Flow 

  No.4

2007年3月 屋久の水 発行

発行責任者 代表 川上雄治

  タイトル文字 桑山善右衛門

 

通帳の形式について

私たちが行っている地域通貨は、通帳に記入して交換をしております。これを通帳形式といい、交換リング方式あるいはLETS(地域経済振興システム)とも呼ばれております。地域通貨の種類としては、その他に、円と同じように独自にコインや紙幣を作成して交換する通貨発行形式、それと、サービスが必要なときに手形を発券して参加者間を巡り、最終的に元に戻ってゼロとなる手形形式があります。屋久の水では、通帳形式をとっています。何故、通帳形式を採用したかというと、屋久島という土地で支え合い助け合い、そしてコミュニティーを築いてゆくのに一番ふさわしいやりかたと感じたからです。

しかし、通帳を使って交換するということはなじみが薄く、記入するのは面倒だという人もおります。一見面倒のようですが、お互いが価値を確認しあって記入するというところに人と人とが繋がるという大きな意味が含まれます。そして、どの人と、どのような事を、いくらで取引したかということが記帳され、自分が世の中に貢献したことの証が残されるというわけです。

また、この形式で大きな特徴は、ゼロスタートということです。したがって、プラスの人がいると当然マイナスの人がいるわけです。屋久の水は、マイナスでも使えるのが大きな利点です。困ったとき助けが欲しいとき、いつでも使えることになります。ここでマイナスになると借金で火の車なんて事を考えてしまいますが、屋久の水では、負債といったことではありません。現金の場合の貸し借りは、特定の人から特定の人、例えばAさんがBさんに借金をした場合、AさんはBさんだけに返済する義務が生じ、同じ額かあるいは、利子を付けて返済しなければなりません。屋久の水の場合は、プラスもマイナスも特定の人から特定の人へではなく、参加者全体によるコミュニティーへの信頼や関わり合いを数字で表したものです。したがって、マイナスの人は、プラスの人を作り、そのプラスの人は、また他の人へとつながり、屋久の水が会員間を循環していくというわけです。

まさに、このマイナスこそが屋久の水の財産であり、物やサービス、そして人を動かす原動力にもなっております。マイナスになったら、自分は、なにが出来るのか振り返るチャンスと捉えるのも良いでしょう。自分への新たな発見が出来るかも。プラスの人は、宝の持ち腐れにならないよう、使い道を探してみましょう。ようは、使うことで活きる通貨なのです。「屋久の水」それは、みんなで支え合ってゼロになる。

LETSとは、(Local Exchange Trading Scheme)の略であり、日本では地域経済信託制度とか地域経済振興システムと訳されています。LETSは地域のコミュニケーションを活性化 し、お互いが助け合い生き甲斐を持つ地域づくりを目的にした地域経済システムです。

屋久の水 代表 川上雄治

 

 


多目的自然農法園からの報告

農園部担当・谷本正和さん

 高平の四宮さんの畑3枚をお借りして、無化学肥料・無農薬で、市民農園のように畑を区画割にして色々の野菜を作ってもらおうと、地域通貨の会員の方々に草刈りを依頼し畑を開いたのでしたが…。誰一人、畑を使ってみたいと手を挙げてくれる人がいなくて…。

 「せっかく借りる事になった畑を活用せねば! 一応、事務局で何か作ってみよう! でも、ただの畑ではおもしろくない。人がやらないようなもので」という川上代表の言葉で、農園部がはじまることになった。

 

 

海              不耕起畑               

                            耕起畑                

                      田んぼ   遊び場                

 

 

 


      池田造園             四宮さん宅                   

 

 県道                                  尾之間       

                 高平公民館             天然村         

 

 

 

 


 事務局、山縣さん、高見さん、中山さんの加勢をいただいて、一応、3段目の畑では、畑の『半分は耕起』、半分は『不耕起・無農薬・無肥料』のきびしい条件下で、色々の野菜(1、葉物、2、根物、3、うり類、4、果菜類、5、豆類、6、ハーブ類、7、熱帯果樹、8、穀類、9、薬草類、10、花や庭木類、11、その他)を作る。2段目の畑は、手が回らないし、新しい会員の方々には子供連れも多く、大人も運動不足の傾向だし、大人と子供の遊び場にでもなればという事で、『畑+遊び場+子供用の小さな田んぼ』という事になっている。1段目の畑は、高野さんが『本格的な田んぼ』にして米を作る予定。以上、『農園部』に興味のある人は、どなたでも申し出て手伝って下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

▲会員の協力で整備される3段目の畑(写真左と中央=草刈り・溝切り作業、写真右=左側が不耕起・右側が耕起畑)

 

※入会して良かった事…新しい『農』の試み

高平地区コーディネーター・山縣信之さん

 初め入会するのをためらいました。「自分は人のお役に立てるだろうか」と不安でした(本音は怠け者故、人のお世話をするのが面倒だった 笑)。でも、入会して良かったと思います。一つはやはり人との出会いです。引き篭り勝ちの私(笑)にとって、バーベキュー会は新鮮でした。おもしろい人が一杯いますね。

