
ロレックスの自動巻きユニット、その一部です。
オーバーホールでは、部品の一つ一つ、歯車の一山まで点検しながら細く尖らせた「木」の先で丁寧に磨いていきます。
気の遠くなる年月、休まずに歯車を回し続けた軸受けは、歯垢のようなざらついた固形物で白くなっていて、こびり付いた
汚れのほとんどは、強力な超音波洗浄機にかけても取れません。何回も「木」を替えながら磨くことでようやく、鏡のように
光る赤いルビー表面が戻るのです。昔、時計の修理を「磨き」と呼んだことがあります。一見、時計修理には似つかわしく
ない表現に思われますが、実は最も的確にオーバーホールの内容を説明していたのです。宝石軸受けや部品の表面は
電気洗浄ではなく手間をかけた手作業によってのみ初めて滑らかなになり、再び時計機能を取り戻すことができます。
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