今晩の宴会場所となる渓楽兄貴のログハウスに到着した面々は、疲れた様子を見せながらも夜の宴会準備に取り掛かる。テントの設営、風呂焚き用の蒔割り、焼肉用のコンロ設営、皆で持ち寄った食材の準備などなど、参加者全員が各自の役割分担を決め、テキパキと仕事をこなす。徹竿師匠は、この日のためにアマゴを用意してくれた。焚き火の準備ができたらアマゴを串に刺し、時間をかけて焼き始める。出来上がりが楽しみだ。さらに焼肉の準備にサラダ、燻製をはじめ、“キャッシー久保”総監督による豪華な料理がテーブルを飾り、いよいよ宴会開始である。まだ、明るいけど…。
明るいうちから始めた宴会だが、やがて日没を迎え、川の音のみが聞こえる真っ暗な中で、焚き火の火が柔らかに形を変えながらあたりを照らしはじめた。その頃になると、アルコールが程よく体に浸みわたり気分も最高潮。ここで渓楽兄貴による恒例、フルート演奏のはじまりはじまり。時よりつまりながら、フルートの柔らかく滑らかな?音色が静かな山に響き渡る。
ライトの明かりを消し、暗闇の中で空を見上げてみると、無数に点在する星たち。地面に横たわり、空を眺めていると、流れ星がサーッと流れる。流れ星は一瞬で空のどこに現れるかわからないので、隣同士で同じ空を見ていても「あっ、流れ星」「えっ、どこどこ?」と言っているうちに終わってしまう。川の字に寝そべって、しばらく目を凝らしながら大空を眺め過ごした。
今回は参加者が多かったため、僕はログハウス前に張ったテントで一晩過ごした。グッチィさんも愛犬“まろ吉”を連れているため、メンバーに気を遣ってテント持参で参加。僕とグッチィさんのテント、2つのテントが並び、グッチィさんはテントの中で“まろ吉”と二人きり。愛犬と二人きりで一晩テントで過ごし、一緒にどんな夢を見たのだろう?前日は、“まろ吉”も一緒に桧塚奥峰を登頂したため、相当疲れていたらしく、寝袋の中に入り込んで熟睡していたとのこと。
翌朝、車がテントの横を走り去る音で目が覚めた。ジッパーを開け、外に出て冷ややかな山の空気を全身に浴びる。とても爽やかな夏の朝だ。晩は早々にテントに潜り込み、横になったため目覚めがよろしい。夜遅くに声がして目が覚めたけど、登山後で少し疲れていたのだろう、その後すぐに眠り、朝を迎えた。
やがてログハウスで夜を明かしたメンバーが、眠い目をこすりながら起き出してきた。皆が揃ったところで、朝食の準備。これまた今回の料理隊長“キャッシー久保”総監督のもと、朝食の準備のはじまり。手作りパンにサラダ、クラムチャウダー、焼きおにぎり…。焚き火の火で湯を沸かし注いだモーニングコーヒーとともに、豪華な朝の食事。さあ、たくさん食べて川遊びだ!
清らかな川の流れが、光を浴びてキラキラと輝いている。陽光が山の緑を照らし、青空とともに鮮やかな光景となって目に飛び込んでくる。目の前にそんな光景が広がると、川の中に入りたくなる。川岸に駆け寄り、靴を脱ぎ捨て、パシャパシャと足を浸けて水遊び。とても冷たくて気持ちよい。
足を水に浸けているだけでは物足りなくなり、今度はシャツを脱ぎ捨て泳ぎ出す者も。流れが穏やかで、ここはまるで自然のプール。川の水は冷たいが、気温はぐんぐん高くなり、泳ぐには絶好のコンディション。まるで子供のように、パンツ一枚でスイスイと気持ちよさそうに泳ぐ。
小さな岩に挟まれた川の流れが、ちょうど良い自然の流れる滑り台。流れに身を任せ、ザブーン。さらに後に続いて、ザブーン。真夏の暑さを感じさせない、涼しい気分になるひと時であった。