 一つに、四宮さんの農地を借りての新しい『農』の試みです。有志が集まって、無肥料栽培、不耕起栽培、有機栽培、子供の遊び場等々、半分遊び感覚でやろうとなりました。『行き先不透明実験農地!』 こういう事が出来るのも楽しいです(半分不安、笑)。

 一つに、『無肥料栽培についてのビデオ上映とお話しの会』をさせて頂きました。一般にはほとんどマユツバの世界。私自身これから本格的にやろうという栽培方法。こんな会に何人来て下さるだろうと思っていたら、17、8名もの参加者。仮にも関心をもった人がこんなにおられた。有難いと思いました。

 ある時、代表の川上雄治さんが雑談で言いました。「『屋久の水』では何かしてあげればプラス(+)の「水」をもらえるけど、それが楽しかったら、楽しませてもらって有難うでマイナス(−)の「水」にしても良いのだ」と。そういう発想をする川上さんに私は感激しました(私がそうするかどうかは別の話ですが 笑)。

 

〇農園部・これまでの主な活動

2006年12月10日 農地耕作・草刈り作業

 

2007年1月22日 『自然農法学』の講習会

             講師 「天然村」 山縣信之さん  高平・「天然村」山縣さん宅

 

◇1月26日     耕起・不耕起畑の溝切り作業、焼き芋と味噌汁の昼食

 

◇2月7日     不耕起畑の肥料作りの為の草刈り

 

◇2月20日     畑+遊び場と田んぼの草刈り、整備

 

 

 

 

 

 

 

▲電動鋸で枝切りをする谷本さん ▲農作業の合間の楽しい昼食   ▲『自然農法学』講習会

 

 

 

◆会員を紹介するコーナー

 今号から新しくこのコーナーを設けました。ここでは会員の皆様に、『屋久の水』を通じて日頃親しくされている他の会員を紹介していただきます。所謂『他己紹介』です。今回は手始めとして、広報の平田がリサイクルショップオーナーの白石さんを紹介し てみました。

『屋久の水』事務局は、このコーナーを通して会員の輪が拡がれば良いと思っております。会員の皆様、これを参考に「私はこの人を紹介したい!」と、名乗りを上げてみて下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

我らがマイナス()チャンピオン、白石 武さんを紹介します。

紹介者・平田一夫

『屋久の水』リサイクルショップのオーナー、白石さんは…と、ここまで書いてきて、実は私、『屋久の水』での顔見知りとは言え、彼をあまりよく知りません。しかし、同時期に『屋久の水』スタッフとなったこともあり、「色々と助けていただいているなぁ!」と感じています。

その一つのエピソードをご紹介します。昨年、自家用車の買い替え時の事です。妻の父親から譲り受け、とても愛着のある普通車だったのですが、障害を持つ身と加齢が重なり、車体が大き過ぎて運転が困難になったのと、燃費等、長期的な維持費の節約も考えて、「軽自動車にしようか」と妻と話し合っていました。しかし、愛着があるのに、買い替えとなればスクラップにするしかなく、その費用もかかります。悩んだ末、思い切って『屋久の水リサイクル市』に出したところ、「私が欲しい」と言って下さったのです。そして…、今、この車は白石さんの自家用車に変身、私は念願の軽自動車の持主となりました。

この結果、それまでマイナスチャンピオンを競っていた私の−(マイナス)「水」は一気に減少、白石さんは昨年度に続いて、押しも押されもせぬマイナスチャンピオンになると思います。しかし、愛着のある物が、スクラップになったり、誰ともわからない他人の物になるのではなく、顔見知りの白石さんに使っていただいているのを見ると、私も妻も、とても嬉しいのです。こういう繋がりを作り出してくれる『屋久の水』と、「モノを生かす」という目的を持つ『リサイクルショップ』のオーナー、白石さんに感謝しています。会員の皆様も、是非この『リサイクルショップ』を有効にご活用下さい。

 

 

 

◆イベントの開催(2006年11月〜2007年3月)

◆イベントは出会いの場です!!

  『地域通貨・屋久の水』では、会員の皆様の出会い、ふれあいの場として各種のイベントを行なっています。これ等のイベントに参加することで、会員同士がより深く知り合い、そこから新たな「水」の交換が始まって、それが限りなく循環して行く。イベントがそのきっかけになれば良いと『屋久の水』は願っています。皆様もイベントに参加して「水」の輪を広げてみませんか? 

