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最終更新日:2009/11/1

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★ 秋田

 菅江真澄やイザベラ・バードの歩いた秋田北部を歩いてきました。
 秋田−鷹巣間はこちら
 秋田内陸縦貫鉄道沿線についてはこちら


★ 台湾

 今年数回訪問予定の台湾。2009年の台湾の様子をアップします。
 1回目は台北のモンジャ(萬華)、二二八和平公園、台鉄や高速鉄道などの写真と、大学入試やプロ野球について。
 2回目は台中、台南、高雄や、烏来の高砂義勇隊記念碑、高雄の老兵記念館(戦争と平和記念公園)の写真と、台籍老兵問題(日本軍、国府軍、人民解放軍の3種の軍服を着る運命に翻弄された台湾老兵たちの悲劇)について。      こちら


活東庵雑記帳   (活東はカエルの意)      (2009.11.1)


林業に関わるようになって

 今年から林業に関わり始めた。間伐、除伐、大刈、枝打ちなどをやっており、作業そのものは面白いのだが気になる点をいくつか。

 山が荒れている、このままでは大変なことになる、と言われている。確かにそのとおりなのだが、しかしそうした山にも持ち主がおり、植林した人がいる。たとえば、先行投資に失敗した企業を助けるボランティアは、基本的にありえない。しかし林業だとそれがありえている。
 確かに農業や林業は野や山という国土と直結した部分があるので、みなで守らなければならない、という考え方もわからなくはない。しかし、持ち主の家の成人した子供らが手伝わないでいるのを見ると、なんとなく矛盾したものを感じる。
 この不況で農業や林業が注目を浴びる前から長年続けている人たちは、基本的に山仕事が好きな人たちであり、そう言っている矢先から山が崩壊しているのだからごちゃごちゃ言う前に作業してゆこう、という感じだが。

 また、持ち主のわからなくなっている森も多い。行政区域の異なる数箇所を見ているが、どの山にもそうした箇所がある。そのため、その部分だけ手がつけられない。勝手にいじるわけにはいかないからだ。農地と異なり、山は農地解放のようなことは行われなかったと聞くが、戦後に集落の入会地だった山をみなで分配したという話を聞く。このため、所有がかなり細分化されている。古くからの住民に聞いても、あそこは提灯屋が持っていたが、この村を出て行った、今どこにいるのかわかない、という感じの答えが返ってくる。20年以上山林整備を続けているグループも、長年探してわからない場所があるというくらいだ。
 東京都下で交通の便もそこそこのところでこの状況だから、地方の山奥はさらに酷いのではないか。四国で遍路歩きをしたとき、山中であきらかに廃村と思えるところを通った。ふもとに下り宿の人とそうした話をすると、ここらも子供らは皆県庁所在地や大阪に出ている、帰って来る気はない、でも土地を売ろうったって売れない、誰が買う?こんなとこ、と言う。「ではこの地に住むお爺さんお婆さんが亡くなると、誰も住まない土地を都会の子供が継ぐことになりますね」「そうだね」「その子供はここで育ったからまだいいけど、その子供が亡くなり孫の代になると、山がどこにあるか、そもそも山があるのかすらよくわかっていない可能性もありますよね」「そうなるだろうね」「そうした山はどうなるんですかね、それでもそのまま孫が継ぐんですかね」「どうだかねえ」「税金とか払いますかね」「本当にどうなるんだろうね」

 『世界が水を奪いあう日』(橋本淳司著、PHP出版)には、近年企業が世界中で農地や水源地の確保に奔走しており、日本の水源地が中国など外国企業に買収されている疑いがある、という記述がある。水源森の大規模買収の動きは2008年頃からあり、林野庁が実態調査に乗り出しているという。日本の水源地価格が暴落しており、買い時と思われているらしい。
 日本の山を買っても外国の水道には繋げないではないかと思われるかもしれないが、いわゆるペットボトル水用の水源確保が世界中でさかんになっている。
 なんとなく、足元から崩れつつある感じがある。

 正直、高齢化で手が回らず、子供もやる気がない山や畑は国有化したほうがよい気がする。国有化しても、最初から税金を投入して無理していきなりすべてを整備する必要などない。私有でもどうせ、ケアしていないのだから。ただボランティアを活用するなら、国有化して地域全体として管理をまかせるとか、以前の入会地のような所有形態にするとか、そうした山のほうが納得がゆくのだ。


農地の大規模買収

 韓国や中国が、将来の食料不足と農業用地の不足に備えて、南米やアフリカなどで農地を大規模に買収し確保しつつある、という話が最近よく報道されているが、これはかなり問題が大きい政策だと思う。
 将来的に世界で食料不足と水不足が発生するのは必至だが、もし民の多くが飢えている国で、上手に運営管理された青々とした農地が存在し、99年の借地契約があるからとそこから農産物が外国に運ばれてゆく事態になったとき、大変な問題になる。暴動やクーデター、戦争にすらなりかねない。

 基本的には人口が増えすぎたことがある。地球はこれ以上の人口を確実にもう養えないのだから、温暖化政策ととも世界規模での産児制限も必ず必要になる。
 ところで、人口が増えた要因の一つに、長寿化がある。単純計算だが平均寿命が2倍になれば、生まれた人数は同じでも、同時期に地球上に存在する人口は2倍になる。高齢化は日本だけでなく、韓国台湾などの出生率は日本よりも低いし、アメリカやヨーロッパでもグレイングソサエティ、エイジングソサエティと言われている。途上国でも寿命は延びている。極端な話、パンデミックで年寄りが一掃されれば人口 はかなり減るはずで、そうでなくても出生率が2前後で低値安定している国なら、戦後のベビーブーマーズが自然退場した後はかなり身軽になってくる。

