庭先のサンクチュアリー *その後*

 小さな春が今年もやって来ました。 はやばやと、キジバトが1羽の雛をかえし、育てています。 毎朝、新聞を取りに行き、「おはよう!」と声をかけて、1日が始まります。 暖かい日は良いのですが、この所雪のちらつく日が続きましたので、とても心配でした。 でも雛は順調に育って、だいぶハトらしくなってきました。

 今年の冬に訪れてくれるようになったユリカモメ達は、今ではかなりの上空を、群れで飛び回っています。 まるで、飛行訓練のようです。我が家に来る数が、うんと少なくなり、そろそろお別れが近くなったのだと寂しく思っています。 けれども、少なくなったからでしょうか、逆に、今でもパンを食べに来てくれているカモメ達は、かなり私になついたようで、 私の目の前の地面に降り立ち、よちよち歩いて来てパンを食べてくれます。精悍に空を飛ぶ姿から思えば、ずいぶん愛らしい歩き方です。 これなら、来年は私の手から直接パンを取って食べてくれるのではと、私に楽しみを残してくれそうです。

 ムクドリの大群に交じって、訪れるスズメの数が、この所日増しに増えています。 もうチュンちゃんも来ているのでしょうが、この中のどの子がそうなのか、今はまだわかりません。
 去年ボディガードを従え来ていたムクドリは、今年は1羽で来ました。 元気でいてくれた事を確認できて、とても嬉しいです。 他のムクドリ達は群れで行動している中、いつも2羽で群からはずれて来ていたのに、今年はなぜ単独で、なのでしょう?  それを思うと、とても気がかりです。この子はもう、1羽で生きていくすべを身につけたという証なのでしょうか。 「頑張れ!」と、この子を見かけるたびに、声に出さず、心の中でエールを送っています。

(3月19日 記)

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