| ビジネスセンス10倍アップ 「土曜日力」の鍛え方 小石雄一著 明日香出版社 1470円 |
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| 人間は孤独でいい ? | |||
| 人間は孤独でいい. 群れを作るから仲間はずれにされる オフィス街の昼休み。プロジェクトリーダーや課長クラスの人に連れられて、若手の社員がぞろぞろと食事をする風景をみかける。営業マンはそんな悠長なことをしている暇はないので、お昼は富士そばやスタバなどで簡単に済ましている人が多いに違いない。肉体労働の人はボリュームのあるお昼を食べたいので、お弁当という人も多い。 さて、デスクワークのわたしたちは意外と毎日のランチ問題が大きい。毎回同じ社員食堂に行くにしても群れを作って行く。 しばらく前は、中間管理職やリーダーが自分の気に入った人にそれとなく声をかけて、4〜5人でスッと出て行くのを見かけた。そんな場面で自分だけ声を掛けられなかったらどうか。手を挙げて「俺も一緒に連れて行ってくれ」といえる人はいい。わたしの経験では聞いて聞かぬふりをして耐えていた。まわりのみんなを小声で誘って、自分だけ置いていかれるほど辛いものはない。 最近では、パソコンのインスタントメッセージやメールでお昼の約束をして、会社のロビーで待ち合わせるなんてことが多い。だから、昼休みになって、顔をあげると、オフィスに自分だけポツンと残っているなんてことがある。 わたしの経験を元に書いているが、わたしだって常に仲間はずれにされているわけではない。と、思う。思いたい。 さて、こんな疎外感は心の健康にとても悪影響を及ぼす。 子供たちのいじめで一番辛いのは、とても仲良しだった仲間からある日突然仲間はずれにされることである。こちらも経験済みなので、辛いことは十分知っている。 いじめ、不登校、引きこもり、問題が解決できないままに、どんどん心を閉ざしている子供たちが沢山居るのだ。 ビジネスの社会でも同じである。ひとりだけ疎外されたことによって、本人がいじめと感じると、子供のいじめと同じプロセスをたどるのである。お互いに会社の利益を最優先として日々戦っている同僚がいじめに精を出しているとは思いたくないが、そう感じた本人は、どんどん落ち込んでゆく。 出勤が辛い、朝起きるのが辛い、同僚との会話が恐いなどなど症状は様々だが、最終的にうつ傾向から心の病を発症することだってある。 実際に友人たちがそんな状態に陥ったことがあるが、事情を知っているものであっても、本人が思い込んでいる妄想(事実かもしれない)を開放してあげることはできないのである。思考回路にロックがかかっているようである。わたしは医者ではないので、友人との経験しかわからないが、「何を言ってもダメ」という状態になっていた。 「これは、明日の自分の姿かもしれない」と強く思った。 そこで、わたしの結論は、群れを作るから仲間外れにされて辛い思いをする。それならいっそのこと、社内の派閥やお昼休みの群れランチなどと決別してしまえばいいのではないだろうか、ということである。 社内の派閥は重要かもしれないが、実力の無いものが社内政治だけで昇進する会社など将来は暗いので、早めにフェードアウトすることを考えたほうがいい。 さてわたしは、群れランチも派閥も組合もなにもやめてしまった。盆暮れのご挨拶はもちろん、年賀状も書かない。 考えてみれば、自分の一週間のうち、二日間は会社を離れた生活になるのだ。約3割は自分のものである。逆に言うと週の約三割はもともと孤独なのである。 こんな風に発想を転換し、昼休みはもっぱら本を読んだり、ひとりでランチを楽しんでいる。群れでご飯を食べに行くと、自分の食べたい店があったとしても、そこに行けるとは限らない。何事につけてダラダラとした一時間を過ごすことになってしまうのである。 わたしは、もともと孤独な動物だと発想を変えることによって、精神的な呪縛からの開放と昼休みの一時間がまるまるもらえる計算である。 ただし、いざ実行してみると、社内の情報は入ってこなくなるし、ホワイトカラーが最も楽しみにしている人事情報などもなかなか伝わってこなくなる。いつか公開されるような情報を誰よりも先に知りたいと思っている人には向いていないかもしれない。 |
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