尾白川渓谷(紅葉)
稲刈りは9月の下旬くらいですので、黄金に輝く田圃の中を抜けてとは行かなかったのですが、いつ通ってもべるが通りはほぼ360度の大パノラマで、思わず車を停めてしまいます。甲斐駒ヶ岳はもちろんのこと、早川尾根、鳳凰三山などの南アルプス北端の山々、前衛となる日向山や雨乞岳もすぐそこに見えます。八ヶ岳は雄雄しく裾野を広げ、その東側には瑞牆山の岩肌や金峰山、そして茅ヶ岳が見えます。これで富士山が見えれば本当に文句なしですが、これはちょっと無理ですね。余談ですが、周辺に家がないので、冬の夜空を見るのには絶好の場所でもあります。野辺山のように寒くもないですし、国道からも数分なので、スキーの帰りにちょっと寄り道するには絶好の場所でしょうね。
平日(会社は休みました)ということもあって、駐車場は空いていました。休日は大型バスが入っていることもあり、これを危惧して早めに行ったのですが、取り越し苦労だったようです。戻ってきたときには旗を持った添乗員さんが数十名の団体さんをご案内していたので、結構な人気なのかもしれませんが、さすがに地元では広告が入ってこないので分かりません。この日の大型バスは松本ナンバーでした。
尾白川渓谷は、不動滝までの渓谷道がありますが、駒ヶ岳神社までの5分ほどの散歩でも、十分に紅葉を楽しむことが出来ます。紅葉というよりは黄葉と言った方がいいかもしれませんが、鮮烈な赤い色よりも穏やかな雰囲気です。
駒ヶ岳神社の脇の吊橋を渡り、渓谷道へと進みますが、神社の手前を左に入ると、吊橋を下から見ることが出来ます。この辺の風景がよく紹介されている風景の一つです。で、神社にお参りして、道中の始まりです。
11月ともなると、太陽の高度が上がらず、滝や淵にあまり日があたらないようです。上の写真は千ヶ淵ですが、帰りではぜんぜん日があたらない状態でした。エメラルドグリーンに輝く千ヶ淵が楽しめるのは夏場が良さそうですね。それでもやはり花崗岩の白とのコントラストは素晴らしいですね。
千ヶ淵の脇の階段を上り、標高を稼いで渓谷道へと入ります。紅葉を眺めながらですが、ところどころある大木も目を引きます。前日には山では雪も降ったようですが、一応道は大丈夫でした。ただ、当決してはいなかったものの数ヶ所沢の水が流れている場所がありました。気温によっては注意が必要です。
そして、旭滝へと到着です。落ち葉が水面を流れ、静かに淵を通り過ぎて行くのですが、すぐ横からは滝の音がします。渓谷道には旭滝の看板がありますので、ここから道を外れて川に向かう(といってもすぐそこです)のですが、まっすぐ入ると淵になってしまいます。川に向かって歩き始めるとすぐに左に入る踏跡がありますので、これを進みます。岩の間を降りると下の写真(右から2枚目)にある岩の上に出ます。ただし、2mほどの岩の間を昇り降りすることになりますので、あまり慣れていない方や気軽に来られた方は降りない方が無難でしょう。また、この岩は常に湿っていますので、滑りやすくなっています。ご注意ください。
旭滝は、落差はあまりありませんが奥まったところにある少し神秘的な雰囲気の滝です。すぐ下に大きな淵を従えており、この岩の上から見る風景は小さな幽谷とも言えるでしょう。
さらに歩を進めると百合ヶ淵、そして神蛇滝になりますが、百合ヶ淵から神蛇滝までの間は、はっきり言って危険です。気軽に行く道ではありません。心臓破りの坂とも言う方が居られましたが、よじ登るという方がいいかもしれません。神蛇滝の風景はお勧めですが、基本的には千ヶ渕から尾根道へ進んでいく方が良いでしょう。
さて、神蛇滝に到着して入るのですが、もう少し日が高くならないと写真にならないので、休憩のみで不動滝に向かいます。
上の写真は不動滝です。神蛇滝から40分くらいで到着できると思います。神蛇滝から数分で一気に標高を稼ぎますが、その後はちょっとした登り下りを繰り返すくらいで楽に歩けると思います。吊橋が見えると山を下り始め、橋を渡って不動滝へと近づきます。ただ、滝壷まで行くのは困難なので、手前の岩の上から眺めます。滝壷周辺までは行けないことはないようですが、お勧めはしません。
そして、神蛇滝に戻ります。滝の右側の紅葉とのコントラストが素晴らしく、新緑の時期と同様にやはり思わず言葉を失ってしまいます。太陽の高度があまり上がらなかったので、滝までは日が差しませんでしたが、こういった明暗のコントラストもいいですね。全部日があたる時期もいいのですが、どうしてものっぺりとした感じもありますので、どちらが良いかの判断はお任せします。
神蛇滝の撮影は、もちろん普通のカメラでも十分ですが、それぞれの滝を撮影するのは望遠レンズが必要です。今回は20-70mmと70-200mmのレンズを持参しましたが、ここでは70-200mmのレンズで撮影しています。
滝の撮影は一枚岩の上からとなりますが、狭いので順番待ちになることもあると思います。撮影ではなく、眺めるだけの方も居られますので、この辺は紳士的にお願いします。撮影に際しては三脚も使うことにもなりますが、伸ばして広げることは出来ません。
そして、尾根道を下り、駐車場へと戻ってきました。歩いてちょうどいいくらいの気温だったので、絶好の紅葉日和でした。
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