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 私は大学病院、精神科の専門病院、都立の総合病院と主に3ヶ所の病院を経験してきましたがクリニックではまたあたらしい体験をすることが出来たと思います。薬物療法も私が医師になりたての頃から見たらさまざまな発展をとげていて外来治療は大きく進歩しています。 
 私自身は実験的研究はほとんど行わずもっぱら臨床的な領域を歩んできました。専門領域は臨床神経生理学で睡眠障害・脳波・てんかんなどですが医学博士としての学位論文は小児の心身症領域のものです。いままでに発表した論文などについて興味がおありでしたら概要についてごらんください。 
 私の卒業した慶応義塾大学は指導者には恵まれていました。主任教授の保崎秀雄先生(現慶応大学名誉教授)、精神薬理学の故伊藤斉助教授、精神分析学の小此木啓吾助教授(当時)をはじめ現在活躍中の錚々足る精神科医達が医局で談論風発という雰囲気の中で研修生活を送ることができました。斎藤学先生もオーベンの一人でその頃はアルコール症の研究をされていました。
 現在は情報過多の時代、どれが正しいものなのか混乱してしまいます。インターネット上の情報はさらに玉石混交で取捨選択が大変です。誰を信ずるのか、結局は自分自身で信頼する人を見つけていかなければならないことになります。東京という大都会の中での一人暮らしはストレスだらけです。家族関係も昔ながらの嫁姑関係といったこともそのままながらさらに多様な悩みが加わっているようです。
 医師にとってもアップデートな知識を持ちつづけることはなかなか困難なことです。非常勤で勤める大学で専門領域を教えながらも自分自身の情報を絶えず更新するような努力をおこなっています。またさまざまな診療科の医師との意見交換が必要ですので大塚病院で脳波判読の仕事を続けています。
院長から