧き水まで、また、これ以外にも環境に
関わる話題も含めて幅広く取り上げております。これはという話題や新製品情報
などのご投稿をお待ちしております。なお、ご投稿の際は、ペンネームもしくは
無記名希望を明記してください。よろしくお願いします。

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■■ 水の旅 ■■

デンマーク研修旅行記
その12 〜ダンスクバイオガス社製の個別型バイオガスプラント(1)〜
           長峰 孝文
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 バスから降りて目の前にあったのは、3つの黒塗りのタンクと、その横に立つ、
日本で見る電信柱を5倍にしたくらいの、やはり黒塗りの大きな避雷針、そして、
その右には、小さく見えてしまうけど、実は大きな倉庫のような建物でした。そ
して、これらの左には、地下に埋まっている低いコンクリート製のタンクもあり
ました。このタンクの横にスカニング氏が待ち受けていてくれました。

 彼の姿を見て、地下に埋まったかのようなタンクが、実は地上部だけでも2m
もあり、直径20mくらいある大きなタンクであることが分かりました。そして、
黒塗りのタンクは、大きなものは直径10m、高さ15mほどもある、巨大なもの
であることが認識できました。つまり、それだけ広々とした何もない敷地に、こ
れらはあったのです。

 スカニング氏は、肩幅のある筋肉質のがっちりした体系で、晴天で輝く太陽を
受けて輝くスキンヘッドの50歳前後の男性でした。とてもフレンドリーな対応
だったので、バイオガスプラントメーカーの営業マンだと思ってしまいました。
が、実は・・・! の話は後のことなので、その前に、彼が案内してくれたメタ
ン発酵施設を紹介します。

1)施設の概要
 ここは農場内に設置された個別型バイオガスプラントで、ダンスクバイオガス
社製です。バスを降りて最初に目に入った、大きな黒いタンクが発酵槽で、容量
が個別型でありながら800tもあります。デカイです。50℃の高温発酵で、
原料を連続投入するタイプです。スカニング氏が最初に立っていた半地下のタン
クは、おそらくメタン発酵の終わった消化液の貯留槽だと思われます。半地下に
なっているのは、冬期の凍結を防止するためでしょう。もしかすると、ここで後
発酵も行っているのかもしれません。残りの2つの黒いタンクは、脱硫塔と温水
タンクだと思われます。

 消化液タンクの横には、ほぼ完全に地下に埋設された円形のタンクがありまし
た。ここには、タンクローリーが来て、積み荷を投入していました。これは、有
機性廃棄物の貯留槽で、この施設でもco-digestionを積極的に行っていることが
伺えました。バイオガスを大量に出してくれる良質の有機性廃棄物は、脂質です
から、これが低温で固形にならないように、タンクが地下に埋設されているとの
ことでした。

 スカニング氏は、その黒いタンク群の横にある倉庫のような建物の中に、私た
ちを案内しました。最初の部屋は、30m四方で高さ15mほどの空間があり、こ
の空間一杯の巨大なバッグが天井からワイヤーで吊るされていました。そして、
温泉の臭い、つまり硫化水素の臭いが立ちこめていました。これは、バイオガス
を貯留するためのガスバッグでした。スカニング氏によると、いろいろ検討した
結果、これが最も安いガスバックだったとのことでした。

2)バイオガスの利用
 スカニング氏は、その先にあるドアを開けました。そこからは、ガガガガとい
う音が聞こえてきました。この部屋に入ると、数分もいられないほどのとんでも
ない騒音でした。真っ赤と真っ青に塗られた2台の12気塔V型の大きな発動機
が、フル回転していました。大型トラックの2倍ほどもあるエンジンが、2台も、
しかも覆いも何もなしで、フルスロットルで稼働している状況を想像してもらえ
ば、その騒音が想像できるかと思います。

 壁には、消音のための穴の開いたブロックが埋め込まれていました。この部屋
のドアを開けるまで、エンジン音に全く気がつかなかったので、壁の厚さもある
でしょうが、かなりの消音効果があるようです。早く部屋から出たいと思ったの
に、スカニング氏は、大きな声でラジエータがどうのこうのと説明していました。
とても、聞き取れる状況ではありませんでした。

 次の部屋には制御盤があり、各タンクの温度やポンプ等の稼働状況が表示され
ていました。この脇には、数本の配管がつながっている縦横1m、幅2mほどの黒
い箱状の装置が置いてありました。一緒に参加していた人に聞いたところでは、
ボイラーではないかとのことでした。メタン発酵には、発酵槽やそこに投入する
原料を加温するためのボイラーが必要です。バイオガスプラントを立ち上げると
きには、バイオガスがないので、他の燃料でも燃焼できるタイプの物を設置する
のが一般的なのだそうです。
(つづく)

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■■ 短信  ■■
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ホタテウロなど細菌で堆肥化 佐呂間で施設稼働開始
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061006&j=0043&k=200610066994

-----ここから引用-----
 同施設は総合水処理業「共和化工」(東京)が町若里に建設。YM菌と呼ばれ
る超高温好気性細菌を使い、ホタテのウロや下水汚泥、家畜ふん尿などを九○−
一二○度の高熱で発酵処理する。
-----引用ここまで-----

 有効利用なのかなとよく見ると、処理処分で、有効利用策が難しいようです。
(須)

