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ミルクは私が中学校1年生、妹が小学校6年生の夏にやって来た我が家にとっては初めて
のわんこで、私達にとっては妹、母にとっては末っ子の様な存在。
初めてわんこと一緒に暮らせるという嬉しさの反面、最初はどう接して良いのか分からず戸
惑う事もありました。
でも、白くてふわふわのちっちゃな、ちっちゃなミルクは私達の心配をよそにあっと言う間
に我が家に溶け込みすぐに家族の一員になりました。
ミルクはとってもわがままで、いつも母にべったりで、言うことなんて全く聞かなくて、
でも私が泣くといつもすぐに駆けつけて、尻尾を振って涙を舐めて一生懸命慰めてくれて・
・・・・
ミルクはいつも家族の真ん中にいて私達を笑顔にしてくれました。
私達はミルクが一緒にいてくれるお陰でどれ程救われたか分かりません。
ミルクと一緒に沢山の事を乗り越え、喜びも悲しみも分かち合って来ました。
そして我が家にミルクが来て4年と10ヶ月ミルクは私達家族にとってなくてはならない本
当に大切なかけがえのない存在になっていました。
ところが・・・・6年前のその日、5才のお誕生日を目前にしたミルクは、大好きな母の
留守中、私達の不注意から行方不明になってしまいました。
1997年4月13日(日)、その日はとてもお天気が良くて、夕方ミルクは父に連れられ
お散歩に出かけて行きました。
でもその日は母が朝から出かけていて、ミルクはずっと母の帰りを待っていた事、そして今
から思えば何だか予感がしていたのかも知れませんが、しばらく前からミルクに対して漠然
とした不安があり、正直私はその日ミルクを父が連れ出す事を快く思えませんでした。
でもお天気も良いし、すぐに帰って来ると言う父の言葉に結局送り出す事になってしまいま
した。
ミルクは父の自転車の前カゴに乗って、行き先は近所の公園、本当にすぐに帰って来るはず
でした。
ところが、父とミルクが出かけてしばらくして玄関に行くとミルクのリードがあり、その
時、父がミルクに何も着けずに出かけて行ってしまった事に気づきました。
心配になり、届に向かおうかと妹と話しているとちょうどその時インターホンが鳴りまし
た。
急いで迎えに出ると帰って来たのは父だけでそこに居るはずのミルクの姿がありません。
ものすごく嫌な予感がして恐る恐る父に聞くと公園に着き自転車からミルクを降ろしたとこ
ろ、突然ボールが飛んで来て、ミルクは驚き逃げてしまい、すぐに後を追ったものの途中で
姿を見失ってしまったと言うのです。
頭の中が真っ白になりました。ミルクは普段からあまりお散歩が好きではなく、いつもほと
んど母に抱っこされた状態で、家の周りを歩くくらいだったので、ミルクが自分で家まで帰
ってくる事は考えられず父とはぐれてパニックになっているミルクの姿が浮かびました。
心配で心配で気が遠くなるような思いの中、私たちは出先から丁度帰って来た母と共にすぐ
にミルクを見失ったという場所まで捜しに行きました。
手分けをして、連れて行った公園、見失った付近、その他思い当たる場所の道という道を捜
し回りました。
その日は夜中まで、もしかしたら臭いを辿って帰って来るかも知れないと、ミルクのお気に
入りのくまのぬいぐるみを引きづりながら一晩中歩き回り、次の日も早朝から徒歩で自転車
で車でずっとずっと捜し回りました。
でも、ミルクの姿をどこにも見つける事は出来ませんでした。
あの甘えん坊のミルクが一人ぼっちで彷徨っていると思うと居ても立ってもいられず気持ち
が焦り、「ミルクー!ミルクー!」と名前を叫び続けました。
その日玄関にちょこんと座り母の帰りを待っていたミルクの姿が頭から離れませんでした。
ミルクの事を思うと涙が溢れて止まりませんでした。
一刻も早くミルクを見つけ抱きしめたい、このまま見つからないはずがないきっとすぐに見
つかるそう信じその日からミルクを捜す日々が始まりました。
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