 基本的に自分の土地で養えるだけの人口を維持し、自国内の利用可能な土地を活用することをめざすほうが絶対に安全だ。


ガラパゴズでいいかも

 オリンピック種目から野球とソフトがはずれ、ゴルフと6人制ラグビーが採用された。五輪復活をめざす声もあるが、別に野球がオリンピック種目でなくてもよいと思う。
 世界にはオリンピック競技でなくとも、一部の国で絶大な人気のある競技は多い。アメリカンフットボールもそうだし、インドやパキスタンはオリンピックではさっぱりだが(実際国民もほとんど興味がない)、運動能力がなかったりスポーツに興味がないわけではなく、たとえばクリケットの選手は国民的大スターだ。日本でも駅伝などオリンピックや世界選手権とは無関係に盛り上がっている。
 グローバル化が言われる中で独自路線を行くと、ガラパゴス化と揶揄されるが、何でもかでも世界に合わせたり、世界で通用させる必要などないと思う。オリンピックに拘らず、独自路線で楽しんでいる国も多いわけで、自分たちが好きな競技で勝手に盛り上がれるほうが健全で強い気がする。
 大体最近のオリンピックはつまらない。どうでもいい細かい種目も多く、金メダル数稼ぎに使われている。テニスやサッカーなどはオリンピック金メダルと聞いても、グランドスラムで優勝した人には劣るよね、ワールドカップでは何位なの、という感じがある。既に権威のあるプロのトーナメントや試合が存在する競技は、正直オリンピックは添え物で、ゴルフもそうなる可能性高い。
 そもそもオリンピックはアマチュアの祭典のはずで、トラック競技と水泳、体操程度で十分。それならお金のない国でも開催可能になり、南米初にどころかアフリカ初も可能になり、世界中で持ち回り可能になる。


その他−かわずのたわごと

総選挙
 総選挙のあと何人かで会うとよく、民主党が大勝し過ぎて気持ち悪い、日本人はすぐ一方向に雪崩をうったように流れる、と言う人がいた。TVでもそうした意見を聞いたが、得票数を見ると、当選者数ほどの違いは出ていない。4対3か5対2くらいで、結構自民党にも入っている。その場でそう指摘したものの、ほぼ全員が民主党に入れたかのように思い込んでいる人が多い。
 しばらくして、選挙制度の違いでこうなった、中選挙区だと得票数が反映されやすいが小選挙区だと大きく差が出る、政権交代を促すために小選挙区制が導入された、などの解説を新聞で見かけた(Ex.東京新聞の特報面など)。
 よく日本人は一方向に流れやすいだの、一億総XXという意見を聞くが、そうでもないと思う。ただ、そう見えやすい、というか、声の大きいのがいると他が見えにくくなる感じはある。


友愛
 なんとなく、政治が理想的なことを言うときは胡散臭い感じがする。政治は実務的で現実主義でよいと思うが。もし個々人の政治家に理想があるとすれば、心の中でめざせばよいわけで。
 表看板に理想主義を掲げると碌なことがない気がしてならない。
 美濃部都政に言及している人がいたが、結局現実的(財政的)に破綻して、実務型の人が尻拭いすることになる。社会主義国家や共産主義国家もそうだったし、さらには戦前の全体主義にも似たものがある。
 表看板に理想を掲げる人は、自分が「良い人」として記憶されたいのかなと思う。


性犯罪と泥棒や詐欺との違いは?
 裁判員制度が始まった。性犯罪の場合、裁判員制度で大丈夫か、という声をよく聞く。こうしたときに問題になるのは、被害者の側にも落ち度がなかったか、という眼差しだという。
 いつも不思議に思うのは、泥棒や詐欺では、被害者の側に落ち度があろうがなかろうが、犯罪は犯罪として認定される。家に鍵をかけ忘れても、ありえない甘い話に飛びついてだまされても、盗みは盗みだし詐欺は詐欺だ。この理屈から言えば、短いスカートをはいていようが夜遅く歩いていようが、犯罪は犯罪のはず。強盗事件でなぜ抵抗しなかったのかと問う人はいないだろうし、そこが争点になることもまずないと思うのだが。


風読みすぎ
 左系の集まりで話していると、かつての言動を忘れたかのように語る人がいる。先日も中国語関係の知人らで話ていて、「自分は権力には反対なんだよね。だから共産主義にも反対だったし」という人がいて眼が点になった。
 疑問その一。気分はわかるが、実際問題として権力がなかったら、大きい仕事、橋や道路整備から学校などの教育システム(当人は定年退職した元教師)や社会保障、治安維持や法整備までどうやって行うのだろう。なくてもよいとする、小国寡民でゆくつもりなのだろうか。
 疑問その二。その当時共産主義反対だったとはまったく聞いたことがないのだが。今になって言うのは後だしジャンケンに近い。
 でもこういう人は結構多い。リベラルを装いつつ風(カゼ)を読んでいる。むしろ未だに「文化大革命が始まったときは興奮したねえ。何が始まるのかと思ったよ。まったく新しい世界が実現するような気がしたものさ」と言っている人や、あるいは気分が左寄りの時代に右寄りの発言をし続けた人のほうが信頼できる。



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