 

 

 

 

 

 

 

11月5日 活元ダンス 講師  大原貞子さん

      屋久町中央公民館2階

     ※毎月第1日曜日午後1時30分より

     ※12月は、お休みしました

     ※2007年2月は第2日曜日に変更しました

 

▲盛況だった草木染め講習会 11月12日 活元会  講師  大原貞子さん

                          屋久町中央公民館1階

※毎月第2日曜日午後1時30分より

2007年2月は第一日曜日に変更しました

 

11月15日 草木染め講習会  講師 羽生瑠美子さん

安房・松峰生活館

▲草木染めの後の楽しい食事

   (桑山さん提供)   ◇12月3日 年末大感謝リサイクル市

                      屋久の水リサイクルショップ

    長峰・白石さん宅

 

2007年2月1日 カラオケの会  歌い手 高見沢信裕さん他

        平内・川上さん宅「民宿、海友」

       ※他に、2006年9月2日に開催 

 

▲リサイクル市初の試み    ◇3月2日 『本格キムチの作り方』教室

オ―クションは盛況           講師 大原貞子さん

尾之間・屋久町中央公民館調理室 

 

 

 

 

 

 ▲カラオケの会での1コマ

 

▲キムチの材料は韓国から取り寄せました

 

 

 

◆イベントの予定

◇4月1日 活元ダンス 講師 大原貞子さん

             屋久町中央公民館2階

※毎月第1日曜日午後1時30分より

 

  ◇4月8日 活元会   講師 大原貞子さん

屋久町中央公民館1階

※毎月第2日曜日午後1時30分より

 

◇4月19日 第三回地域通貨「屋久の水」総会

       ※場所・時間等、詳細についてはご連絡します

 

◇期日未定 裁縫教室  講師 羽生留美子さん

安房・桑山さん宅

 

 

 

◆第3回 屋久の水 会員Flow

「水」の中で

高平・張 明妃さん

 地域通貨が始まって、今年で三年目になろうとしています。それぞれがやりたい事を実現化する上で、この「水」はなかなかいい潤滑油になっているような気がします。

 私の場合、仕事が忙しくなりますと、なかなか活用出来なくなってしまいますが、恒例のフリーマーケットでは、洋服や布、野菜や種子(たね)、手作りケーキやクッキーを購入させて頂き、楽しいひとときを過ごさせてもらっています。いい品あれば、マイナスであってもどんどん買ってシマエーなんてね。

 私の所有する「水」は、二年続けてマイナス10,000水を持続中ですが、本人あまり気にしていなかったら、代表や周囲の方々がマイナスを減らす事に協力してくれたり、大きく減らせるようなアイデアを出してくれたりと、本当に頭が下がる様な優しさで見守られております。今のところ、ちょっとぬるま湯の「水」かもしれませんが、こんなあたたかな「水」の中で、これからも、ゆっくりのんびりと泳いで行きたいと思っています。ちなみに現在、私が「水」を利用している内容を記しておきます。

  マイナス(−)ホメオパシーの勉強、マッサージ、品物の購入等

  プラス(+)衣類の提供、送迎、買い物の依頼を受ける等です。

 

※張さんと親しい尾之間・星野 京さんの感想文です。

 私は、明妃さんの原稿を見て、何か書かねばならぬ、ことになってしまった。彼女は多少のユーモアをも込めて、『屋久の水』は「ちょっとぬるま湯だけれど楽しい」と書いています。こうも、自然体に使えればしめたものです(質問、ホメオパシーの勉強は、貴女にとってマイナスなのですか)。

 

 

編集後記 

 『地域通貨・屋久の水』は、おかげ様でまもなく3年目を迎え、嬉しいことに、若い方々にも次々とご入会いただいております。新しい会員の皆様に『屋久の水』の活動内容を何時でもご覧いただけるようにと、白石さんがいち早く、リサイクルショップのホームページ(HP)を完成させました。

 そして、そのHPをより充実させよう!! ということになったのです。でも、白石さん一人ではとても大変そうで。この窮状?を見かねた川上代表が「トップページは私が引き受けた!」と、先ず手を挙げて下さいました。そこで、何時もの悪い癖、『お節介のやす請け合い』の気持ちが出て、「広報は私の担当。仕事は皆で分担しましょう!」と手を挙げてしまいました。その結果は

とりあえず、白石さんからHP作成ソフトをお借りして、それを自分のパソコンにインストールと、ここ迄は順調でした。しかし、ここからが大変で、『ページとサイトの違いがわからない?!』『印刷レイアウトで作成したFlowをプラウザレイアウトに変えられない?!』『やっと完成したHPのアップロードを試みると、契約のプロバイダーにアクセス出来ない?!』等々と難題が次々に襲って来ました。結局、川上代表のアドバイスや助けを受けながら、やっとのことで『屋久の水』広報のページ(HP)をとりあえず立ち上げることが出来ました!

URL…http://homepage2.nifty.com/y-h_mottchom/

現在は、Flow2とFlow3を見る事が出来ますので、覗いてみて下さい。尚、川上代表作成の『屋久の水』トップページ・http://www.kaiyuu.netの会報・Flowからもリンク出来ます。

平田一夫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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