 YM菌は堆肥化している現場を見たことがあります。発酵温度が100℃を超すな
んて、水分が沸騰してしまうでしょ!と、温度計持参で行きました。堆積した表
面で75℃あり、1mほど内部になると105℃もありました。確かにスゴイ菌です。
 この菌は、もともと下水汚泥の堆肥化用に開発されたもので、他の原料には、
この汚泥堆肥を種菌として使用します。「カドミウムなどの重金属を含むホタテ
のウロを扱うため、処理後の堆肥は肥料などにせず培地(種菌)として同社の他
工場に回すなどする。」とあるので、ホタテのウロ(他にも何か原料を混ぜるの
でしょうけど)でも種菌になるほどの堆肥ができるのでしょう。ただ、カドミウ
ムは消えてなくならないので、これをさらに他の有機物に混ぜ込むことで、希釈
されて問題ない濃度になるということのなのでしょう。
(長)

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国交省、公共事業で脱・全国一律
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061007AT3S0602906102006.html

-----ここから引用-----
 国交省は下水道施設について全国一律で定めている耐用年数の短縮を認める。
現行で定められている年数は管路などコンクリート構築物が50年、設備関係が15
―20年など。
-----引用ここまで-----

 趣旨は分かるものの、具体的にどういう意味なのか? 分からないですね。耐
用年数を減らした施設ってのは、要するに合併浄化槽か? しかし耐用年数を減
らした管ってのは?
(須)

 薄い塩ビ管とかでしょうか? 国の借金がかさんできて、伸び悩む普及で困っ
た業界が、業績アップをもくろんだ策なのでしょうが、将来、20年しか保たない
ような配管をたくさん抱えた自治体や住民が、維持費に悩むことになるでしょう。
(長)

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地域自然情報ネットワーク
http://www.boreas.dti.ne.jp/~kent/gcn/

 見づらいですが、Homeの「10月分以降のスケジュールはこちらです」に下記の
研究会の開催情報があります。
10月30日(月)
 アセスメント調査における重要種選定に関する地生態学的一考察
11月27日(月)
 江戸・明治期の淡路島における持続可能な土地利用とその変化
12月18日(月)
 淡路島の棚田のため池における水草の分布様式と規定要因
1月16日(火)
 エコロジカルネットワークの配置を支援するデータとツール
2月13日(火)
 鳥類生態解析技術の建設計画への適用(リモセンGIS解析、多変量解析、食物
連鎖解析)
3月13日(火)
 環境要因に基づく潜在自然植生の推定と地図化
(長)

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農を変えたい!全国運動 関東集会
http://www004.upp.so-net.ne.jp/net-nouen/event/061026/noukaetai1026.html

日時 2006年10月26日(木)
場所 大田区産業プラザ PIO
(長)

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ドイツ:大気汚染深刻化、車の走行制限も ディーゼル車普及、背景
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20060925ddm016040023000c.html

-----ここから引用-----
EU(欧州連合)の環境基準値を大幅に超える都市が続出し、自動車の走行制限
を行う自治体も出ている。汚染の背景には燃費は良いが粒子状物質(PM)の排
出が多いディーゼル車の高い普及率があり、環境保護団体は、粒子除去フィルタ
ーの設置など対策を求めている。
-----引用ここまで-----

 ディーゼルエンジンが排出するPMが問題にされるようになって久しいですが、
EUでは、エネルギー効率が良いということでディーセル車が普及しています。ど
こかのサイトで、ドイツの技術力がすばらしく、PMの問題をクリアーしていると
いうような発言を見かけたことがあります。しかし、現状は芳しくないようです。
(長)

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通勤ラッシュの力で発電−JR東日本が東京駅で実験
http://www.sanspo.com/sokuho/1007sokuho043.html

-----ここから引用-----
発電床は音楽用のスピーカーと同じ原理で、スピーカーとは
逆に乗客が床を踏む振動から電力を取り出す仕組み。同駅丸の
内北口の自動改札の通路6カ所に設置する。
-----引用ここまで-----

 おもしろい試みです。歩いた感じはブヨブヨするのかな?
(長)

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【編集後記】核実験で制裁をどうとか、憲法改正で戦争のできる日本にしようだ
とか、とかくキナ臭いこのごろですが、我が家はアウシュヴィッツと731ブーム
です。私が通勤している途中にあって、前から気になっていたアウシュヴィッツ
平和博物館に行きました。
http://www.am-j.or.jp/basis_info/004_guide_map.htm
その壮絶な殺戮と強奪は、まさに狂気としか思えないものでした。頭髪布団に人
間石鹸、誰が使うんだろう? と思ったら、2chではホットな話題になっていま
した。
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1160242861/101-200
 一方、731ですが
「アリエナイ 図解 理科ノ教科書」
に731部隊の話が載っていたのが起点となって購入した本が
「高校生が追う ネズミ村と731部隊」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4876522979
です。これを調査した高校生たちがスゴイです。ボヘ〜と過ごしていた自分の高
校生活とは現実感が違います。歴史とは何か。今はどういう時代なのか。考えさ
せられます。日本国民が必ず読む本に指定してほしいです。
 こういう本を指して、よく自虐的歴史観とかいう人がいますが、そう言うこと
自体が、その歴史を無視できないでいることを認めている行為です。彼らは、過
去を直視することもできないまま、未来の一歩を踏み出せずにいる人たちです。
この本の104ページにある被害にあった中国人の言葉はすばらしいです。この本を
読み進めてからでないと、この言葉のすばらしさは分からないので、ここには書
きません。
(長)



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