山梨県白州町 日向山インデックス

二等三角点を有する南アルプスの前衛の山。
頂上を西進したところにある、まるで雪のような砂地と風化花崗岩の雁ヶ原でよく知られています。雁ヶ原は、残念ながら、山梨県内からは長野よりの町村からしか見ることができません。(甲府方面から見えているのは雨乞岳の水晶ザレ。)
駒ケ岳神社からの登山道も以前はありましたが、鞍掛山方面まで伸びる尾白川林道により、ハイキングコース入口となる矢立石から登りはじめるのが一般的。ハイキングコースはよく整備されており、途中マサドが露出している箇所がありますが 、歩きにくい箇所はほとんどありません。
勾配は、徐々にゆるくなる傾向であり、大きく見れば前半2/3で500mほどの標高を稼ぎ、残りで緩やかに登ることになります。標高差は約530mですが、ほとんどが登りであり、国土交通省雨量計のところでいったん下ります。(ほんの少しです。)
初めての場合は、雁ヶ原にいつ出るのか、皆目見当がつかないでしょう。それほどに樹林帯が続き、「向こうに木がない」と思った次の瞬間には、眼前に雁ヶ原が広がり、甲斐駒ケ岳や八ヶ岳が迎えてくれます。最後がほとんど平坦なこのコースは、この瞬間のために下を向いて歩かないようになっているようにも思えます。先日、初めて日向山に登る人と一緒に登り、最後の松を通り過ぎたときには、「30秒間だけ走れ!」(後輩だったので、最初はイジメと思ったようですが)と言って走らせてしまいました。本人はきょとんとしたものの走り出し、その感動が倍増したようです。
雁ヶ原の広さはよくわかりませんが、急勾配で谷に落ち込んでいます。南北方向には移動できます。最北端まで行けば金峰山方面まで、最南端まで行けば富士山を見ることができますので、山頂の道標のところで終わらずに、歩いてみてください。3分もかからないでしょう。
風化花崗岩砂と奇岩群も有名で、よく八ヶ岳を借景にした写真が紹介されています。撮影位置は下山道側に移動します。ここの西側にはケルンが一つありますので、こちらにも立ち寄ってみてください。さらに奇岩群を楽しむのであれば、錦滝方面へと下ると、いろいろな形の岩をさらに見ることができます。
ここからは聞いた話ですが、錦滝口方面に下りると鞍掛山方面への登山道が分岐します。途中、駒薙の頭で大岩山方面と鞍掛山方面へと別れます。いったん鞍部に下り、さらに登ると鞍掛山となり、甲斐駒ケ岳の雄姿を見ることができます。雁ヶ原からは2時間強の道程とのことです。
大岩山方面は、駒薙の頭を直進し、さらに進むことになります。この先は「日向八丁尾根」と呼ばれ、登山ルートにはなっていません。ここを通過して甲斐駒ケ岳の山頂を目指した方は、3泊4日の行程になってしまったそうです。岩場ばかりとのことです。
雁ヶ原から錦滝を目指すルートは、約20分間は急勾配の下りです。最後は錦滝のすぐ脇に出ます。水量豊富とは行きませんが、岩肌に沿うように流れ落ちる様は繊細で、そのか細さゆえの美しさがあります。
矢立石に戻るのには、ここから尾白川林道を2kmほど歩くことになります。
コースが崩落などがなければ、一日で日向山と尾白川渓谷をゆっくりと一日で見て回ることができるのですが、状況によります。北杜市市役所白州支所などに確認が必要です。




